1年の振り返り ~それぞれの「儀式」~
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いつもお世話になっています、株式会社エスノグラファーの神谷です。
このメルマガでは、月に2回のペースで、当社に寄せられたお悩みや共通する課題、プロジェクトの実例、イベント情報など旬なトピックをお届けしたいと思います。
有益な情報の発信に努めていきたいと思います。
今回もお付き合いどうぞよろしくお願いいたします。
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◆ 私なりの「儀式」を紹介します。
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いつもならば、このコーナーでは、最近のトピックや関心テーマについて取り上げています。
しかし、今回は年内最後のメルマガです。年末らしく、私なりの振り返りについてお話をしてみたいと思います。個人的な事柄ですから、皆さんの関心に見合うかは分かりませんが(しかも、いつもより少し長いです)、良ければご一読ください。
私は毎年、年末のこの時期はストックした論文ともに1年を振り返るのが恒例となっています。修士の頃からですから、もう10年続く自分なりの「儀式」ですね。
日頃、週に5〜15本程度、さまざまな分野の文献に目を通しています。この1年で、少なくとも240本を読んだ計算ですね。ビジネスを進めるなかで尺度や分析アプローチを参照したもの。コラムや書籍の執筆時に参照したもの。また、ある種の趣味として読んだもの……。日々、分野問わず読んでいますが、このなかでも特に興味深いものや示唆に富むものをストックするようにしています。今年は、30本ほどのストックがありました。豊作です。
さて、私の「儀式」は、このストックを振り返ることで進みます。
具体的には、2つの問いを自分に向けながら進めていきます。
1つの問いは「この1年、自分は新たにどのような知識を獲得したのか?」です。
毎年、非常に多くの発見があります。初見の理論や分析方法、概念などを振り返り、自分のなかにどれほどの知見を新たに取り入れることができたのかを振り返るようにしています。
インプットに新規性が見られないならば、その1年は、その前の1年と大して変わらぬ景色を見ていたと言えるのかもしれません。ある種の「停滞」や「頭打ち」の状態にあることが想定されます。来年は、より多様なフィールドにアクセスしなければと、危機感を抱くでしょう。
幸いにも今年は、新たに学ぶことが多く、自分なりに「動いている」ことが強く実感できる1年でした。
振り返りの「儀式」における2つ目の問いは、「その知見から自分はなにを生成したのか?」という問いです。論文を参照することで、どのような実践が生まれたのか?あるいは、自らのなかで感じていた問題意識や仮説が、どのような言語やイメージとして自分のなかで生成されたのか?という観点です。論文に目を通しながら、当時の案件やプロジェクト、執筆したコラムなどを振り返っては、そこに自分なりの芽生えがあったのかを確認します。
こちらは、インプットから自分なりのアウトプットへつながっているのか?を問うわけですね。インプットをしても、自分なりのアウトプット(生成)がないのであれば、Knowing-Doing Gap(知ることと、実践することの谷間)にはまり込み、「頭でっかち」になっているリスクが考えられます。
ビジネスに携わり、それも自分なりの世界観が求められる経営やリサーチの領域にいながら、アウトプットが見られないインプットをしていては、この先大した価値を残す事もできないでしょう。ビジネスキャリアは先細る一方でしょう。今年は、こちらも自分なりに一定の点数をつけることができそうです。
このように、インプット&アウトプットそれぞれの観点から論文のストックと向き合うと、この1年の歩みをありありと感じ取ることができます。
顧客企業様、メンバーやパートナーに恵まれ、インプット&アウトプットともに最大限に振り絞れた1年であったと感じています。書籍を執筆したこともあり、インプットはかつてないほどのボリュームとなりました。また、それに起因するように、講演やイベント、コラム執筆も増えたことで、自分なりの生成にもエネルギーを振り絞ることができたと感じています。
良い1年を過ごすことができました。これも日々、ご支援をいただいている皆様のおかげであると感じています。来年も今年と同じような振り返りをできるよう、日々を大切に歩んでまいります。
新たな年も、引き続きエスノグラファーを宜しくお願い申し上げます。
良いお年をお過ごしください。
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◆ NEWS・情報発信
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〜〜〜 取材・記事掲載情報 〜〜〜
■テレワーク環境で脆弱化した信頼を結び直すために(マイナビキャリアリサーチラボ)
https://note.com/ethnographer21/n/nfa347483bc1f
■リモートワークで『放置』しても成果を上げさせるコツ(マイナビニュース)
https://note.com/ethnographer21/n/naa4dc3255a6e
■みんなのアンラーニング論 組織に縛られずに働く、生きる、学ぶ(長岡健 著)
本書は、かつての慣習や常識を問い直す「アンラーニング」をテーマとした書籍です。
そのなかで、神谷俊が「先駆者」のモデルケースとして取り上げて頂いています。ぜひ、ご一読ください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4798164313/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_82AQ0C9ATS3GDT6ZEM0Y
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今回もお読みいただきましてありがとうございました。
皆様はこの一年はどの様な年だったでしょうか?
弊社ではこれまで蓄積してきたノウハウや事例をより多くの方にお知らせできればと、
書籍の刊行や、このメルマガの配信をスタートさせるなど、新たな取組みを行う一年となりました。
来年も、皆様と共有することが有益である情報や知見については
「アウトプット」を大切にするという考えのもとで、新しい試みに取り組んでいければと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
寒さと乾燥で体調を崩しやすい年末年始です。新型コロナウイルス等の感染者が増加するとの見込みもあります。皆さまどうぞご自愛いただければと思います。
本年は大変お世話になりました。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
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株式会社エスノグラファー
神谷 俊 / KAMIYA SHUN
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<Twitter>https://twitter.com/kamiya_ethno
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