【レトロゲーム回顧録】真三國無双3
初めの出会いはゲームショップで試遊したこと
私が初めて新三國無双を遊んだのは市内のゲームショップで、プレイステーション2が発売したての頃で、真三國無双のお試し用のテストプレー用のゲームソフトで遊んだ。
少しゲームに興味を持って私が選んだゲームのキャラは趙雲を選んでゲームを遊んだが、ゲームは難しく、特にボタンの配置がまったく分からず、慣れないゲーム操作と3Dアクションゲームに慣れていない事が重なり、私が操作したキャラクターの体力が0になりゲームオーバーになった。
別の日に同じゲームショップでゲームをして同じキャラクターを選んでゲームをしたがこの日も上手くいかないゲーム操作に悪戦苦闘して途中でゲームオーバーとなった。
私と真三國無双との最初の出会いは散々な結果になってしまい私は
「2度とこんなゲーム(真三国無双)はするか!」
と言って真三國無双を嫌い、ゲームから離れていった。
私が再び真三國無双をプレイすることになるのはそれから約3年後になる。
真三國無双2の出会い
私が働いている職場の近所に住んでいる年の離れた人と12月の終わりくらいから仲良くなり、次の年の1月の休みの日、彼の家に遊びに行く約束をした。
彼と楽しく雑談をしている時に、彼の強い薦めもあって真三國無双2をプレイした。
私は最初ゲームをプレイするのを嫌がったのですが、彼が私の隣でアドバイスを受ける形でゲームを遊んだ。
その時に選んだ武将キャラは彼の薦めで夏侯惇を選び、彼のアドバイスがあったもののゲームオーバーになったが、その時に遊んだ経験は何故か楽しく、プレイを通じて真三國無双に良い印象を持ち、その後彼とは2、3回一緒に協力プレイをして遊んだ。
何度か遊んでいくうちに私は真三國無双に対してあった強い苦手意識がなくなりゲームに対して強い興味を持った。
ゲーム雑誌を読んで新作の真三國無双3に期待を寄せる
ある日本屋でゲーム雑誌を立ち読みしていた時、真三國無双2の続編である真三國無双3の発売を知った。
その新作発表の記事を読んだ時の衝撃は大きく、特に自分でオリジナル武将をエディット出来る事に強い魅力を感じて私はこのゲームを絶対に買いたいと強く思い、仕事が休みでゲームが購入できる日曜日を楽しみにしていた。
心待ちにしていた真三國無双3、購入の日曜日
仕事が忙しかったのでゲ-ムを買いに行ったのは休みである日曜日に、1つ年上の親友と一緒に市内のゲームショップにゲームを購入しに行った。
最初に入ったゲームショップで、通常版はすでに売り切れており、店に売れ残っていたのは限定版のトレジャーボックスが置いてあった。
限定版を買うお金を持っておらず、私はすぐに近くの別のゲームショップに移動することにした。
2つ目のゲームショップには通常版と限定版が置いてあり、運良く通常版を購入して帰宅した。
両親に黙って購入していたプレイステーション2
正月休み中に両親が家にいない隙をついて、自転車に乗って市内のゲームショップで両親に黙って買ってきたプレステ2を隠し場所である自室の棚の中からこっそり出して、両親が休んでいる時間帯と2階に上がってこない事を慎重に確認した。
真三國無双3を遊ぶ前に説明書をしっかり読んで、ゲーム機をパソコンとTVが両方使えるモニターに繋げてセッティングして、音が漏れないようヘッドフォンを付けてしてゲームを起動した。
ゲームを起動した後のオープニングの出来の良さに、驚きと感動を覚え、このゲームを買った事にとても満足した。
私が最初に選んだ勢力は魏の国で、選んだ武将は前作から気に入っていた夏侯惇を選び魏の国でゲームを進める事にした。
自分だけのオリジナル武将と護衛兵を作れ
オリジナル武将の作成は真三國無双3から初めて導入されたゲームシステムで、作成出来る武将は4人まで作ることが可能。
男女どちらかを選択して名前は4文字まで入力可能で、選択できるパーツは頭、胸、腕・脚、腰に分かれて使用武器を選び、色も青、赤、緑、紫、白、黄、それぞれ選びゲームをプレイしながら無双武将同様に武器レベルと自身のレベルを上げて育成出来る。
護衛兵も自分で好きに名前を変える事が可能で、魏、呉、蜀の3勢力からそれぞれ8人ずついて24人、女性の護衛兵で8人、合計で32人。
部隊名と護衛兵の隊員達の名前を付けて自分だけのオリジナルの護衛部隊を自分好みに作成して、ゲームをプレイしながらレベルを上げて強化する事が出来た。
エディット機能は出来る事が少なかったが、とても楽しみにしていた機能で自分だけのオリジナル武将の名前を考えて、性別や服装と武器のモーションを選びエディットモードを楽しんだ。
魏、呉、蜀のように豊富な武将が少ない他の勢力にとって、オリジナル武将の存在は数少ない非常に頼りになる貴重な戦力となった。
最強(狂)最悪の鬼神のバーサーカー武将!その名は呂布!
