プラヌラ

頭に浮かんだことを集中してアウトプットできないままどんどん年齢が重なっていくことが怖い…

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頭に浮かんだことを集中してアウトプットできないままどんどん年齢が重なっていくことが怖い。思いついたら書きます。

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最近の記事

馬車馬の日の鹿のうどん屋

去年の冬の日の話。 私の勤務する会社は秋冬が繁忙期だ。 人事では相方の産休育休や、定年退職、有志退職、アルバイト退職が重なるミラクルが続き、 コロナ需要、様々な理由での資材不足、納期遅延で勤続最大の危機と心労が続く日々。 早朝から2時間弱、人のいない事務所で黙々と、電話や来客に止められずに仕事をする時間はとても貴重で、それでも夜も残業するスマートでない日々が続いていた。 頭を空っぽにしたい日は無心に自炊をするのだが、この時は既に仕事が終われば頭は真っ白で、 とにかく糖質でエネ

    • 痛みと祈り

      朝は痛みで意識が戻される。 おかしい。普段起きるより2時間はきっと早い。 起きる、というよりは意識が戻されるが適切な表現なようだ。 実際に起き上がれないのだ。 収まるか分からない痛みと格闘する。 無言で下腹部に集中し、手で抑えながら体をあらゆる方向にくねらせ、両眼をギュッと瞑り、痛みをなんとか逃そうとする。 ちょうど、ベッドがまな板で、頭でなく腹に釘をさされた鰻のような状態である。 昨晩のバラエティ番組の白焼きの調理過程のように、いっそ誰か横からカッ捌いて、内臓を取り出

      • 頭の先まで鳥肌立つもの

        いつの間にかレザーに生えたカビ 予想だにしない結末の映画 裏切られた愛

        • 届かない香り

          手に入らないもの もう届かないもの 追い求めるもの 呼び起こされるもの 忘れてしまうもの

        馬車馬の日の鹿のうどん屋

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        • ことば
          1本

        記事

          裸足の三日月

          裸足の三日月 星の涙雨流し ひとりで かけ出す

          裸足の三日月

          燻り続けること

          こんな大人になっても、 悔しくて、 なにかしたくて、 探し続ける、 燻る自分は、 割と幸せなのかもしれない。

          燻り続けること

          覚えるのおぼえ方

          長年の悩み。 その時はできるのに、次の日になるとできない。 昔のことは覚えているのに、 昨日のダンスを忘れてしまう。 道もそう。非常に方向音痴である。 昨日の仕事は覚えているし、 何年も前の案件も昨日のことのように思い出すことすらあって、 忘れたフリをした方が顧客との会話がスムーズなことさえあるのに 一体何が違うのか・・・・ フォーメーションもぶっ飛ぶ。 これは本当に人に迷惑をかけてしまう・・・ 長期記憶に落とし込むには、どうすればいいのか。 ダンスのレッスンで振りになる

          覚えるのおぼえ方

          人生で大事な映画に出会った

          マイ・インターン。 実は3夜連続マイ・インターン。 吹き替え 字幕 吹き替えでマイ・インターン。 私はずーっと仕事が好きなんだろうな。 何も評論すべきことのない、愛しい映画。 いつも人生の隣に置いておきたい物語。 ロバートデニーロってこんな人だったっけ っていう盲点も良かったのかもしれない。 (ひたすらモーガンフリーマンとかボブケインとか専門だったので・・・) 人生の豊かさが満ちた人間に憧れて いつかかっこいいおじいちゃんになりたいと思う青二才(女子)。 まずはアンハサ

          人生で大事な映画に出会った

          「黒い」という褒め言葉

          歴史の授業は苦手だった。 覚えられないから。 けれども、尊重も、否定もそこにあって、 「実際にあったもの」として ゆっくりと過ちや輝きを残しながら、 続いて流れていく。 違和感を覚えていることはたくさんある。 怒りはもっともで、理解できる。 同じような違和感を覚えたのは、 学生の頃の「人権学習」 あれは、私の受けた物は 違うものに優しくしよう という内容だった。 自慢じゃないけれど、 そこそこの高校で学年1位の優等生 先生にも従順で真面目だった私 その違和感がたまらな

          「黒い」という褒め言葉

          野生を終えた私。 「好き」はいつからでも

          ヒトが野生で生きられるのは 30年だ、 と何か書籍を読んだのを覚えている。 野生終わったな〜 これからどういう風に生きようかな〜と思い、 とりあえず実家を出て 自分で自分を飼育することにした当時。 動物って、野生寿命と飼育下寿命では 倍くらい違うらしい。 栄養管理、睡眠管理、機嫌の管理もひとり。 楽なことも、重圧も、それぞれ。 例えば実家にいれば貯金が今よりもっとできたはずだけど、 実家にいる時なら貯金をしようというマインドにならなかった、 という矛盾が起きたりも。 ス

          野生を終えた私。 「好き」はいつからでも

          成分のあじ、舌を育てる

          味覚や、味覚の重なりを想像する脳と、その知識。 これを鍛えると、人生でたくさん楽しいことが起きる。 私はもともと料理することが好きで、 食べてもらう人がいる時はもちろん作るのは楽しいけれど、 自分のために自分の好みを追求する実験のような時間も、 とても大切で楽しい時間。 もちろんプレッシャーやたいへんなこともあるわけで、 テイクアウトやインスタントを楽しむことも往々にしてある。 だから新しい暮らし方を世界が準備している今、 外食の、それに伴う空間と、spend time。

          成分のあじ、舌を育てる

          不思議なただいま

          みじかいお話。 日は長くなった。 職場からひとりぐらしの家までドア トゥ ドア 明るいうちの帰り道は 小さい頃の記憶が私を覗きこむ。 ホトケノザの蜜、オシロイバナの粉 グミの木、野イチゴ、膝の擦り傷 図書センターの冷水機 揺れて走りにくいランドセル 近所のみんなから言われる、おかえり と 別れるときの、おやすみ が 家じゃないのに、まだ明るいのに、 少し不思議だったあの頃。 とてもあたたかで、豊かな無知だったな。 すばらしい、わたしのホーム

          不思議なただいま

          水鳥

          【わたし達は銀のフォークと薬を手にして】 という小説を今日から読みはじめた。 陽当たりがすごく良いとは言えない今暮らす部屋でも、 閉じこもっているよりは窓を開けて風を取り込み鳥の声が聞こえる方が ステイ・ホーム・アローンの今でも、 塞いだ気分が少し世界と繋がれた気がして良い。 昼下がり、フランス語で水鳥という名の紅茶を片手に読み始める。 所有者である友人が読み終えたその本をただ渡されただけで 恋愛モノと聞いて少し読むのを躊躇った。 けれども序盤で水鳥ということばが出てきて

          冷めたコーヒー

          冷めたコーヒーが美味しく感じるというのを ある人が言っていて、すごく共感したのでその話を。 親の教えもあって、残さず食べる、しっかり3食とる、 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに。 そんな意識が染み付いている私は、 ゆっくり食事を摂ることが苦手だったりする。 特に、上に姉がいるのもあって あまりのんびりと食事をしているのは好きな物を奪われる危険性も伴う。 だからのんびりと、 自分のものを 自分の分だけ 自分の時間で という贅沢を カフェでの時間や、大人になって

          冷めたコーヒー