Hiro Kay(比呂啓)
日本に住む様々な移民の方がまとまって住む地域を訪れ、旅をした備忘録です
カフェバグダッドさんが提唱する世界を知るための10皿シリーズです。https://note.com/cafebaghdad/m/md0b6f625ecbf
2022年7月、私が共同運営するYouTubeチャンネル「Ethnic Neighborhoods」の取材で訪れたイスタンブールの移民街で食べた料理などを紹介します。全部で10話分くらいになるかと思います。乞うご期待!
久しぶりの愛知県です。 以前こちらでも書いた名古屋都市圏についての記事。あれ以来、この街周辺に住むトルコ人移民の店が気になってしょうがないです! 関東地方がトルコ南部のクルド人なのに対し、中部地方はオルドゥという黒海沿岸の街からやってきたトルコ人が多く、ラズ人も多くいるという話を聞いたことがあります。 ただ今回、店の方達から話を聞くと、最近はそこに限らずトルコ各地からやってきている人が多いようです。 川口市のクルド人同様、この多くのトルコからやってきた人たちは、この街
先日、エジプト料理スフィンクスでコシャリのピラミッド盛りというのをやってもらいました。 どーん!これで6人前だそうです。今回、友人の誕生パーティーで、この山盛りな料理を食べたことをキッカケに、コシャリを突き詰めてみたいと思う気持ちが込み上がってきました。 さらに食べ歩き仲間のなむるるさんが、Xで色々とコシャリを語るのを見て、私も色々食べてみたくなってしまったのです!ちなみに、このなむるるさんがポストした店は7皿目で書いています。 というわけで、まずはコシャリの基礎知識。
2023年10月から、ここ数ヶ月パレスチナが連日ニュースになっています。 それにともない多くの人がパレスチナのことを知りたいと言う人も増えたかと思います。でも、まわりを見渡すと思っている以上にパレスチナのことを知らない人が多いんだなあと感じています。パレスチナの講演会やイベントなどは、各地で行われてはいますが、多くの人にとっては「難しい政治の話」と捉えられてしまいハードルは高いのかもしれないです。日本には、欧米のようにアラブ人の移民があまりいないこともあり、興味がないと日本
アフリカのど真ん中とも言える位置にある国「チャド」。 特に有名な観光名所も思いつかなかいこの国に、自分は生涯行くことはないと思っていたのですが、突然、ビジネス系な仕事が舞い降りてきました。未知の土地に行くほど、楽しいことはありません!二つ返事で仕事を受け、一週間近く滞在することができました!で、今回は、その間に駆け足で食べたチャドの料理を紹介していきたいと思います。 まず、皆さん、チャドを知らない方が多いと思います。知っていても、何があるかまったく想像がつかない方がほとん
お久しぶりです。4月から仕事が続いてしまい、自分のことが色々と疎かになってしまいました。YouTubeを見ていただければ分かりますが、どっちも更新がめちゃめちゃ遅れております。。。 これは、コロナが5類になったことで、仕事が色々と溢れだしてるからなのです。で、やっと繋がっていた仕事の合間がそこそこ出来たので、noteを更新せねばと思い、色々ネタを準備している今日この頃。その準備の方は、また結構大変食べないといけないので、一旦、軽いネタをアップしたいと思います。みんな大好き「
2023年2月6日、トルコ・シリアで大規模な地震がおきました。震源地はガズィアンテプ付近。そして同日の内にカフラマンマラシュ県で2回目の大きな地震が起き、トルコとシリアあわせて東日本大震災を超える5万人を超える死者数を出しているといいます。(2023年2月末現在) そして、この地域というのは、埼玉県蕨市を中心に住む多くのクルド人やトルコ人の出身地。奇しくも私と友人のじょいっこさんは、この地震の日の翌日に川口市にある2つの朝食を提供する店を梯子する、という約束をしていたのです
私は、板橋区に住んでいるので、仕事場に行く途中に大塚があります。で、この町、何が良いかというと、移民の店はもちろん、仕事しやすいカフェがいくつもあるのです。これ書いている時も、大塚のカフェで書いてます。 で、いつも北口をうろうろしてるんですが、ベトナム系の店が減って来てる気がします。南口には、まだ数軒ありますが、なぜか北口のベトナム関係の店は大分なくなりました。 その代わりにミャンマーの勢いが増している気がします。昔からの店が新しくリニューアルされたり、渋い場所に店が出来
