ニッポン移民の町ツアー【第5回 東京都豊島区大塚のミャンマー🇲🇲】
私は、板橋区に住んでいるので、仕事場に行く途中に大塚があります。で、この町、何が良いかというと、移民の店はもちろん、仕事しやすいカフェがいくつもあるのです。これ書いている時も、大塚のカフェで書いてます。
で、いつも北口をうろうろしてるんですが、ベトナム系の店が減って来てる気がします。南口には、まだ数軒ありますが、なぜか北口のベトナム関係の店は大分なくなりました。
その代わりにミャンマーの勢いが増している気がします。昔からの店が新しくリニューアルされたり、渋い場所に店が出来たり…
上記は、古い情報ですが、ミャンマー人が圧倒的に多いのは、東京だということが分かります。そして、その一番多い東京の中でも、令和4年のデータを調べるとミャンマー人が一番多いのは、高田馬場(ミャンマー人が多くリトルヤンゴンとまで言われている)のある新宿区ではなく、大塚駅のある豊島区なのです。
ということで、第5回の「ニッポン移民の町ツアー」は、そんなミャンマー人の多い豊島区大塚駅周辺である北大塚と南大塚で、ミャンマー人が集まるミャンマースポットを巡ってみたいと思います。
本当は「体験王国いばらき」の移民ツアーを引き続き書きたいのですが、仕事やイベントで余裕もないので、地元に近い大塚となりました。どうぞ!
①ローヤルカラオケ&ミャンマーレストラン(北口)
まずは、大塚駅の北口を出て、繁華街の通りを少し入ってすぐの道を右へ。するとガールズバーなどで埋まった古びたビルが立っています。ビルの外から見ると写真では見にくいですが6Fには「マットヘルス」の文字が。しかし、1階に置いてある風俗店などの看板をよく見てみると。。。
なんとミャンマーの国旗に、ROYALと大人な雰囲気のデザイン!なんの店かと2度見すると、カラオケ&レストランと書いてあります。「ROYAL KARAOKE & MYANMAR RESTAURANT」です。
かなり躊躇しましたが、入ってみることにしました。エレベーターの看板を見るとこんな感じ。もう一度、躊躇させられます。
6階です。躊躇します。これ入っていいのか…ミャンマーの風俗ではないだろうか?などと、一瞬考えこみましたが、下には確かにレストランの看板があったので、ミャンマーの文字にも臆せずドアを開けてみます。
入ると、なんか微妙にホストっぽい感じの日本人らしき人がいた。
「うわ、これやっぱ風俗か?」
と思いきや、話すと発音が外国の方の日本語だったのでちょっと安心。やはり、ミャンマーの方でした。店がレストランとカラオケの店であることを確認し、値段も確認。ちゃんとした普通の店でしたし、店の方も丁寧な物腰のミャンマーの方でした。勘違いして失礼しました!
メニューを見せてもらうとこんな感じ。つまみっぽいものが多いようです。店は、1年前に出来たばかりだそうですが、メニューはこれ1枚のようで、かなり年季が入っていました。
お腹が空いていたので、2品頼みます。ご飯ものか、麺ものが食べたかったので、こちらのミャンマー風うどんサラダ(名前は、多分「シャエイダウン カゥッスエ」かな?)で、ココナッツ風味のミャンマー定番料理。なんか、分かりにくい味だなあと、昔は思いましたが、最近は、結構好きになってしまいました。人間、なんでも慣れですね。
それだけじゃ寂しいので「豚スペアリブ唐揚げ」もいただきました。どちらも普通に美味しいです。この脂たっぷりな唐揚げは、食べたことなくて、豚の脂大好きな私としては、結構なヒット商品!
美味しかったので、今度は、ランチ。1100円(消費税込み)で食べ放題!昼は、日本語の看板が出てるので、やや入りやすいです。
サラダ系は、そんなに充実してないですが…
カレーが4種類も食べ放題なのが嬉しい!
こんな感じで色々食べられます。1100円でこれは結構贅沢だと思います。
どれも美味しい!これから大塚のお昼は、私的にここで決まりですね!
ちなみに、カラオケボックスの部屋を見せてもらいましたが、4人入れる部屋が3つくらいありました。1部屋1時間1000円です。レストランのセクションでも、1000円だせば1時間歌い放題だそうです。店の兄さんもいい感じですし、食べるだけでもオッケーな店ですので、是非行ってみてください。
※最近、ランチ時に行っても看板がないので、今は夜しかやってないかもしれないです。(2023年4月)
②油そば力 大塚店(南口)
今度は、南口に向かいます。すると、目の前に鳥居があり、そこをくぐり抜けると飲食店街が続きます。有名なクラフトビールの店を通りすぎ、すぐのところに「油そば 力」があります。最近出来たばかりの店です。
高田馬場に本店があるので、知っている方も多いのではないでしょうか?埼玉方面に住んでいるミャンマーの方は、高田馬場に行かなくても食べられると喜んでいるのだそうです。
普通の日本風の油そばがメインで、ミャンマー風は、このように国旗マークがついていたりします。
その他にも、こんなそばもあります。このココナッツ系のやつは、さっきの店で注文したミャンマー風うどんサラダと同じかと思います。
私が食べた「ピリ辛ミーシェン」はマンダレーのソウルフードだそうです。故郷の味をもとめて好きな人は、オープン間もないのに何度も食べに来ているそうです。
中国のビャンビャン麺のように色々な具材が盛られた混ぜ麺ですが、入っているものが違う。特徴的なのは、豆豉が入っており、結構強い塩気のインパクトを料理に与えています。野菜や辛味調味料も盛り沢山。日本人でも、気軽に楽しめるクセのない一品です。
最近は、カラオケも増えたので、行く前にこの店に来たり、終わったあと食べに来るミャンマー人の若い人も多いとか。これからも人気でそうです。
③PITICHO(北口)
さあ、この辺りから段々と駅から離れて、探すのも難しくなってきます。場所は、北口の繁華街と大通りの間に並行してある少し寂しい道を駅から3分くらい歩いたところにあります。「PITICHO」という店です。かつてマーフ・MMなどの名前で経営していた場所です。
オーナーが変わって、引き続きミャンマー料理店として商売し始めたようです。ちなみに、店の人に聞いたら、前の店は、池袋と駒込の店に移ったと言っていました。どこのことなのだろうか?
