【考察】新劇場版セカンドインパクト
こんにちは。父さんです。前回の考察記事を書いてからだいぶ経ってしまいました…忙しく全然手に付きませんでした。そんな中、シンエヴァは興行収入100億円行きましたね。またエヴァが社会現象となっているのかな、なんて感じます。
今回は新劇場版のセカンドインパクトについて考察していこうと思います。 ※本記事の考察は絵コンテなどの初期案を用いずに、劇中の描写や全記録全集の記述に基づいて作成しております。
1.セカンドインパクトの概要
新劇場版にてセカンドインパクトが登場したのは「破」です。葛城ミサトの回想にてセカンドインパクトが描写されます。
ですが、セリフがあるわけでもなく、ただカットが進んで行く形です。 セカンドインパクトの流れをおさらいしましょう。
まず、黒い球体と共に、四つの十字架が出現します。
次に四つの光の巨人が出現します。
そして4本の槍が映ります。その続きは幼い葛城ミサトがエントリープラグらしきものから光の翼を目撃した後に父に助けられ、セカンドインパクトの描写は終了です。(なんともエヴァらしいです(笑))
2.十字架と光の巨人
アニメ版ではセカンドインパクトの原因が第一使徒アダムであったことはご存じかと思います。ではセカンドインパクトの原因は何なのでしょうか。
この光の巨人、序の次回予告にて「ADAMS?」と書かれたカットの次に一瞬登場します。またQの中でも「アダムスの器」、「アダムスの生き残り」というワードが出てくるため、この光の巨人=アダムスと言えます。
このアダムスに関してはシンエヴァにおいても結局語られませんでした。 鶴巻監督の「伏線がすでにたくさんあって…」という言葉を思い出します。
この光の巨人、実は庵野監督が大好きなウルトラマンがモデルになっていると言われています。ウルトラマンの中で「ウルトラ兄弟」という設定が最初に登場したのは『帰ってきたウルトラマン』というシリーズです。
実はこの『帰ってきたウルトラマン』、庵野監督が大学時代に自主製作したウルトラマンの映画のタイトルが『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』となっており、重なる部分があります。 ドキュメンタリーで見た方も多いのではないでしょうか。
ではこの『帰ってきたウルトラマン』に登場するウルトラ兄弟はどのようなものなのでしょうか。
左から(ウルトラマン省略)、エース、セブン、ゾフィー、初代、ジャック(帰ってきたウルトラマン)、タロウとなっています。
改めてアダムスを見てみましょう。
額や胸の模様を観察すると左からゾフィー、初代、ジャック、セブン(真ん中四人)と重なっていることが分かります。しかし、このウルトラマンとアダムスの関係は分かっていません。(ついでに十字架も)ここはアダムス単独での考察においてもっと深堀していこうと思います。
3.四本の槍
セカンドインパクトでは4本の槍が登場しました。
新劇場版において赤色をした槍と言えば「ロンギヌスの槍」、そして「カシウスの槍」が存在します。このカットのうち2本はロンギヌスの槍と分かります。では後2本はどうなのでしょうか。
シンエヴァで再登場したカシウスの槍です。柄の部分は通常の棒状で、後ろの部分が螺旋構造になっています。逆に言うと後ろの部分だけが螺旋になっているんですね。柄の部分まで螺旋構造なのはロンギヌスの槍です。 つまり、残りの2本もロンギヌスの槍であると分かります。
以上より、セカンドインパクトでは4本のロンギヌスの槍が存在した。(使われた。)ということが言えます。
4.シンエヴァで振り返るセカンドインパクト
シンエヴァ後半においてゲンドウさんがかなり解説してくれたシーンから考えます。シンエヴァでゲンドウさんは
「ヒトではない何者かがアダムスと6本の槍と共に神の世界をここに残した」
と仰ってました。アダムスと六本の槍が何者かによって用意されてたことが分かります。ここから分かることはセカンドインパクトでこの用意された6本のうち、4本が使われたことが分かります。(4/6)
では残りの2本は?セカンドインパクトから少し外れますが残りはフォースインパクトで抜いた2本であると考えます。(今後、槍単体での考察を出します。)
セカンドインパクトの意味
シンエヴァにおいてセカンドインパクトは「海の浄化」と言われていましたね。人類補完計画:地球の生命の心の壁、個体としての境界を壊し、単独の生命体としての生まれ変わり。の第一段階として位置づけられていました。
加えて、このセカンドインパクトの原因が葛城ミサトの父、葛城博士であったことも分かります。 「セカンドインパクトと引き換えに、自らの仮説を実証した君の父上、葛城博士の提唱した人類補完計画だよ。」 セカンドインパクトでは人類補完計画:地球上の生命の心の壁、境界を破壊し、同一化し、新たな生命へと生まれ変わる。その計画の第一段階として海洋生物の個体の境界を破壊することに成功した。ということです。つまり、セカンドインパクトで葛城博士が海の生物を実験体として使ったわけです。そのため、海洋生物は絶滅し、海の色が赤くなりました。(海洋生物と研究所に関する考察はコチラ)
このインパクトが発生し、境界が破壊されると「コア」または「コア化」と呼ばれる状態になり、赤く染まってしまいますね。Q以降ではサードインパクトによって「大地の浄化」が行われてしまい、赤い大地になっていました。
5.まとめ
長くなってしまいましたが、ひとまずのまとめと致します。
・セカンドインパクトは4体のアダムスと4本のロンギヌスの槍が 関係している ・アダムスは『帰ってきたウルトラマン』に登場したウルトラマンがモチーフになっている。 ・セカンドインパクトは葛城ミサトの父、葛城博士の人類補完計画の仮説の実証を裏付けるために行われた。 ・セカンドインパクトによって海洋生物が絶滅(コア化)し、海が赤色になった。
今回はアダムスのモチーフ等についても触れたものの、セカンドインパクトの大まかな概略について触れつつ、気になる点を列挙したに留まりました。今後は個別に見ていこうと考えています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ブログのような形式に慣れておらず、拙い文章だったと思います。次回はアダムスに関する考察を書こうと考えています。
お楽しみに。
考察に関するコメントなどお待ちしております。
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