加賀見山再岩藤
加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)
7月の終わりにコロナ陽性を告げられ猿之助さんの初日は8月20日。歌舞伎オンデマンドは遅れに遅れたが9月27日から10月17日までレンタル出来る。いつもすぐに借りて1日位は見られ無いので今回は29日までレンタルを我慢。このお話、元々の話が判らないと理解するのが難しいのでイヤホンガイド付やweb講座付もある。
記録として映像が残り歌舞伎座に行けなくても見られるのはありがたいが、早替りはやはり生がいいなぁとつくづく感じる。
そして今回はコロナ陽性で猿之助さん自身が演じる回数が少なかったせいか悪人が悪人になっていない。
元々この人に色悪や悪の華は似合わない。ワタシが見た限りでは「怪談乳房榎」の浪江や「名月八幡祭」の三次が本当に似合わない。
浪江は非情な男感が薄く、三次は美代吉の色というより弟感が前に出て可愛いが先に立つ。ファンの欲目と言われれはそれまでだが、岩藤に出て来る望月弾正は型として悪者なんだが悪党のイメージが薄い。生の舞台だと感じ方が違うのだろうか。
所謂人外、人で非ざる者は本当に当たり役だ。本来の通し狂言でもう一度公演して貰える日を楽しみにしたい。
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