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女性が会社という組織で活躍する壁は、まだまだ高い

最近、男性の経営者の方々と話す機会があり、「女性が幹部になることに対して依然として抵抗感がある」というお話をされていて、まだそうなのかと、がっかりしたことがありました。

ある柔軟でオープンな考え方を持つ男性経営者の方は、「正直なところ、女性社員とはおそるおそる話している。男性社員とはやはり違う」とおっしゃっていました。その正直な姿勢には共感する一方で、こうした言葉を聞くと、女性が直面するこの壁が非常に分厚いものに感じられました。

また、ある女性マネージャーと話していた時、彼女はこう言いました。「男社会を感じる、やはり入りにくいし、男性に比べると女性はサポートされていないような気がする。日常から会話量が圧倒的に違うし、なんだかやはり距離がある」と。男性中心の会話や情報交換が自然に行われる中、女性はその輪に入りにくく、孤立感を覚えることがあるようです。

男性中心のネットワークの影響

男性同士のネットワークや非公式な支援が存在する一方で、女性は同じレベルのサポートを受けていないと感じることが多いようです。たとえば、男性社員同士であれば、「ああいう時、もっと〇〇した方がいいよ」といったアドバイスや内緒の裏話が、何気なく共有されることがよくあります。このようなやり取りのおかげで、男性社員はその状況にうまく対応できたり、より自信を持って行動できるのです。

一方、女性社員はそうした非公式な情報にアクセスできず、自分の知識や感性に頼るしかないことが多く、結果として自信を持ちにくくなったり、慎重すぎる対応を取ってしまうことがあるかもしれません。このような背景が、女性が幹部として活躍する際に感じる孤立感や難しさをさらに強めているのです。

解決策の模索

平等な環境を作ることは理想ですが、現実的には難しい部分が多いと感じます。特に、非公式な場での交流や、性差に対する無意識の遠慮など、男性が優位に立っている状況がまだまだ根強く残っています。性別に基づくコミュニケーションの違いや、お互いに感じる微妙な緊張感も完全には取り除けないでしょう。

だからこそ、男女ともに歩み寄りが必要です。しかし、現実として、女性が新しい役割に挑戦し、前進するためには、男性よりも多くの努力やエネルギーを費やす場面が多いのではないでしょうか。

「どうして女性ばかりが頑張らなければならないの?」という声が上がるのも理解できますが、現状ではまだまだ男性中心の社会が存在していることを受け入れざるを得ません。

その中で、私は特に女性にエールを送りたいのです。不公平だと感じるかもしれませんが、今この瞬間に女性が少しだけ多くの努力をすることで、未来の女性たちが直面する壁が少しでも低くなるのではないでしょうか。その努力が最終的には自分自身の成長やキャリアの飛躍につながると信じています。

私のコーチとしての役割

私はコーチとして、このような女性たちの背中を押すことを目指しています。会社という組織での壁に立ち向かう女性たちが、自信を持ち、前進する勇気を持てるようにサポートすることが、私の使命です。自分の力を信じ、一歩一歩前進することで、未来は確実に変わっていくと私は信じています。

夏の終わりの夕焼け空

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