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パキスタン🇵🇰を訪れた中で特筆すべき10店

遂に念願のパキスタンに行ってまいりました!

2024年末〜2025年始で18日間。今回は、お試し的な意味合いもあり、ある程度行きたい場所を友人のHafiz Shamasさんに伝え、あとはお任せしました。Shamasさん自身も6年ぶりということもあり、その場その場で行き先が変わり振り回されることがあったものの、お陰で掛け替えのない思い出として、私の人生に刻み込まれる旅となりました。

その様子は、主にYouTube用に撮影してきましたので、興味ある方は、このパキスタンチャンネルに登録していただき編集をお待ちいただきたい。で、その前に、こちらのnoteには、美味しい店を振り返る記事をまず書いてみようと思います。

タイトルにある「特筆すべき10店」です。

「パキスタンに行けばどこで食べても美味しいに違いない!」と行く前までは思っていましたが、実はそうでもありませんでした。店によっては、北関東で食べたパキスタン料理の方が美味しい場合もあるくらい。これは、私にとって大きな驚きでした。つまり、北関東や野田市などの店は、パキスタン並みか、それ以上に美味しい料理屋店があるということです!

ただやはりパキスタンの中でも良い店に行くと、どうしても日本では味わえない突出して美味しい店にいくつも出会いました。そのいくつかは、まさに感動的な美味しさ!

18日間の滞在中、10軒くらいがそれに当たります。今回は、それを紹介しようと思います。


①Haveli(ラホール)

まずは、日本で言う所の京都とも言えるラホール。ムガール帝国の時代に建てられたバードシャーヒーモスクや、同じ帝国時代に再建されたラホール城(タージ・マハルのムムターズ・マハルのための豪華な部屋などもある)があり、見どころ満載の観光地と言えます。

そんな一大観光地に隣接するエリアには、洒落た雰囲気のレストランが並ぶ通りとなっています。90年代の地球の歩き方を見ると、このエリアは元々売春宿などが集まるエリアだったようです。その後、大幅に再開発されたのでしょう。今では、上の写真のように行楽地として賑わっています。

そのエリアの中で、最も目立ったレストラン。建物の外壁も美しいですが…

内装も中々!そしてエレベーターで最上階に行くと…

この眺望です!ここから眺めるバードシャーヒーモスクは最高!

この日は、朝飯がそれなりに重かったので、軽めに野菜ものを多めにしてと頼みました。サブジ、ニハリ、ダールをナンとロティでいただきます。

観光地にも関わらず、どの料理も上品な味付けで、分量も多く、満足度高いものでした。突出して美味しいとまでは行かないものの、日本の高級インド料理店のような美味しさです。

この雰囲気でこのクオリティの料理なので、ラホールに来たら一度は訪れてほしい店です。店の奥では、結婚式の披露宴などが行われていたので、パーティなどにももってこいな感じです。

②Ilyas Dumba Karakhi(ラホール)

なんと言っても忘れられないラホールの店がこちらです。

写真を見ただけでもそのインパクトは、伝わって来るのではないでしょうか?ここは、トラックの運転手などがお気に入りのDumba(脂の乗った羊)のカラーヒーやBBQを提供する店です。

夜もこの辺りでは小売で野菜を売っていた

というのも、このエリア野菜市場のど真ん中にあるからなんです。昼間にこのエリアに来るとたくさんのデコトラや野菜や果物の競りの様子なども見ることができます。(そのうちこれもYouTubeでアップ予定です)

店の中もこんな感じ。薪を使って作るのは、本格的な雰囲気を出す上で不可欠のようで、パキスタン各地でこうした店をよく見かけました。

野菜も新鮮そうです。そりゃそうですよ、野菜市場の中ですからね!

圧力鍋で肉を煮込んでます。

カラーヒーが強火で何個も熱せられている様子は、圧巻!!

店の前に来ると、匂いがたまらない感じで漂っているんですよね〜

店も屋外がかなり広くとってあります。屋根付きの部屋の方が狭いです。多分、屋根付きはファミリールーム的な位置付けかと。

添え物の野菜。パキスタンで食べた野菜は、この添え物がほとんどで、あとは肉とパンものばかりの日々でしたw

BBQはこんな感じです!

やはりラムチョップの部分は、どの国でもご馳走ですよね。脂乗ってて最高でした!

