レトロゲーム回顧録『サガ2 秘宝伝説』
隠していたゲームボーイがある日、母親に何故かバレた
魔界塔士サガのクリアから数ヶ月後の12月の冬に、遂に隠していたゲームボーイの事がある日突然母親にばれてしまい母親から少し厳しい説教を食らった。しかしそれ以上のことはなく、ゲームボーイの事は半ば黙認される形になる。
サガ2秘宝伝説の購入と同じクラスの同級生
高校2年生の3学期が始まってしばらくたったある冬の日に、学校の休憩時間に同じクラスの同級生からサガ2秘宝伝説のソフトを買ったのかと問われたのだが、当時ゲームソフト自体の値段が高く私の少ない小遣いでは中々買える状況ではない事を話すと同級生は私の気持ちをすぐに分かってくれた。
私がゲームを買うまでの間はあまりゲームの楽しさと面白さを半減する様なネタバレをするような話をする事はあまりしなかった。彼とのゲームの会話はとても楽しく、私がゲームを買う大きな手助けになり、ゲームをきっかけにしてそれまであまり話をしなかったクラスの同級生と仲良くなった。
何とか苦労して少しずつお金を貯めてサガ2秘宝伝説が家の近くにあるいつも遊びに行くゲームショップで学校帰りにゲームを見つけた。何故か定価より少し安かった。翌日クラスの同級生にゲームを買う事を話したら彼は喜んでくれた。
実はこの日は部活で忙しかったので部活が休みの次の日に学校が終わると急いで家に帰る前に一旦ゲームショップに立ち寄って、ゲームソフトがある事を念入りに確認して急ぎ家に帰ってゲームを買うために、集めてきたお金を大事に握りしめてゲームショップに戻って、欲しかったサガ2秘宝伝説を購入。
ゲームソフトを購入した次の日、クラスの同級生にゲームを無事に買った事を話すと彼は喜んでくれた。それからは彼と一緒にゲームの進め具合やアドバイスを受けながらゲームを少しづつ進めていった。
主人公の父親をラスボスと勘違いした事
学校の休憩時間には、仲良くなった同級生との共通の話題はサガ2秘宝伝説の事でよく話が盛り上がっていた。
いつもの様に学校の休憩時間にゲームの話をしていて、何故かこの日の話題は主人公の父親についての事で話をしていた時に、私はゲームを深読みして実は主人公の父親がゲームのラスボスと勘違いしてその事を同級生に熱く話すと彼は半ば呆れながら
「ゲームを先に進めたらわかるよ。」
そう言って、ニコニコ笑ってこれ以上ゲームのネタバレになる様な事は言わなかった。考えてみれば彼は私より先にゲームを買っていて、ゲームの進行状況では私より先に進んでいたから、その先はゲームをプレイして自分の目で実際に確かめろという事になった。
実際に自分の目でプレイして父親がゲームのラスボスでは無かった事が分かり、次の日の学校の休憩時間に同級生に父親がゲームのラスボスだったのが間違っていたことを話すと2人で大笑いした。
その後も、同級生が意地悪なダンジョンの話をして彼はすぐに諦めて次に進んだのだが、私は意気込んで意地悪なダンジョンに挑戦したものの、ダンジョンが広すぎて途中で挫折した。
次の日に意地悪なダンジョンを途中で挫折した話をしたら2人で一緒になって笑い合って過ごした。
ゲームも終盤になり、最後のダンジョンを進みダンジョンの最後に待ち受けていたラスボスの名前が最終防衛システムがなぜかメカという事に少し驚いた。
ラスボスとの戦いは緊張しながら戦い苦戦した末にラスボスに勝ち、ゲームのエンディングで主人公の父親が無事に蘇って誰1人欠ける事無くみんながハッピーエンドを迎えた後、最後に父親が新しい冒険の旅に今度は家族と一緒に出るというオチにちょっと笑ってしまった。
私が最初にゲームをクリアした時のパーティーの編成は人間の男女2人、エスパーの男女2人で自分がゲームをクリアしやすい難易度だった。
何度か繰り返し遊んだサガ2秘宝伝説とグングニルの槍
サガ2秘宝伝説は楽しかったので、何度かプレイ。2回目以降のパーティーは、人間1人(男)・エスパー(女)・モンスター1匹・メカ1台の編成でゲームを進めて何度かゲームをクリアして遊んだ。
高校3年の9月の半ばに部活の合宿に行く途中で、列車の中1人でサガ2秘宝伝説を遊んだ事は今でも忘れられない思い出となった。
サガ2秘宝伝説をその後も何回もプレイしてオーディンと何回も戦って勝ったが1回もグングニルの槍を取った事が無いのが少し心残りである。
サガ2秘宝伝説は、前作の魔界塔士サガの発売からから約1年たっており、続編である本作も、独特の成長システムはそのまま引き継がれていった。
剣と魔法の世界やSF・サイバーパンクの世界に加えて、今回は江戸時代風の和風まで何でありの各世界を別々に小分けすることで前作以上に上手く取りまとめられていた。別々に小分けされた世界にはそれぞれのイベントがあって、ゲームを飽きさせない内容となっている。
本作から初めて取り入れたNPCはそれぞれ個性に溢れるキャラクター達の存在は生き生きとしてゲームの世界観に上手くマッチしていた。その後、NPCのシステムは続編である時空の覇者サガ3[完結編]に引き継がれていく。
本作のラスボスである最終防衛システムは何故かメカという珍しいアイデアでプレイヤーの意表を突いた所は、90年代当時、ラスボス=魔王という剣と魔法の世界のファンタジーRPGに良くあったマンネリ化を防いだ珍しい事例として多くのプレイヤーたちの記憶に残る事になる。
後に本作はサガ2秘宝伝説GODDESS OF DESTNYとして任天堂DSにリメイクして発売されて、根強い人気の高さが良くわかる作品となる。
私にとって一番の秘宝は、サガ2秘宝伝説を通じて同じクラスの同級生と仲良くなった事とゲームとの楽しい思い出……。
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