いかがでしたでしょうか?いつものような10皿ではなく、10話(?)という感じで分けてみました。今回書いた記事は、2022年7月下旬におよそ2週間イスタンブールに行った時のものです。 その渡航費用の半分は、BAIXIANの奨学金を使っています。BAIXIANとは、このような団体で、Ethnic Neighborhoodsを一緒にやっているダウミがこのプログラムに関係していることと、この活動が意義あるものと認めてもらったことで、援助していただけるようになりました。改めて、BAI
今回、紹介するのは、ポロネズキョイ(Polonezköy=トルコ語でポーランド村の意味)という村です。イスタンブールに住んでいるトルコ人でも、なぜこの村がポーランド村と呼ばれているか知らない人も多いのだとか。イスタンブールのベイコズ地区の山奥の方にあります。東京なら奥多摩みたいな感じの場所かもしれません。 地図を見ても分かるように山の上にある森の中を切り拓いた村という感じです。地図の真ん中の交差点が村の中心地になります。 かつて数百人から数千人のポーランド人とその子孫がい
映画「アラビアのロレンス」でロレンスがトルコ軍に捕まるシーンがあります。その一連のシーンでトルコの将軍が、ロレンスに何人かと聞きます。 「Are you Circassian?」 この英語のサーカシア人こそ、トルコで言うところのチェルケス人。トルコでは「チェルケス=青い目金髪、美人が多い」というイメージがあるそうです。確かにロレンスも青い目金髪です。実際、オスマン帝国皇帝のハーレムの女性には、このチェルケス人が多かったのだとか。では、このチェルケス人、いったいどこの国から
今回、イスタンブールに行くにあたって、移民のことを書くならこれしかない!というくらい持ってこいの本に出会いました。 で、この澁澤さんの本によると「ほんとのトルコ人」と呼ばれる人々が、ゼイティンブルヌという中心から少し外れた場所に住んでいるという。そもそもこのエリアには、牛の皮革工場がたくさんあり、そこで働く人たちの多くの人々が「ほんとのトルコ人」だったらしい。 こちらは、私がゼイティンブルヌに来て初めて出会ったハザラ人の若い女性と私。シーシャ屋でバイトしていて、フレンドリ
イスタンブールには、トルクメニスタン料理店が20軒近くあるのでは?! グーグルマップでチェックするだけでも10数軒あり、それ以外に引っかからない店をイスタンブール市内各所でみつけることが出来たのです。世界広しといえど、ここまでトルクメニスタン料理が溢れている都市が、本国以外にあるでしょうか?試しにモスクワ、ニューヨーク、ロンドンなど移民が多い都市をグーグルマップでを調べましたが、やはりほとんどヒットしません。 なぜかシアトルにピザ屋メインにみせかけて、トルクメニスタンを代
この町では、イラクとシリア以外の2つの国からやってきたアラブ人たちにも出会いました。パレスチナとイエメンからのアラブ人です。どちらの国も長年に渡って他国による空爆などを受け、今も酷い迫害を受け続けている国です。しかし、そんなネガティブな雰囲気を見せずに、彼らはアラブ人特有のホスピテリティと明るさを武器に、ここイスタンブールで素敵な店を経営していました。 こちらは、ユスフパシャの駅からすぐのところにあるGazze Falafelというファラフェル屋の店員さんです。店の名前の通
今回、移民街を紹介するにあたり、どうしても外せない国がありました。私のことをご存知の方は、 「ああ、あの国ね!」 と即答できるかと思います。ご推測の通り、その国とはパキスタンです。 私が、このnoteを書き始めた時、パキスタン料理について書きました。北関東のパキスタン料理店を散策したかったからです。それからというもの、パキスタン人のコミュニティにどっぷり浸かり、上記のYouTubeサイト「パキスタンチャンネル」まで立ち上げるに至りました。なので、イスタンブールを調べた時
近年トルコは、ソマリアに様々な関係を築いています。2005年の「アフリカの年」宣言以来、軍事や経済上の結びつきを強化してきました。 2016年にネットで、ソマリアの首都モガディシュにこの巨大なトルコ大使館が完成したYouTube映像を見つけた時は驚きました。まだ安定していないこの国で、いったいトルコは何をやっているのかと。(両国の関係を詳しく知りたい方はネットで検索!) その影響もあるせいか、上記の記事にも書いた多国籍な移民街「ユスフパシャ」近辺には、アラブ人たちについで
また、バクラヴァのツイートがバズりました。一体、どれだけの日本人が、バクラヴァに飢えているのでしょう! かく言う私も、そんなバクラヴァに飢えていた一人ですが、今回のイスタンブールで満喫してまいりました。だって、どこの街角にもバクラヴァを販売している店があり、選びたい放題なんですから! でも、そのほとんどは、当然ながらトルコ風のバクラヴァです。上のパイ生地がパリッとして、下の生地にシロップがたっぷりと浸けてある甘〜いタイプのものです。その中には、甘さの強弱、生地の違いや素材