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「目に見えない辛さ」の扱い

大きく体を崩して休んでいた。

今までで一番長い休みだった。

時間にして約3ヶ月。過去形にしているけど、完全回復したわけではなくて。個人的に、少しずつリハビリをしている最中だ。以前から何度も「体の弱い自分が嫌いだ」と書いているけど、今回も例に漏れず大嫌いだった。

少しくらいはできるだろう

「休んでいた」といっても集中治療室にいたわけではないし、日によってはSNSを眺めたり、独り言のようなものなら書く事もできた。それはそうだ。休日に映画へ行く人のように、友達と遊ぶ人のように、

休む=床に臥すだけではない

から。なのに、自分の周りの環境がよろしくなくて、不調なら24時間寝込んでいなくてはならないと信じて疑わない人もいて。「起き上がれるならちょっとは動け」と言われる日も多かった。おかげで、休んでいる間も心と体はどす黒い煙を上げて強引に稼働していた。(だから長引いたのもある)

まるで、仮病だと思われているようで。それくらいでと軽く思われているようで。遊ぶ暇があるんだから本当は少しくらいはできるだろうと思われているようで。その

「少しくらいはできるだろう」

が、私にとってはものすごく苦しかった。無理にやればできるけど、終えたら終えたで「ほらやればできるじゃん」になるのが目に見えているから。味を占められたら、もう地獄でしかない。

そういうあれこれを一切感じないで
何も気にしなくていい状態で
誰にも気を使わなくていい状態で

休める環境だったらどんなに良かっただろう。こちらが不調な時に、誰かや何かに妙に気を使わなければいけない事ほど、厄介なものはない。疲れるものはない。

よほど良質な環境に身を置いていない限りそうもいかないなんて、言われなくても分かっているけど。半ば諦めてもいるけど。

けどね。

事情を常にボードに書いて掲げられるわけではない

目に見える辛さを抱えている人も、いろいろな悩みがあるかもしれない。今回の話に、それと比べたり否定したり対立したりする意味合いは全くない。

というのを踏まえて。目に見えない辛さを抱えている場合、ぱっと見で判断できないからなのか、理解のない扱いをされる事が非常に多い。

先ほど語った休みに関してもそう。他にも、優先席へ座る時に見た目によほど特徴的な状態がないと嫌な顔をされたりとか。一般的なお箸の持ち方ができないだけで「育ちが」と思われたりとか。見た目の太い細いを不摂生で片づけられたりとか。

どうしても一瞬そうなってしまう例外だってあるかもしれない。ただ、事情を常にボードに書いて掲げていられるわけではないのだから、目に見えない辛さを抱えている

"かもしれない"

と思いやる気持ちは、あくまでも個人的には持っていてほしい。

目に見えない辛さを抱えながらで思うように動けない、したい事ができない、その悩みを全部ひっくるめて「分かるよ」とは言わないし言えないけど。自分自身が毎日のように味わっているから、

「私はこう思うんだけどな」

をひたすら書き続けたいと思う。同情されたいわけではなく、共感を強要するでもなく、考えを押しつけるでもなく、相手を否定するでもなく、できれば"かもしれない"を忘れないでいてほしいから。

まとめ

久しぶりにnoteを執筆してみて、やはり「書くのが好きだ」と思った。表現できるのが嬉しくてたまらない。深掘りしたいテーマもたくさん溜まっているから、今後も楽しみにしていてほしい。

というわけで、最後に言いたかった事で締めたいと思う。

休んでいた3ヶ月の間も、言葉をかけてくれたり、過去のを読んでくれて感想をくれたり、反応をしてくれたり、応援やサポートをしてくれたりと、私の存在を忘れずにいてくれて、本当にありがとうございます。

そうやって思いを表してくれている人、あるいは密かに応援していますと思ってくれている人の中には、誰にも言えない悩みに潰れそうな人もいるかもしれません。囚人のような逃げ出せない環境で泣いている人もいるかもしれません。限界なんてとっくにこえている人もいるかもしれません。

そうでなくてもありがとうなのに、自分がきつい最中に私の事まで心配してくれる、思ってくれる、支えてくれる。

これはもう、心の底から感謝ですよ。

お返しに何かできないかと腹いっぱい思ってはいますが、歯がゆいかな、私にはその力がなくて。力不足をこんなに呪う事もそうそうないです。「寄り添い寄り添い」と口ぐせのように力説しながら、本人は体調不良で休みがち。伴っていなくて反省の日も多いです。

ただ、これも口ぐせで聞き飽きたかもしれませんが、

相変わらず

ではいますから。「ここだと自分だけ置いてけぼりって感じがしないな」「ここでならどんな自分も笑われないって安心できるよ」と思えるような場所と空気を作り続けますから。ありがたい事に「いなくならないでください」や「サラさんの言葉に生かされています」という声もいただきましたが、大丈夫です。いなくならないつもりです。ここにいます。

なので、あらためまして挨拶を。

ただいま。

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エトナシ サラ
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