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読書日記 【エフォートレス思考】

又1冊、読んで良かったと思える本に出会った。数日前に京都の丸善書店で平積みになっていた、『エフォートレス思考』という本だ。

英語の原作のタイトルは『Effortless』で、著者はGreg Mckeownさん、ちょっと嫌なのだが、あの世界経済フォーラム(wef)でYoung Global Leadersに選ばれた一人でもある。この事実は本を読み終わってから知った。

その事実は横に置いておいて、本の内容は良かったので感想を書く事にした。

この本はエフォートレスな精神、エフォートレスな行動、エフォートレスの仕組み化、の3部分で成り立っている。Effortlessとは、努力をしない、努力をする必要の無い、という意味だ。どの部分もなるほど、流石世界のトップ企業にコンサルティングする会社のCEOの考え方で、目を丸くした。

それだけでなく、自分の過去を振り返って反省もした。私が会社員だった時には著者の様な楽をする考え方を知らずに随分失敗した。ただ、私の様に完璧主義になってする必要の無い努力をして空回りしている人は沢山居るのでは?と想像する。誰もがこの著者の様なスマートな考え方だったら彼のコンサルティング業も流行らないだろうし、この本だってベストセラーになっていない。

この本で、上手く生きていくと言う事は(上司やパートナーなどに)要求されている事を理解してシンプルにそれを行う事だと思い知らされた。要求されていない重要ではない詳細に気を取られて元々要求されている事がお粗末になってしまったら元も子もない。でも私はこのやり過ぎの失敗を沢山した。

実際の自分の仕事を振り返って覚えているのは、仕事の大変度と仕事の評価は全く関係が無いことだ。私が殆ど何も手を加えず誰にだって出来る事に対してびっくりする程評価が高かったり、誰もやりたくないような大変で苦しい事に対しては逆に評価が低かったりした。著者は、努力して大変な事はもっと楽に簡単に出来る方法が思いついていないだけじゃないか、そもそもやる必要があるのかと問いかけていて、全くその通りだと痛感している。前任者がやっていたから自分も引き継いでやらなくてはいけないと真面目な人は責任を感じて思いがちだが、実はもうその仕事自体価値を生まず時間だけ無駄に取られている可能性だってある。

この本を読んで、放っておくと私は物事を真剣に捉えて難しく考えがちな癖があるとつくづく感じた。自分の幸せの為に、この著者が提唱するシンプルに考えて楽で効率の良い方法を探す事を心がけて逆にそういう考え方を癖にしたいと思う。良いアドバイスが詰まった本だけれど、私と同じ様な考え方の癖が少しでもある人には、特にお勧め。

最後に、この本は『エッセンシャル思考』(英語原作タイトルは『Essentialism』)というベストセラーの続編なのだそうだ。私が未読の『エッセンシャル思考』という本については『エフォートレス思考』の中で少し触れられていた。そこから想像するに、多分物事に取り組む順番、プライオリティ設定の話だと思う。私の予想は当たっているだろうか?今回京都で購入した他の本達を読み終わったら『エッセンシャル思考』も購入して読むつもりだ。

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