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【新月図】2025.2.28〜3.28の空模様 前編
双魚宮過多の影響下、不安を感じて日々を過ごされている方もいらっしゃると思います。実際不安を煽るようなニュースも少なくありません。
「魚座」と聞いてパッとイメージするのは平和や慈悲、インスピレーション、スピリチュアルと言ったキーワードかもしれません。
ですが過剰に現れた場合、平和は境界線の曖昧さとなり、慈悲は自己犠牲的な意味合いを帯びます。また、水のサインですので感情の昂りがアルコールや薬物の依存、現実逃避からの信仰へとつながります。
特に今回の新月は土星も強調されているため、漫然と抱いていた不安が現実になるような気分にもなるでしょう。
少々しんどい日々が続きそうな3月ですが、転ばぬ先の杖として少しでもお役に立てましたら幸いです。
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【主な天体の動き】
3/2 金星留(白羊宮10°)
3/7 上弦の月
3/12 太陽/土星 合(双魚宮22°)
3/14 皆既月食(双魚宮・処女宮23°)
3/15 水星留(白羊宮7°)
3/20 太陽/海王星 合(双魚宮29°)
3/20 春分
3/22 下弦の月
3/12以降、政治関連で慌ただしいニュースが続きそうです。
不安になりやすい時期ですので、ニュースやSNSから距離をおいたり、自分の身の回りの事だけに集中するなど、過ごし方に工夫をしても良いかもしれません。
また、確定申告締切のタイミングで水星が逆行を開始します。思わぬトラブルに遭わぬよう、今年はいつも以上に余裕を持って対処した方が良さそうです。
【新月図概要】多少のリスクを冒しても変化を望む機運
ASCは金牛宮25°で天王星とオーブ2°の合(分離)
多くの日本人が「このままの状態は良くない」と大きな心境の変化を感じる暗示があります。特に食物・日々の生活など身近な事柄に関する事でしょう。
支配星は金星で白羊宮10°にありデトリメント/ターム
金星は吉星ですが白羊宮に滞在する場合、リスクも厭わない少々強引な側面が現れます。タームでもあるためその傾向は幾分緩和されるでしょう。
11ハウスに6天体とノースノードが滞在
国会・議会、社会福祉などを表すハウスですので、これらの事柄にかなり強い関心が寄せられる事となるでしょう。
この記事を書いている時点でも、教育無償化や所得税控除にはじまりその他様々な政治的トピックスがニュースで伝えられています。
双魚宮過多である事、ノースノードと土星が含まれている事から、これまでの社会福祉における問題点が顕在化し既存の制度が終了(あるいは強い見直し)する事を示唆していると読めます。
高額医療費の控除額や教育無償化に伴う国立大学授業料の値上げ、年収103万円の壁など国民にとって良し悪し関係なく対象になる事でしょう。
5ハウスにサウスノード
向かい側の5ハウスは若者や子供に関する事、文化や娯楽を表します。サウスノードが滞在すると、これまで「普通」と感じていた価値観を手放さざるを得ない状況に陥ります。処女宮は日常的な奉仕やルールを表しますから、教育現場での常識が通用しなくなったり、ボランティア活動(特に若者が参加するようなもの)に疑問を投げかけるような事象が起きたりするのかもしれません。
MCは宝瓶宮6°で冥王星とオーブ4°の合(分離)
冥王星がアングル近くにいると少しドキッとしてしまいがちですが、今回がオーブが広めなのと、分離であるためそこまで心配する必要はないかな?と思います。むしろ新月前に起きた衝撃的な出来事の影響がまだ抜けきれていない、と考えた方が良いかもしれません。
サインから考察すると宝瓶宮と獅子宮なので、強風と火事に注意ということになります。冥王星は極端さや甚大な影響を表しますので、盛岡での山林火災を表しているのかもしれません。
【2020年大会合の影響】外交・貿易、国内政治、株価と広範囲に大きな影響を及ぼすようなニュース?
Ascと合の天王星は大会合図の冥王星とパータイルなトラインを形成しており冥王星-3ハウス/天王星-7ハウスで結ばれています。冥王星は磨羯宮23°ですので、SNSではなくオールドメディアを指していると予測します。
新聞や然るべき機関からのニュースが、7ハウスに変化をもたらす構図になっています。また、天王星は大会合図のMC/ICともパータイルにTスクエアを形成し、新月図のノードとはオーブ4°でカイトを形成します。頂点はノースノードで5ハウスに滞在。5ハウスは投機もあらわしますので、最終的には株価にまで影響を与えるような大きなニュースがあるかもしれません。
余談ですがSNSでは件の顧客リストが発表される、との話がのぼっています。個人的にはSNSのみで発信されている情報は話半分で捉えているのですが、ちょっと気になる所です。
【始原図との関係】双児宮12°の木星がもたらす「結果」と「露見」
始原図では進行中の木星が太陽とトライン、ICと合、サウスノードと合となります。どれも国家や政治を表すポイントで木星は大吉星ではあるものの、合は「結果」を表すタイミングとされています。太陽とはトラインですがそもそも双児宮の木星はデトリメントで品位が良くありません。
モラルの無さ、暴露(真実も嘘も問わない)、事態を大ごとにする、など決して手放しで喜べない状態でもあります。
冥王星が宝瓶宮へと移動する中で既存の政治に対する信頼・期待は崩壊したとも感じますが、新月と木星が接近のスクエアを形成している点も考慮するともうひと波乱あるのかもしれません。
【春分図との関係】願いや目標が叶いやすい時期
2024年の春分図で金星は新月とオーブ1°で合となります。
土星も近くに滞在していますので、ちょっとした願いや目標は叶いやすいでしょう。良い出会いにも期待ができそうですが、金星は3/2から逆行を始めますので、どんなに気が合っても4/13以降までは様子見た方が良いかも知れません。
【最後に…】
前半だけにフォーカスした占断でしたが、どうしても気が滅入ってしまうようなトピックスが多くなってしまいました。すみません。
ロシアがウクライナを侵攻した頃も双魚宮が強く海王星と木星の合がありました。双魚宮の支配星同士の合は、世界中の人々の感情をこれ以上ないほどに揺さぶった事は記憶に新しいと思います。多くの悲しみもありましたが、同時に数えきれないほどの優しさに溢れた時でもあると記憶しています。今年海王星は白羊宮へ移動し、土星と合を形成します(完全合は2026年)この組合せは所謂「革命」を表すと言われており、白羊宮での合は新しい世界の始まりを予感させるものではないでしょうか。
満月を飛び越えた話になってしまいましたが、後編へ続きます。