野生を終えた私。 「好き」はいつからでも

ヒトが野生で生きられるのは
30年だ、
と何か書籍を読んだのを覚えている。

野生終わったな〜
これからどういう風に生きようかな〜と思い、
とりあえず実家を出て
自分で自分を飼育することにした当時。

動物って、野生寿命と飼育下寿命では
倍くらい違うらしい。
栄養管理、睡眠管理、機嫌の管理もひとり。
楽なことも、重圧も、それぞれ。
例えば実家にいれば貯金が今よりもっとできたはずだけど、
実家にいる時なら貯金をしようというマインドにならなかった、
という矛盾が起きたりも。

スポーツ選手の寿命はジャンルにもよるけれど
もっと短いよね。
ピークに対して何年前から始めてたんだろう、
親のきっかけ作りや興味を持つ心や周囲の環境が
天賦の才でもない限り相当モノを言うじゃないか。
好きこそもののもあるけれど、
小さい頃にその要素を持ち合わせて
続けて努力してきたことって
(ご本人の思いは抜きにして)
すごいなぁ、と持っていなかった私は思う。

「若い時からやっておいた方がいい」
だなんて言葉は良く聞くし
若い時の飲み込みの良さや上達のスピードは
確かに目覚しいものかもしれないけれど、
出会いはいつ来るか分からない。
「興味を持てばいつでも始めるといい」
こういう風に自分にも他人にも、
いつかできたら我が子にも言いたいなぁと思う。

自分の飼育をきちんとすれば、
私のライフは増える。退化だけではない。
「興味を持てばいつでも始める」が
すべての人に当てはまるなら、
年齢を「レベル」と言ってもいいのにね。

ちょっとしたゲームのような、
小さな達成感。



さて、
27歳で出会ったダンスは
私をいつでも進化させてくれる。
動かそうとしても動かなかった
カラダのパーツが自分の意思で動くようになった。
できなかったステップが少しずつ理解できるようになった。
そんな点と点が繋がってグルーヴになるのかなぁ、なんて。


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