一応、こんな調味料もついてきますが、つけずとも美味いので、あまり使わなかったです。

少し肉を取った後に撮影した写真なので、やや肉が少ないです

そしてBBQの後に出てきたのが、カラーヒー2種類。こちらは、日本でもよく見るトマト入りの「ドゥンバカラーヒー」です。トマトはほんのり感じるくらいですが、その合わさった旨みがとにかく最高で、日本で食べるどんなカラーヒーとも違っていました。

こちらは1皿分、多分1kg単位かな?

こちらは、塩味の「スレイマーニドゥンバカラーヒー」です。肉自体に脂がたっぷりで、塩だけですが柔らかく旨味たっぷりの美味しさ!くどさを全く感じないので、沢山食べすぎてしまう危険がありますw

どちらも肉の味と食感がとにかく日本と違いました。今回の旅で、間違いなくNo.1に感動した料理とお店でしたので、ラホールに来たら必須な店です。

店の情報はこちら〜!

 ③Zaiqa Biriyani(ラホール)

今回、グーグル先生にお願いして、ラホール旧市街で午前中からやってるビリヤニないかね?と尋ねた時がありました。なんと朝9時からやっていて、評判もなかなか。これなら行けると踏んで、友人のパキスタン人たちを置いて、日本人の友人と2人で旧市街のど真ん中へ。上の写真は、そこを南北に貫く大通りシャハラムロード。

そこを一本外れると、まわりはシャッターが閉まった何かの市場。朝10時頃だと、まだかなりの店が閉まっている状態でした。

そんな中、暗い店内のやってんだか、やってないんだか、分からない感じの店が左手に。

中には、客だか店員だか分からない人が数人。近所の人がくつろいでる風でした。

しかし、料理はいくつか並んでおり…

よく見るとちゃんとビリヤニを例の釜のような中から皿を使ってよそっていました。

なんか、あまり期待できなさそうな雰囲気でしたが、2人前を注文。日本人だけで来たので、言葉があまり通じず、2人前と言ったつもりが、一品はチキンなしになってしまいました。

なので、この店で一番豪華なメニューは、チキン乗り、ライタ、サーグつきということでしょうか?このサーグが一人前なのか二人前なのかは謎。

ちなみにチキンの向こう側には、小さなナゲットサイズのシャミカバブが乗っております。シャミは、まあまあでした。

で、食べてみたんですが、これがなんとも美味い!!今回、パキスタンで食べたビリヤニの中では一番!全部乗せで多分300~400円くらい。

サーグは自動的についてきたんですが、これが何気に激ウマ!チキンやご飯も良い味に仕上がっていました。満足のいく美味しさです。

実は、今回パキスタンでビリヤニを5箇所で食べました。しかし、心から美味しいと思ったビリヤニはこの店くらい。他の店は、まあまあか微妙。大体カラーヒーやBBQなどを得意とする店で食べたので、ビリヤニにこだわりを感じられませんでした。

ビリヤニは、やはり美味しさを追求するには難しい食べ物なんだなあと改めて学んだのでした。そして、専門店で食べないとガッカリ感が高い料理なのだとも。この店以外なら日本に美味しい店が、いくつもあると思います。

でも、こんな下町感のある場所で食べるビリヤニは、日本で食べるどんなビリヤニよりも「プライスレス」なのは、言うまでもありませんよね!

④Amratsari Harisa(ラホール)

こちらは、パキスタン滞在最後の日に訪れたレストラン。この店は「ハリーサ」専門店。この「ハリーサ」という料理自体は、中東やアルメニアなどに起源のあるものらしく、そのヴァリエーションの一つがここラホールに残っているようである。というのも、インド・パキスタン料理の中で有名な「ハリーム」の親戚筋のものだからだ。

こちらは、今回UAEで初めて食べたアラブ料理の「ハリース」の写真。ラホールで食べた「ハリーサ」と日本でもよく見かけるパキスタン料理「ハリーム」両方のご先祖さまになります。

なるほど「ハリーム」のもったりドロっとした食感はそっくり。ただ、味付けにスパイスがほとんど効いていないので、「ハリーム」と比べると物足りない感じがします。どちらかと言うと、米国で食べられるお粥のようなグリッツに似ている気がしました。

さて、このラホールの「ハリーサ」は一体どんな食べ物なのでしょう。

オープンキッチンを覗くと、このようなペースト状のような「ハリーサ」の元のようなものがドーンと置かれています。その都度、フライパンでギー(油?)などを溶かして炒めていました。

