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算数の習い方が、数学の好き嫌いを決め、人生の方向性を左右する

こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
 
今回は、数学の好き嫌いについて書きます。
 
算数の習い方次第で、
人生の進路は決まると思いませんか?
 
❤︎整数の覚え方
 
「男の子と女の子がたくさんいます。
男の子が多いか?
女の子が多いか?
それとも同数か?
を人数を数えないで答えてください。」
という質問です。
 
答えは、
男の子と女の子が一人ずつ手をつないでもらえればわかります。
 
余った方が多く、
余った人がいなければ同数だからです。
 
❤︎"1対1の対応"
 
この発想は"1対1の対応"と言われ、
整数の概念が生まれる前は、
トークンと呼ばれる粘土細工によって
物品の管理に用いられていました。
 
この"1対1の対応"は、
数の概念や
数学の集合の基礎として
重要な働きをしています。
 
❤︎算数が伸びない
 
「うちの子どもは、
小学校の入学前から数字をよく覚えていて、
50ぐらいまでスラスラ言えましたが、
それがどうも伸びなくて……」
 
❤︎間違った整数の習い方
 
単に「イチ、ニ、サン、シ……」と
鳥のオウムに暗唱させるように習い、
50ぐらいまで言葉を覚ぼえていただけです。
 
本来ならば、
同じ3ならば、
3人、3枚、3個というものは、
"1対1の対応"を考えて、
3という抽象的な数を理解できる例を
一緒に示す必要があります。
 
それを省略して
習っていたために、
お子さんは整数に関して、
強い苦手意識をもってしまいました。
 
❤︎"九九"も同じ
 
7×4=28の「シチシニジュウハチ」は、
7+7+7+7=28を示した後に、
暗記させるものです。
 
ところが、
7×4=28のような意味を理解する前に
九九を全部暗唱するように習います。
 
確かに
"九九"の暗記は大切ですが、
"九九"を導く式の理解を省略して覚えることに問題があります。
 
❤︎"比と割合"の意味を理解していない
 
また、
算数の教育で最も重要と考える"比と割合"
すなわち"%"の概念の教育では、
 
「基準とする対象を1あるいは100%とすると、
比べられる対象はどのくらいになるか」
という理解がまず大切です。
 
そのような理解を省略して、
それらの関係式の暗記だけの教育が
広まっています。
 
❤︎暗記だけでは手も足も出ない
 
暗記だけの学びは、
忘れるのが早く、
一旦忘れると
手も足も出ません。
 
❤︎意味を知っていると式が作れる
 
一方、
意味を理解してれば、
公式を忘れたとしても、
自分で式を作れたり、
答を導き出せたりします。
 
そして、
それが真の数学力、思考力です。
 
❤︎算数の習い方で将来が決まる
 
大袈裟かもしれませんが、
子どもの将来の方向は、
保護者を含む小学算数の習い方で決まります。
 
なぜ、将来の方向かと言うと、
数学は、論理的な思考力を育てます。
そして、そこから、判断力や創造力に発展していくからで、
今、社会で必要とされている能力だからです。
 
❤︎数学嫌いが生まれる原因
 
数学嫌いは、
もちろん本人の努力もありますが、
3つの原因があると思います。
 
❶理解を無視した算数の暗記(パターン)教育による
❷結果にこだわる育て方による
❸「数学は役に立たない」との思い込みよる
 
また、
具体的の指導としては、
中学数学で、
作図文や証明文の指導も減少しています。
 
❤︎まとめ。算数の習い方が、数学の好き嫌いを決め、将来の方向性を左右する
 
算数は理解することが大切です。
暗記やパターン中心の習い方では、本当の思考力が育ちません。
結果にこだわる風潮は、プロセスの楽しさを体験できません。
数学が役に立たないという思い込みは、数学への興味を弱めます。
これでは、
数学がわからなくなり嫌いになるのは当然です。
そして、将来の方向性も狭めてしまいます。
"1対1の対応"から始まる算数の学びを大切にしていきたいですね。

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