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おじさまにあだ名を付けてもらった話。
この間、明るく髪を染めていた私に
飲み屋で出会った巷で有名なおじさまが
どんぐりみたいな頭だな。
おい、くり坊!って
そう私に言ったんです。
やった!キタ!って思いました。
あだ名を付けてもらえたらそれはもう
お近づきの印なんです。
ただ、お隣のカップルさんは
くり坊はひどいって言ってたんですけど
この違いって面白いなって思ったんです。
私は人の名前がなかなか覚えられないので
大先輩だろうとあだ名を付けていて
こう呼んでいいですか?って聞くんですが
もちろん好きなのでそうお呼びしたいって
意味合いなんですが、
それは仕事や立場や年齢を超えて
同じようにリラックスして飲みたいからなんです。
お会いするたびにあだ名で手を振ってご挨拶してきました。
相手の方々はそれはもう10、20目上の方だったりしますが、お仕事上の方ではないので
嬉しそうにお話をしてくれるんです。
私もくり坊って呼ばれた時
嬉しかったんですよね。
ここでどのポジションになるかは自分で決められる、というのが飲み屋の良いところです。
へつらうこともせず、ニコニコっと
自分のゾーンはキープしながら飲むのが好きです。
くり坊と呼ぶおじさまは
私のことをあれやこれやと、さらりと聞きながら
出会いは縁だからなと
ボトルをご馳走してくださり
私の分までお会計までしてくださり
1万円を持って帰りなって言って下さりました。
あだ名ってすごいパワーだなと。
一万円という大金はいただけないので
おじさまのメンバーがおかえりになられた後に
マスターにこれは受け取れないです、と
マスターに渡そうとしたら
じゃあまたこれで飲みにきてねって言ってくれました。
じゃあバイトちゃんにご馳走させてもらいますね、と、お伝えして帰宅したのですが
お金の巡り方を知っていらっしゃる方は
さすがだなーと思ったのでした。
お店で出会った方からいただいたお金は
またそのお店で使わせていただこうと思います。
あだ名パワーは
役職がついていたり、上に行けば行くのほど
嬉しいものだよなと思ったのでした。
大人になって
色々なものが失われていくように思われるかもしれませんが、愛嬌だけはその人の持つ素敵な部分でいくつになっても素敵です。
忙しくてへとへとで一杯だけ飲んで帰ろって
寒さ厳しくなる日に立ち寄った出来事でした。
ちなみにお隣にいた方はゴルフでぎっくり腰になったのに飲みにきていらして
明後日のゴルフまでに治すって言っていました。
ぎっくり腰のツボを教えてあげました。
元気の源。それは笑顔の時間。
さすがでした。
この日もとっても勉強になりました。
師走は浮き足立ちやすい時期。
気を引き締めてやっていきます。
皆様もご自愛くださいね。