日本人が苦手な「褒めること」をクリフトンストレングスで自然に

私たち日本人は、他人を褒めることがちょっと苦手、そんな風に感じることはありませんか？日常生活や仕事の場面で、褒めたいと思っても、どんな言葉を使えばいいのか悩んでしまうことがよくありますよね。

特にビジネスシーンでは、褒め言葉が自然に出てこないことも多いのではないでしょうか。「いいね」とか「良かったよ」だけではなく、もっと具体的に「ここが良かった」と伝えた方がいいとは思っていても、適切な言葉が見つからず、結局曖昧な表現で終わってしまうこともあります。

相手がどう受け止めるかを気にして、「この褒め言葉が適切かどうか」「相手に違和感を与えないか」などと考えているうちに、結局何も言えずに終わってしまうこともあるかもしれません。関係性を深めたいと思いつつも、その一歩が踏み出せない、そんな経験を持つ人は少なくないでしょう。

そんな時におススメしたいのが、クリフトンストレングスを活用したフィードバックです。

クリフトストレングスで褒める言葉を見つけよう

この方法なら、具体的な行動や成果に基づいて褒めることができるので、褒める側も褒められる側も、すっと受け入れやすいと思います。

例えば、『分析思考（Analytical）』が上位のメンバーに対し、「あなたがプロジェクトのリスクを事前に特定し、全体の計画を改善したことで、大きな成功に繋がりましたね。」というフィードバックは、具体的で納得感がありますよね。このように、資質に基づいたフィードバックは、単に良かったと言うだけではなく、相手の貢献を明確に示すことができます。だからこそ、お互いに気持ちよくフィードバックができ、信頼関係を深めることにもつながるのです。

強みにフォーカスして褒める方法を取り入れてみよう

クリフトンストレングスの資質を使って、もっと自然に褒める方法を考えてみましょう。以下のように、具体的な行動を褒める言葉に結びつけると良いですね。

活発性（Activator） が上位のメンバーに対して:
「いつも先頭に立って行動し、目標を達成する姿勢が、プロジェクトの成功に繋がりましたね。」

親密性（Relator） が上位のメンバーに対して:
「あなたがチームメンバーとの信頼関係を深めてくれたおかげで、チーム全体が一つになってスムーズに進行しました。」

原点思考（Context） が上位のメンバーに対して:
「過去の経験を活かして現状を整理し、全員が正しい方向に進むための道筋を示してくれたことが、プロジェクトを円滑に進める大きな助けとなりました。」

着想（Ideation） が上位のメンバーに対して:
「新しい視点からのアイデアを出してくれたことで、チーム全体がより創造的に問題を解決することができました。」

こんな風に、具体的な行動を褒めることで、相手も「本当に自分の強みを活かせていたんだ」と感じやすくなりますし、次回もその強みを発揮しようという気持ちが自然と生まれます。

強みにフォーカスしたフィードバックがもたらす良い効果

このようなものがあります。

• 褒めることへの抵抗感が少しずつ減り、自然なフィードバックのやりとりが生まれやすくなります。

• 具体的な行動や成果に基づいたフィードバックは、相手にとって分かりやすく、納得感のあるメッセージとなるため、受け取る側も素直に受け入れやすくなります。

• こうしたファクトベースのフィードバックは、チーム全体のコミュニケーションを円滑にし、職場の雰囲気をより良くする効果があります。

• 具体性があることで、メンバーは自分の貢献がしっかり評価されていると実感でき、今後も積極的に強みを発揮しようという意欲が高まります。

褒める文化をひろげよう

褒めることがちょっと苦手な私たちも、クリフトンストレングスを活用することで、自然に、そして心地よく褒められるようになります。強みにフォーカスしたフィードバックが、私たちのチームや職場に新しい風を吹き込むきっかけになるかもしれません。少しずつ、褒める文化を一緒に広げていきましょう！

私は、クリフトンストレングス認定コーチとして、マネージャーがメンバーの強みを引き出せるようサポートしています。個人向けのコーチングだけでなく、チーム全体を対象としたワークショップや研修も行っています。興味があればぜひお気軽にお問い合わせください。一緒に、強みを活かした素晴らしいチームを作り上げていきましょう。

お問合せ先はこちらhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfhLyUdypA8OdBGUM0-YEAXIsQnL7mbs8zMA26XjEuPEel2lw/viewform