呂布は最強クラスの攻撃力と高い体力を持ち、移動速度が速く、彼に追いつかれると武器である方天戟で攻撃を受ければ普通より高いダメージを受け、最悪の攻撃であるガード不能のチャージ1の攻撃は防げず、左右に振られてダメージを受けた後に吹き飛ばされる。
初期状態で体力の低い武将なら運が悪ければ体力が0になりゲームオーバー、運が良ければ瀕死の状態になり彼との正面を切った戦いや一騎打ちはリスクが非常に高く装備が整って十分に育った武将なら何とか勝てる。
彼が出てくるステージである虎牢関の戦いで赤兎馬に騎乗して登場、大抵の場合一騎打ちを仕掛けて一騎打ちを拒否すれば自軍の士気が下がるが、下手に一騎打ちを挑んでゲームオーバーになるリスクの事を考えれば何もしない方がマシなほうである。
彼がプレイヤーキャラで使用できると、高い体力と圧倒的な攻撃力や移動速度と反則的な攻撃であるガード不能のチャージ1の攻撃を思う存分堪能できる。
続編である4からは、呂布の凶悪過ぎる反則的な攻撃で多くのプレイヤー達を苦しめた強烈なインパクトとトラウマを残したチート過ぎたガード不能のチャージ1攻撃は外される事になったが、彼の登場時に流れるハードロック調の音楽は多くのプレイヤー達に様々なかたちで思い出に残ったことだろう。
呂布以外のチャージ1ガード不能の武将達
呉の武将である甘寧と3からの追加武将である周泰も、呂布ほどの高いダメージはないがガード不能のチャージ1攻撃がある。
4以降の作品では彼等2人のガード不能のチャージ1の攻撃は外されされる事になる。
深夜の選択、寝るべきか、ゲームを続けて遊ぶべきか、それが問題だ……。
真三國無双3は時間を忘れるほど楽しく、少しずつステ―ジをクリアしながらゲームを楽しんだ。
下邳の戦いには私が気に入っていた夏侯惇を使用して、初見プレイで攻略本なしでステージを進めた。
このステージは前のステージに比べ難しそうに思えた。
時計の時間を見ると午前12時を少し過ぎており、朝早く仕事があったので、すぐに寝るべきかゲームを続けるべきか少し迷ったが、私はゲームを進めることを選んだ。
後になって軽い気持ちで下邳の戦いに挑んだことが仇になり、私にとって良くも悪くもこの事が20年以上たった今でも忘れられない思い出となった。
下邳の戦い、真夜中の長い過ぎた攻防
寝る時間であったにもかかわらず、睡眠時間を惜しんで下邳の戦いをプレイすることにした。
このステージで問題だったのが、何もかもが初見プレイだった事や、私が操作した武将である夏侯惇の育成が不十分なこと、装備アイテムのレベルが低い状態と、勝利条件のひとつである呂布を撤退させるためにステージを動き回る為に移動速度が低いのが災いして、中々呂布軍の弱体化が思うように上手くいかなかった。
初見プレイ故のミスで誤って貂蝉を撃退してしまい、彼女を撃退したことで呂布を本当に激怒させてしまい手の付けられない暴走状態になってしまった。
一旦止めてセーブをして寝るか、後日改めて挑戦し直すか、それともこのまま無理やりゲームを続けるか、迷った末に私が選択したのはこのままゲームを無理に続ける事を選択した。
貂蝉の撃退後の呂布の本気の攻撃力は鬼神の如きバーサーカーで、彼と敵の攻撃で体力が僅かになり、真・無双乱舞を連発しながらセーブを繰り返して悪戦苦闘した末に呂布を何とか撃退に成功。
ふと気が付いて針を見ると午前1時30分を少し過ぎてしまった。
この日の仕事は何とか上手くやり過ごし、今でもこの時のプレイの事を時々苦笑しながら思い返すことがある。
その後、下邳のステージを選んで遊んだ時には貂蝉には手を出さないで逃げるに任せて彼女を逃がして呂布も逃がす事にした。
ゲーム雑誌購入
当時私はゲーム雑誌や攻略本を買っていなかったので、ゲームは中々進まず苦労した。
これ以降、渋々真三國無双3の攻略が載っているゲーム雑誌や攻略本の購入する事を本気で考え、後に購入した。
