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Photo by
satoshi_st
花の記憶
花はいろんな記憶に結びつく
匂いと紐づくのは、沈丁花と金木犀。春の始まりと秋の訪れの合図。どちらもなんとなく、寂しい気持ちになる。
季節に紐づいているのは、紫陽花。紫陽花を見るだけで夏の始まりを思い出す。雨の記憶と肌寒いような蒸し暑いようなあの感じ。椿も、冬のモコモコ感と鼻がツンとする感じとセットで思い出す。
桜は、具体的な場所を思い出すことが多い。
学校とか、会社の近くのあの道路とか、毎日通った歩道橋のそばとか。着ているもの、その時の天気、誰といたか、そこでの思い出。いろいろ芋づるで思い出す。
幸手にある桜堤に連れて行ってもらったことがある。
デートだと張り切って、でも外だから・・・って悩んだあの服。菜の花の黄色と桜のピンクと雲ひとつない少しだけ霞かかった青空。桜の下で菜の花を眺めながら食べたお弁当。
そのあと何回か行ったけど、はじめて見たあの景色より綺麗なことはまだない。
今年もタイミングを見計らって、あの場所に行く。
というわけで、開花宣言を見たらぽろぽろと書きたいことが出てきたので桜で1週間チャレンジ。でした。
ひとつの花で、これだけ書くことあるのかと、ちょっとびっくり。どれも好きな話ばかり。
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