見出し画像

腐海の果てのその先

なんかカッコいいタイトルつけれないかなと思って妙なタイトルにしてみた。ナウシカ歌舞伎ってご存知でしょうか。正式名「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」通称「ナウシカ歌舞伎」凄く大好きな作品です。金色の野に降り立つべしとかでもよかったか…

播磨屋と音羽屋と中村屋が一緒に作品作って面白くないわけない。面子の安定感。しかも、宮崎監督の「ナウシカ」でしょ。たとえどんなに突っ走ってはずしたとしても、又五郎さんと錦之助さんと歌六さんがいるんだよ?方向間違えるわっっけないじゃん!!!(抜群の安心感)しかもかなめの重要キャラ(全部重要だけど)を歌昇さん、芝のぶさんだよ…しかも吉右衛門さんがあそこを締めるんだよ…知ってます?あの声、一発撮りであの質ですよ????(膨大なネタバレ)あぁぁぁもう一度観たい。いや何度でも観たい。そんなやつです。

私は、本公演を初日から千穐楽まで昼の部(前編)夜の部(後編)を通して6日観ました。大体週2のペースかな。だから、菊さんのあの怪我の前後でも観てて、色々な想いをもって観た。ディレイビューイングは、前編を3回、後編を4回観た。ちなみに本公演の夜の部が1日は菊さんが怪我した当日だったので払い戻しになった。推しの心のうちを思うとそれがつらくて、番頭さんに挨拶だけして帰ったんだよなぁ。毎回泣いてたけどホントに幸せだったな。あの作品に出会えて本当によかった。

あの時の興奮はね、もう文章にするのは無理なのでね…でも、一ついうならば、大薩摩をぜひたくさんの方に聴いて貰いたかった…歌舞伎初心者の方も絶対多かったはずだから。菊之助さんの怪我によってカットされて二度となくなってしまったシーンがいくつかあるんだけど、浄瑠璃(簡単にいうとあの和楽器の演奏)の中でも大薩摩が扱われていてね。通常、大薩摩というのは浅黄幕(あさぎまく)の前で、唄い手が立って正本を片手にもち、三味線弾きが白木の台に片足をかけて豪壮に演奏するんですよ。

今回、浅黄幕ではなかったけど、トリウマがサパタ城攻防戦でナウシカと第三軍を乗せて戦うシーンで大薩摩が使われた。本当に、いいシーンで思い出すのも鳥肌が立つ。ただし、大薩摩は大変良かったんだけど、舞台の演出にはかなり無理があって、大丈夫か…?いいの?これで??ちょっと色々あれじゃない?と思っていた矢先にその後のシーンで菊さんがトリウマ役されてた方とともに花道から転落するという事故が起こってしまいましたね。あの舞台での攻防戦のシーンそのものにも本当に無茶があったと思うので、たまたま花道で起こった事故だったけど、舞台で役者同士を巻き込むものになってもおかしくなかったんじゃないかなとも思う。開演3日目で起こった事故だから、知ってる方は少ないと思うし、3日間連日観られた方もきっとおられたのだろうな。

観たことない人にはわからないと思うんだけど、本当にカッコイイのよ。あれが歌舞伎の醍醐味と言っても言い過ぎじゃないくらいにカッコいいのよ。悔しかったろうなぁ、菊さんも大薩摩の方たちも。(気になった人はYouTubeで大薩摩 長唄とかで検索してください)

再演が決まったら、また可能な限り全部観る。絶対観る。

なんか演劇系は演者はマスクを原則するとかいう謎な無茶難題つきつけられていますが?とりあえず、最初にマスクとってしまったナウシカですが、こうなったら全編、腐海の瘴気を吸わないようにマスクして再演してみます?( 嘘、無茶だからやめて)なんてね、そんなことを少し考えちゃいますよね。まぁ、そんなの関係なく、ナウシカは必ずいつか再演あると思います。あんな消化不良のままで菊之助さんが終わらせるわけないし、もっとよくなるところたくさん絶対あるから。そして私の推しをもっと活躍させて()

宜しくお願いします。もっと美味しいところどりでお願いします。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?