雑誌を買ってきた事で真三國無双3の攻略の難易度が下がり、ゲーム攻略がとても楽になった。
私が買った最初のゲーム雑誌は、各勢力のエンディングとレアエンディングや外伝の出現条件が載っており、レアアイテムと鐙、ユニーク武器の入手条件が書いてあり参考になった。
だが、ステージのマップがなく、文章が中心だったので少し分からないところがあったものの、鐙やレアアイテムを四苦八苦しながら、少しずつ入手してゲームを有利に進めていく事になった。
約2か月後に買ってきた別のゲーム雑誌は、ステージのマップ付きで紹介されており、攻略記事はかなり役に立ち、前に買ったものに比べて分かりやすい文章で読みやすく、特にマップは全ステージ載ってあって最大体力値を上昇させる点心と最大無双値を上昇させる于吉仙酒の位置を知るのにとても分かりやすい内容だった。
ゲームの方はかなりハマり過ぎてしまい、一部のステージは同じマップの使い回しと言われてもマップの一部を丸暗記するほど楽しく遊び込んだ。
20年以上前に買ったゲーム雑誌は2冊とも今でも大切に手元に置いている。
ユニーク武器の入手
雑誌の攻略記事のおかげもあり、それぞれの各勢力の外伝シナリオの開放条件、各勢力のエンディングや隠しエンディングを無事に見る事が出来た。
各武将達のユニーク武器を手に入れるために、ゲームを再び開始。
ユニーク武器の入手条件が各々の武将ごとで様々で、入手条件が比較的に楽な武将もいれば、入手条件が難しすぎる武将もあり、入手に失敗して雑誌を読み返しながら何度もリトライして少しずつユニーク武器を集めていった。
ある時、夏侯淵のレベル10のユニーク武器を獲得するのに挑戦したが、何度も失敗を繰り返してしまい中々入手出来ない事に怒りを爆発させてしまいコントローラーに八つ当たりして床に強く叩きつけて壊してしまった。
後になって冷静になって自らの愚行を反省し、後日新しいコントローラーを買いに行くことになった。
買い直したコントローラーを使い、苦労して夏侯淵のユニーク武器を入手した時は何とも言えない嬉しさだった。
詳しい三国志の歴史を読んで思わずむむむ……。
ゲーム内に収録されている三国志事典は、同時代の歴史を学ぶ事ができ、同時に各勢力の成り立ちや登場人物達を詳しく紹介していて、三国志の事を知るよいきっかけになった。
特に前々からに知りたかった呉の国の勃興から衰退、やがて滅亡していく道のりについて分かりやすく丁寧な説明は非常にためになった。
ゲームに少し疲れた時に事典を読みながら、三国志の時代に活躍した武将や文官、登場人物達の事を調べて、この時代の各勢力の栄枯盛衰の歴史を読んで理解を深めた。
ゲームで遊んだことがきっかけで三国志の事も深く詳しく知るようになり、気が付けばゲームだけではなく三国志の事が好きになり、その後、三国志関連の本を何冊も買って読んだ。
真三國無双3は、発売から約1週間で約100万本売れた作品で、後に賛否両論があったようですが、私にとっては初めて買った真三國無双シリーズで時間を忘れて楽しんで遊び込んだが、自分が騎乗する馬や象のいる位置をミニマップで確認しにくかった所に少し不満を持ったが、ゲームに悪い印象を持っていない。
それまで三国志についての知識は少なかったが、ゲームをきっかけに三国志の事を深く知るきっかけになった作品で、ゲームの方は大好きなり後に猛将伝も買った。
翌年に発売された真三國無双3エンパイアーズも買って来て楽しくハマってしまった。
次回のレトロゲーム回顧録は「真三國無双3、私が気に入った武将達とヒロイン達」を紹介します。
執筆 現地改修
©DIGITAL butter/EUREKA project
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