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英語教育の記録

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元帰国子女のつぶやきや、バイリンガル教育に関することなど
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#海外育児

家での英語学習

家での英語学習

 最近、学区のEL(English Learner)全体ミーティングがありました。(どうでもいいことですが、私の時代はESL(English as Second Language)って呼ばれていたけれど、今は呼び方が違うんですね。まあ確かに、SecondどころかThirdの人もいるでしょうしね。)  息子のELクラスは、週に2回の取り出し授業だそうです。何をやっているのかはいまいちわかりませんが、

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ある帰国子女の記録②- 大人になってみて

ある帰国子女の記録②- 大人になってみて

 前回は、日本語優位のまま日本に戻った話を書きました。今回はその続きを。

 アメリカにいた6年半、英語が嫌で嫌でたまりませんでした。それでも、成績は、優秀だったと思います。小学校6年生の最後から、日本に帰国するまで、全科目C以下をとったことはありませんでした。中学からは数学、高校からは理科のHonors(一番上のレベル)クラスにも在籍していました。自分の英語力が上がっても、学年が上がれば難易度は

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ある帰国子女の記録① - 言語を通して身につくもの

ある帰国子女の記録① - 言語を通して身につくもの

 今日は、息子ではなく、自分の話です。

 私は、いわゆる帰国子女です。アメリカに滞在していた年数は、生まれてから3歳まで、小学校5年から高校2年の一学期までです。高校卒業までの人生の半分はアメリカですが、記憶がきちんとあるのは2回目の在米時からです。なので、私の英語教育は、10歳11ヶ月で始まったと思っています。(もしかしたら、3歳までに、耳は鍛えられていた可能性はありますが。)

 私は、本が

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バイリンガル教育を始めるその前に、考えた④ - 現地校? 特殊校?

 長男のキンダー入学を一年遅らせることにするとともに、再入学する時は、日英イマージョンスクールではなく、現地校にしようとも決めました。

 イマージョンスクールを選択した理由は、過去の記事にも書きましたが、一年遅らせることによって、若干状況が変わりました。お友達とはもう同じクラスにはなれませんし、実際に学校のスタッフや先生とコミュニケーションを取り、自分の中で本当にこの学校でいいのかという迷いも生

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バイリンガル教育を始めるその前に、考えた③ - 一年遅らせるという決断

バイリンガル教育を始めるその前に、考えた③ - 一年遅らせるという決断

長男のキンダー入学を一年遅らせようと決めたのは、リモートによる授業が始まって2週目のことでした。先生にも、親にも初めてづくしで、全てが手探りで進みました。担任の先生は、どうしたら子供達が授業に集中してくれるかを考え、毎日色々な工夫をしてくれました。親も、自分たちはどのように子供達と授業に臨むべきか、試行錯誤の日々でした。第一日目に、先生には「どのくらいの距離を保って、親は授業に関わるべきか」を尋ね

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バイリンガル教育を始めるその前に、考えた② - 学校選び

バイリンガル教育を始めるその前に、考えた② - 学校選び

キンダー入学とともに始まるはずだったバイリンガル教育でしたが、今のところ一年先送りになってしまいました。コロナ禍で始まったリモート授業に、私が音をあげたからです。学校が始まって二週間もしないうちに、キンダーへの入学を来年に見送ることにしました。

第一子が生まれる直前に家を買いました。とても幸運なことに、身の丈にあった、居心地のいい家が見つかりました。学区は、良くもなく悪くもなく、と言ったところで

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バイリンガル教育を始めるその前に、考えた①

バイリンガル教育を始めるその前に、考えた①

 アメリカ生まれ、アメリカ育ちの息子たちは、英語が話せない。両親が日本人(正確には、日本人と日本語が母国語の日系アメリカ人)であるため、家の中では日本語以外の言語を使用せずに、長男は5歳になった。家で見るテレビも、読み聞かせる絵本も全て、日本語で通した。2年通った幼稚園も、日系幼稚園だった。長男が知っている単語は、Yes、No、Hi、Bye、Thank youくらいだろうか。それでもいいと思ってき

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