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日記 【Netflixドキュメンタリー:The Social Dilemma 監視資本主義】

こんばんは。最近、日本のNetflixでも9月に公開されたドキュメンタリー、「監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影」を観賞した。

英語のタイトルは「The Social Dilemma」。

YouTubeで英語版の公式トレイラーが見る事が出来る↓。

このドキュメンタリーは、Google、Facebook、Twitter、Instagram、Pinterest、SnapChat、YouTube、等の会社で働いていた人達が、現在のSNSは反倫理的だし危険と主張する証言を元に作られている。

ご存知の通り、一昔前のY2Kと言われる西暦2000年頃、インターネット上に便利なサービスが色々誕生し始めた。1998年にはGoogleが、2004年にFacebook、2005年にYouTube、2006年にTwitterが。そして、しばらくするとこういったサービスをインターネットに繋がるありとあらゆる人達が使い始めた。

これらSNSやインターネットのサービスの多くは、ユーザーに無料で提供されて、多くの会社はお金を儲ける仕組みを先に考えて会社を作ってはいなかった。なので、沢山のユーザは凄いが、ユーザーから直接お金を取らないのなら、企業はどうやってお金を儲けるつもりなのか?と不思議がられていた時期があった。

その後、ユーザーへの広告によって驚く程のお金を生み出す事になり、これらのユーザーのデータが集まるに末、AI技術の進化で一人一人にカスタマイズした広告やお勧めが可能になった。おまけに、人間の承認欲や本能に訴える技術の研究によってサービスに中毒性を持たせた。

これら無料でサービスを提供する会社の商品は、私達だ。私達の行動、嗜好、何に興味を持っていて、どう言った事に強く反応するのか、そう言った自分自身でさえ良くわかっていないかもしれない行動のデータを使って私達に広告やプロバガンダを売りつける。

ドキュメンタリーの中で、会社の中で企業戦略やサービス収益化方法を考え、そのアルゴリズム開発と進化に関わってきた内情に詳しいエンジニア達が、声を揃えて”SNSは危険だ“、”自分の子供には絶対にSNSを使わせない”と言う。

それだけで無く、現在のSNSやインターネットサービスを使い続ける未来は、人の孤立、社会の分裂で最後には内戦だろうと言う。実際、Facebookが原因で内戦や部族間闘争になった開発途上国が映画内で紹介される。

中毒性は解ってはいたが、その他諸々の悪影響に驚いた。そして、以前も書いたインターネットでの検閲も含めて、大きく膨らんだビッグテックの力に益々危機感を覚えた。

悪影響をなるべく避ける方法は、
1. とにかくスマホ上のNotification、通知サービスを全部オフにする。
2. SNSやサービスのおすすめ、レコメンデーションは無視する。
3. 時間を決めて使う事、だそうだ。


最後に、ビッグテックや中国共産党の情報検閲は、George Orwellの書いた『1984』が欧米諸国では良く引き合いに出される。読むと理解が深まるのでお勧めだ。

時間節約派には、お馴染みあっちゃんこと中山敦彦さんのYouTube大学での『1984年』で。

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