出てきたのは、ゴマナンとビーフハリーサとマトンハリーサ。見た目は一緒ですが、食べ比べるとややビーフの方がコクのある感じで濃い目です。

このように上に油(あるいはギー)が溶けてますので、脂っこいかと思いきやそんなことはないです。肉の量は、ハリームに比べて少ない感じなので、ドロリとはしていないので、あっさり味系です。パキスタンの濃い目の肉料理にお腹がやられた時は、こちらの店に逃げ込むと良きです。

この日は、私のパキスタン最終日だったので、お腹に優しいこの料理は、とてもありがたかったです。

店の名前にアムリトサルとついているのを見ると、これはナンではなく、ゴマがついていることからクルチャ(アムリトサル名物だそうです)なのかもしれないです。実は、旧市街で同じナンをクルチャと呼んでいました。

こんな感じでマサラや塩で味変も可能です。

ラホールのハリーサは、粘り気のない雑穀スパイスシチューのような感じでした。ハリームからは遠い親戚状態だなあという感じでした。ラホール旧市街の南側から少し行ったあたりに数軒のハリーサ屋があるようですが、この店が元祖のようです。

⑤Zam Zam Murgh Chanay & Bong Paye(シアールコート)

「冬場のパキスタンではパヤを食べる。」と在日パキスタン人から教わっていました。なので、美味しいパヤはどうしても食べたかった。

パヤとは、Wiki先生によるとこんな料理です。

実は、パキスタンに行く前にバングラデシュを数日間旅していたのですが、適当な店に入ってパヤを注文したところ、肉が硬くてダメダメでした。なのでパヤに対しての期待が薄くなっていました。

そんな中、朝飯に美味しいとこ連れてってくれると友人のシャマスさんの故郷シアールコートで、シャマスさんのお兄さん(同年代)に連れられて行った先がパヤで有名な店でした。先の印象があったので、美味しくても日本で食べるパヤくらいなんだろうと、特に期待していませんでした。

やってきたのが、街の食堂という感じのお店。

大勢の人で賑わいを見せていました。やはり冬の朝はパヤなのか!

大きな鍋の中には、パヤがいっぱいです!!これは期待上がる!!

出てきたのは、パヤ2皿にチャナマサラ1皿。それになんかナンがまたクルチャっぽいですね。

見てください、このトロリとしたスープの形状!見た目だけで、すでに美味しさが見てとれます。

そして食べてみると驚きの柔らかさ!パヤとはかくあるべきなのかと、トロントロンの肉をむしゃぶりつきました。とにかくクドさや脂っぽさをほぼ感じないので、あっさりした料理として食べられてしまう。旨味も最高です!肉もちゃんと均一に色々な部位を楽しめ、美味いの何の!スープも全部飲み干してしまいました。

いや、チャナも美味しいですけど、もうパヤの美味しさにかき消されてしまって味覚えていませんw

とにかく大興奮の美味しさですので、シアールコートに行ったら、マストな店です。下の写真は、右側手前が友人の兄貴です。あと2人はその息子2人。

⑥Mian Jee Punjab hotel Rawat(ラワルピンディ)

今回、イスラマバードには、絶対来たかった。というか来なければいけなかった。というのも、私のYouTube番組「パキスタンチャンネル」で何度も出演してくださり、大使館に私を何度も呼んでくださった前の駐日パキスタン大使イミティアズさんに会いに行きたかったからです。


上のリンクからそ元大使がいた頃の大使館での晩餐会の様子を見ることができます。他のエピソードにも元大使イミティアズさんは、何度も出演してくださっているので、見てみてくださいませ!

そして、イミティアズさんのすごい所は、日本語ペラペラで、しかもめっちゃグルメだと言うこと。いつも食べ物の話で一緒に盛り上がっていました。

そんなイミティアズさんが、紹介してくれた店がこちらの「Mian Jee Punjab hotel Rawat」という有名店。この店、有名すぎて類似店がいくつもあるそうです。人によっては、ここも本物じゃないと言ってる人もいましたが、ことカラーヒーに関しては、ラホールで食べたドゥンバカラーヒーに勝るとも劣らない美味しさだったのです。

店を眺めると、すべてがフレッシュな感じ。マトンもその日に屠殺されたものを使用しているようです。左が元大使のイミティアズさんで、自らこの部位とこの部位でやってくれと指示している様子です。

