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教養のための読書 その14「高慢と偏見 下」
「高慢と偏見 下」ジェイン•オースティン
1行目から面白く、最後は徹夜で読んでしまいました。
こんな本は久しぶりです。
とても面白かったです。
主題は人間の良き本質が幸せを齎す、です。
快活さ、聡明さ、優しさ、思いやりが時に偏見を生むが、最後はそれらを貫き通せば幸せになれる。
また、生まれや育ちによって高慢さが身に付いたとしても、聡明さ、優しさがあれば、最後は幸せになれる。
でも、でもですねエリザベスは美しく、ダーシーも美男子なんですね。
それも重要なポイントです。
第一印象は大事です、今も昔も。
更にダーシーは背も高いんです。
そして大金持ちで、家柄もいいんです。
大地主で、働かないで優雅な暮らしができます。
やっぱりせこせこしていると、せこせこした人間になってしまいます、多分。
悲しいことです。
人間なので、惑わされたり、騙されたり、落ち込んだりするけれど人間の本質は変わらない。
持って生まれた本質は、環境によって作られたものを駆逐する。
久々、本当に面白い本に出会いました。
これからもたくさん良い本を読みたいです。
エリザベスとダーシーがどうなるのか知りたくて、つい徹夜してしまいました。
愚か者は最後まで人を嘲笑し、善き人は最後まで他人のことを考えます。
僕は善き人になりたいです。
ジェイン•オースティン、凄い人でした。
ラフカディオ•ハーン、夏目漱石、野上弥生子が絶賛していました。
当然3人とも原語で読んでいます。
平易な文章、平易な設定で奥深いものを表現する類稀な作家と讃えています。
200年前のイギリスで絶大な人気を誇り、皇帝もファンだったそうです。
彼女は8人兄弟の女2人のうちの1人なので、経済的な困窮から教育を受けることができませんでした。
1年9ヶ月ほど学校に行っただけだそうです。
当然家庭教師も付けていません。
後は自学自習と読書で身に付けた素養で、本を書いたようです。
やはり天才はどのようにしても世に出てきます。
やはり読書は大切です。

しかし病気のためになんと41歳で夭折してしまいます。
全く以て惜しいです。
ジェインは「高慢と偏見」のエリザベスのような人だったようです。
美しく快活で聡明だったようです。
歪んだ人はやはり歪んだものを作り出します。
気を付けたいです。
これからも面白い本をたくさん読みたいです。