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助けてもらわないと生きていけない

「みんなそうだよね?」

などと、括って物を言うつもりはない。

単純に、自分自身がそうだという話だ。そして、それを堂々と宣言するのを悪いとも思っていないという話だ。だから、前置きに「恥ずかしながら」といった表現もくっつけないという話だ。

最初は暗い話に思えるかもしれないけど、読後は多分そうでもないから安心してほしい。いつも読んでくれている人は知っての通り、毎回即興で書いているから着地点は不安定なんだけど。

適当でいいやとか、つい楽して(墜落して)しまわないようにだけは気をつけようと思う。

自由に制限がある

「誰かの作った物を使って生きている」から、実際には助けられずに生きている人なんていないだろう事は分かっている。ここで言いたいのは、そういうシステムから見た話じゃない。

例えば、私には悩みが生まれた時に誰にも伝えず向き合って解決できる力はない。そのくせ、人に相談するのが極端に苦手で。

今でこそ愚痴の吐き出し方を覚えてきたものの、それまでは飲み込んで消化不良を起こしてのたうち回ってばかりだった。

例えば、私は十何年いじめを受け続けてきたせいで、無人島に打ち上げられた一斗缶のように心がボコボコに凹んで穴も開いている。元に戻すなんてできるはずもなく、人間が怖くなって対面すると震えてしまう。

おかげで、この世界で毎日を生きるだけで青息吐息だ。

例えば、私にはしがらみがあって今は自由に制限がある。事前に計画を練ればどうにかなるけど、好きな時に好きな事をできるわけじゃない。

例えばを言い出したら、キリがない。

絶対こういう人にはなるもんか

「お前の事なんて誰も相手にしない。お前はどうせ裏切られる。お前のそばから離れない奴なんているものか。お前は出来損ない。お前は一生半人前だ。お前は恥だ。お前は俺たちの遊び道具なんだよ。金を持ってこい。盗んで来い。できなきゃまた体ダーツだからな」

そういう事を言う人が実際にいて、暴言と暴力を何度も浴びてきた。人間の汚い部分を塗りたくられて生きてきて、性根が真っ直ぐになるわけがない。

案の定、いろいろな部分で綻びができたと思う。

一方で、強烈な意識も芽生えた。

『絶対こういう人にはなるもんか』と心の中で唱え続けた。同じ土俵に上がりたくなかったから。同じ土を踏みたくなかったから。組み合いたくなかったから。同じ空気を吸いたくなかったから。

その一心で、真逆の自分になろうとした。結果がどうかは、自分には分からないけど。

いまだ、道半ば。

私のせいにしてほしい

汚い世界に触れてきた分だけ強くなったわけじゃない。暴力を乗り越えたわけじゃない。「今はもう大丈夫なんでしょ?」なんて、簡単に言われたくない。今大丈夫だから平気に戻る――そんなね、ゲームじゃないんだから回復しない人だっている。

『上手く生きられなくなる傷をつけられたんだこっちは!』を、何度飲み込んできたか分からない。飲み込めない大きさのそれを、喉を無理矢理開きながら、えずきながら、恨みは恨みしか生まないからと押し込んできた。

苦しいんだ、これが。

悲しいんだ、これが。

愛情に包まれて生きている人ばかりになれば、それが一番いいと思う。そういう世界にするために、動ける人が動いてほしいと思う。私自身も、できる事をできる時にしていこうと思う。

その一歩が「私は助けてもらわないと生きていけない」と、こういう誰でも見られる公の場で宣言して手を伸ばす事だ。プライドもあろう、根付いた価値観もあろう、恥ずかしさもあろう。伸ばしたくないなら、それで全然いいと思う。ただ、それらが邪魔をして

苦しくて本当は伸ばしたいのに勇気が出ない人

にとっては、この一歩は無駄じゃないはず。苦しい時に助けてもらおうとするのは、決して恥ずかしくない。情けなくない。甘えじゃない。きっと、頭では分かっているんだろう。分かっているけどできなくて、だから困っているんだろう。だから、だから、

どうぞ私のせいにしてほしい。

まとめ

とかなんとかえらそうに言っているけど、実際に影響力があるほどのフォロワー数じゃない。説得力が出るほどの生き方はしてきていない。

ただ、真似るきっかけくらいにはなれるかなと。「世の中には恥ずかしさの欠片もなくアピールしたり、頼ったり、求めたり、助けてくださいと叫んだりする、エトナシサラとかいう訳の分からない奴がいる」と知ってもらえたら、それで十分だ。

ああ、そういえばモンキー・D・ルフィも言っていたな。やば、私より数億倍心強い奴が前例でいたな。どうしよう。これに関してだけは恥ずかしくなってきたぞ。

えっと。

助けて。(結局墜落)

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エトナシ サラ
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