言われてから、このように肉を切り始めました。

煮込まれております。

結構、時間かかった!ゼロから作ってるからそうなるよね。こちらは塩味のレバーニーマトンカラーヒーになります。

こちらは、普通のマトンカラーヒー。普通だとトマト系の味となります。塩味に比べ、ややトマトの汁気があるのが見てとれます。

で、ここは、ドゥンバ(脂の乗った羊)ではなくマトン(山羊)のカラーヒーになります。そのどれもが味わったことのない味付け!ドゥンバではないので、とろけるという感じではないものの、肉の美味しさでは負けないほど。もちろん柔らかいのですが、脂のそれではなくしっかりした赤身なので、肉の食感がまた違う。トマト味と塩味それぞれじっくり味付けされていました。

ラホールでは塩味をスレイマーニカラーヒーと呼んでいましたが、レバーニーも基本同じと元大使。

あとここで初めて山羊と普通の羊はマトンと呼び、脂に乗った羊は、ドゥンバと呼ぶらしいことを教わりました。つまり3種類の肉があると言うことみたいです。あってるのかな?で、プンジャブ州では、山羊が好まれるので、マトンが多いとのこと。

このマトンの名称は、いつまでたってもよく分からないものですが、要はドゥンバ以外は、山羊も羊も一緒扱いってことなんでしょうかね?

他にも、この店の名物としてダールと、

サブジ(ミックスベジタブル)があります。確かに名物だけあって、他とは一線を画す味わい。ダールは、他で食べたことない味付け。濃いめで脂っぽいですが、独特の美味しさ。サブジはちょっと味付けが濃すぎて、私はそこまで好きではなかったです。

こちらの左側は、店のオーナーのお兄さん。一緒に経営しているけど、看板には、こちらの弟さんの顔が掲げてあります。美味しかったよと元大使は伝えてるのかな?

動画では、味が違うのをもっと説明していると思うので、そのうちYouTubeで見てくださいませ!(いつか未定)いやあ、知らないことだらけだった。

⑦Chema & Chattha(イスラマバード)

続いて元大使のイミティアズさんに、ニハリの美味しいのをまだ食べてないとリクエストしたら、

「では、明日の朝に食べに行きましょう!」

ということでイスラマバードのF-11地区にあるChema & Chatthaと言う有名店へ。宿泊したホテルが隣のE-11地区にあったので、場所的にも便利でした。こうした街区には、住宅エリアの真ん中とかにモールのような感じで商業地域があったりします。ここも、そんな場所にありました。

店の前では、こんな感じにフレッシュなプーリが揚げられています。

見るからに美味しそうなプーリ!

プーリとは、こんな感じです。メニューには、

こんな感じで書かれていまして、ハルワプーリに色々着いてくるセットがありました。それが、450Rsなので250円くらいですね。

朝飯にニハリだけを食べるのかと思ったら、こんなに出てきた!流石、グルメなイミティアズさん、容赦ない分量(笑)!

まずは、ニハリ!

ビーフニハリをいただきます。トロトロの王道な感じで、普通に美味しいやつ。ただ、ニハリに関しては、日本で食べるものとそこまで違いをはないのかなと思いました。十分美味しいのですが、カラーヒーのように抜きん出て美味しいというわけでもなかったです。

サーグは、白いものが入っているので、サグパニールかなと思って食べてみると、なんとこれがパニール(チーズ)でなくバター!Sarson Ka Saagとメニューには書いてありました。

大きなバターの塊が入っているので、めっちゃコッテリサーグです。とはいえ、これが美味い!バターの罪悪感がすごいのですが、その組み合わせの味付けが食べたことのないコクと味わいで、たまらなかったです。

Aalu Bhujiya は、見た目の通りの美味しさ。ホクホク〜!

