映画「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」を観るとフライドチキンが食べたくなる話
初めてこの映画を観たのはwowowでだったと思う。
映画館で観ようと思っていたのだが見逃してしまって気付いたらwowowにきていた。
テレビで映画を観る時はiPhoneをいじりながらのながら見が多いけどこの映画は最初から最後までよそ見をせずに観た。
1960年代、まだまだ人種差別が蔓延っていたアメリカのミシシッピ州で黒人メイドと白人の作家希望の女性が友情を育みながら立ち上がる物語だ。
1960年代って私が生まれる前とはいいつつ、ついこの前だ。
その頃にこんなわかりやすい差別があったのかと思うと衝撃だ(今はさすがにここまで露骨なのはないと信じたいが…)
最後、話の中心にいるエイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)がヒリー(プライス・ダラス・ハワード)に嫌がらせをされメイドの仕事を辞めざるを得なくなった時、働いていた家の小さな子供とお別れをするシーンは感動したしとにかくかっこよかった。
今でいうところの暴露本を書いたことで復讐してくるヒリーに「そんなことして疲れませんか?」と問いかけるシーンも素晴らしかった。
この映画では人種差別だけではなく男女格差もひどい。
そういう時代だったんだろう。
女性は男性の添え物というかそんなふうに感じるし、だからこの映画の白人女性は黒人メイドを下に見ることで鬱憤を晴らしていたのかなと思う。
ヒリーもそう言われて涙を流していたが本当は彼女達も辛かったんだと思う。
良くないことだけどそういう風に自分より下と思う相手に高圧的な態度を取ることで精神状態を保っていたのかなと考えた。
ひどい話だけど。
ただ、救いのない話かというとそうでもなくてスキーター(エマ・ストーン)だけではなくシーリア(ジェシカ・チャスティン)も差別をしない女性だったから幸せなシーンもたくさん出てくる。
シーリアがミニー(オクタヴィア・スペンサー)をメイドに雇いお料理を教わっているシーンは楽しそうだしとにかく美味しそうだった。
中でもこれ!
フライドチキンー!
シーリアに教える時は焼いてるシーンは出てこなかったけど、シーリアが食べてる時にサクッと音を立てるのでそれがまたたまらなく美味しそうだった。
この前久しぶりにヘルプを観たら案の定フライドチキンが食べたくなって、近くのレストランでビールと一緒に食べちゃった!
ジブリ飯もそうだし、ルパンのカリオストロに出てくるミートボールのスパゲッティもそうだけどどうして映画やドラマに出てくるご飯って食べたくなるんだろう?
ただ「ヘルプ」を観るとチョコパイは遠慮したくなるけどね(映画を観たらわかります…)