ダールは、独特の旨みとコクがあって、こちらも素敵。

パヤは、5店目のシアールコートのものにはかないませんでした。十分美味しいんですけどね。

コーンのロティ。これは、なんか結構特別なものらしいです。最後に出てきて、皆お腹いっぱいとか言っていたにも関わらず、みんなこぞって食べていました。

とにかくどれもメチャクチャ美味くハズレ無しという感じの店です。日本でイミティアズさんがパキスタン大使をされていた時、

「向こうの朝食は、こんなものがあってこんな風に美味しいんですよー!」

と嬉しそうに話し、パキスタンに来たら是非一緒に行きましょう!と語ってくれていました。それが数年越しについに実現したのです。今回のパキスタンで一番嬉しい朝食のひと時でした。

⑧Desi Mehfil Restaurant(ハリプール)

いやあ、元大使のイミティアズさんに2つも素敵な店に連れて行ってもらってありがとうございました!としばしの別れとなるのかなと思ったら…

「では、今夜も美味しい店に食べに行きましょう!」
(こう言う行き当たりばったり感、満載の旅でしたw)

と15時頃にまた会う約束をして、イスラマバードから小一時間ほどのハリプールという町へ車を走らせます。ガンダーラで有名なタキシラの隣町です。

このお店、写真の右にいらっしゃるシャーさんというかなり日本との繋がりの強い方の店。日本人向けのパキスタン旅行のコーディネイトを90年代(80年代?)からやっていた方なんだとか。イミティアズさんは、この方を私に紹介したかったのもあったみたいです。

店の中は、こんな感じに色々なスペースがあってかなり広いです。写真は、ファミリールーム。

キッチンの外では、チャプリカバーブを揚げる専門シェフもいれば、

焼き物専門ゾーンもあり、着いた時は、まだ炭に火を入れている所でした。

メニューは、数ページ。今回の旅では、皆ご馳走したがるため何度もカラーヒーを食べていました。ご馳走というと肉料理、その代表がカラーヒーになっているようで、それを食べる毎日が続いていたのです。日本なら、毎日寿司に連れていかれている感じでしょうか。

ですので、この日も危うくカラーヒーになりそうだったので、何か変わった食べていないものをお願いします!と押し切りました。で、なぜそこまで言ったかというと、このメニューの真ん中右側にあるPaindaという料理が興味津々だったからです。

そのPaindaという料理を作っている様子です。パィンダと発音するようですが、私にはパンダと聞こえたので、パンダ!パンダ!と叫んでましたw

出来上がりはこんな感じ。卵に見えますが、これはナン、あるいは何かパン的なものをちぎり、それをスープを浸したもの。その上に親鳥のチキンが盛られます。

さらに野菜やレモンなどを上から乗せて出来上がりです。

こちらがPainda(以後パンダと表記します)です。

中央アジアやアフガニスタンの料理などで、スープにちぎったナンを入れて食べる料理が多々あります。これはそのバリエーションのひとつなのでしょう。しかし他の国では、スープが残っている場合が多いのですが、このハリプール周辺の郷土料理であるパンダは、スープを完全にナンに吸わせてから提供。ナンの一切れ一切れがドッシリした重みがあり、味付けも凝縮されて濃い目の味わいなのです。

また、この味が面白く、いわゆる日本の昔のインドカレーのようで、とても親しみやすいのです。しかも、肉ではなくナンなのでパクパク食べられちゃう。イミティアズさんも友人のシャマスさんも食べたことなかったと言うから、かなり限定したエリアの郷土食なのでしょう。こういう新しい料理に出会うとほんとに感動します!

他にも炭火の魚も素敵な仕上がりだったし、

焼き上げたマトンを、さらにハンディというツボに入れて蒸し焼きにしたマトンティッカも素晴らしい出来!

このように…

しっかり密閉されていました。ナンを使ってハンディから汁気を逃さないから、BBQマトンの味わいは絶品!

動画の切り抜きなので画質悪し…

チャプリカバーブも食べました。これは、正直ペシャワールについてから食べたかったのですが、ここで初チャプリ。かなりスパイスのバランスがよい仕上がりでした。個人的には、ちょっと焦げすぎかなと思いましたが。(これについては10皿目にさらに感想を書いています。)

この店のあるハリプールは、実際にKPK(カイバル・パクトゥンクワ州)にある街なので、私の初本場KPK料理の店ということになりました。

⑨Nisar Charsi Tikka(ペシャワール)

ペシャワールのナマックマンディ通り

そして!!

念願のペシャワールでの夕食です。パキスタンという国を深く知るようになってから6年が経ちました。

この北関東のパキスタン料理を食べるようになって、パキスタン人と付き合うことの楽しさを経験し、いつの間にか大使館に呼ばれるようになり、数多くのパキスタン人と出会い、パキスタンについて色々学びました。

そんな中で、さまざまな写真や映像などを見て、最も行ってみたいと思った場所が、このペシャワールのナマックマンディ通りなのです。

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¥ 300

カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。