さて、この店、ローカル感がすごいです。2回来ましたが、お店のご家族がいつもいるので家族感満載な雰囲気で、昭和の店へやってきた気分になります。ちなみにカラオケは、料理を頼めば無料で歌えるという太っ腹です。ただ、私は、雰囲気的にまだ一度も歌えていません。
店の壁には、ミャンマー文字のみのメニューがずらり。日本語はない!?
と思ったら、しっかり日本語メニューがありました。写真も掲載されているので、イメージがつきやすいです。
今回は「チェーオー」という麺を注文してみました。素麺のような麺に、つくねっぽいものと、臓物系が乗ってます。
かなり優しい味付けです。そのままでも良いですが、横についているソースが自家製の甘辛ソースで、これがかなり美味!肉類をこれに浸しながら食べるのが良いみたいです。ベトナムのフォーもそういう食べ方あるので、なんとなく親しみやすいです。
ちなみに、1、2ヶ月前もここに来たことがあって、この時も1店舗目で頼んだのと同じココナッツ麺を頼んでいました。
料理も店の人もとても優しい感じで、味もかなり美味しいです。他の同業者の店で聞いたのですが、ここの店のミャンマー料理は間違いない味だと言われました。他のメニューも制覇してみたいと思います!
④HTALWAR食材店(南口)
ここは、探すの大変なので、住所の出てる写真を貼らせていただきます。こちらは、南口を出て左へ少し歩いたあたりにあります。商店街のはずれで、雑居ビルの3階に「HTALWAR」という食材店があるのです。
1年くらい前にこのビルの上の階に用事があり、その時見つけました。情報が何も分からないのが、そそります。しかもマンションの1室というのが最高のシチュエーション。
お邪魔しまああす!と言う雰囲気。
こんな感じで食材を販売しています。結構、小さな店です。その隣の部屋はオフィスのようになっています。
オフィスをのぞくと、なんとミャンマーの民族衣装が!
店の人が作っているそうで、1着5000円くらいと言ってました。女性ものだけですが、中々お得なお値段なのでは。
こんな感じで結構色々な柄があるようです。
で、こんな衣装を見ている時に、1年ほど前に来た時に弁当を作って販売すると言っていたのを思い出しました。
こんな感じのメニューがあったので、今回注文しようと聞いてみたら、もうやっていないとのこと。代わりに、北口でカラオケと料理の店を作ったと言うのです。1番目に行った店かと思ったら、違う店でした。というわけで、ふたたび北口へ!
⑤HTALWAR カラオケ&アジアフーズ(北口)
というわけで、行ってみることにしました。ここですね。
実は、最近ベトナムのこうしたギラギラカラオケボックスにハマっていたので、ミャンマーのカラオケボックスも気になっていました。写真は、新大久保の某カラオケと、八千代台の某カラオケです。
ミャンマーは、こんな感じでとてもシンプルなボックスでした。
ベトナムカラオケボックスは、冷えていないビールが部屋にどーんとあって、氷を入れて飲むというシステムでしたが、ミャンマーカラオケは、このように冷蔵庫があって、ビールを自分で出すスタイル。あと、飲み物も色々ありました。精算は、店員さんが後で瓶の数を数えてくれて支払います。
こちらがメニュー。ミャンマー料理も注文できます!ベトナムは、今まで3軒行きましたが、どこもレストランが1階にあり、その上の階にボックスがあるというシステムで、料理を食べてからでないとボックスに行けないのです。なので、いつも料理を食べて腹パンで歌っていました。
しかし、ここは、食べながらで、日本のスタイルに近い!私、基本歌う時は、そこそこ空腹くらいの時の方が、声の出が良いので、こっちの方が合っています。
とりあえず、翻訳こんにゃくで、メニューを調べますが、なんとも微妙なので、オススメのラペットゥ(メニューのティータオルw)ともう一品、おまかせで頼みました。右真ん中あたりのレモン5個がかなり気になります。
酒を冷蔵庫から取り出すと、冷えたグラスとピーナッツのお通しを持ってきてくれました。
「ラペットゥ」が来ました!メニューの一番上にあるあたり、こうした飲みの場での定番のつまみなのでしょう。
メニュー見る限り、こちらは、「豚カルビのフライ」っぽいですね。揚げたて熱々です!1軒目のように脂は、あまりありませんでしたが、その分クセがなく素直な美味しさ。
そして、カラオケは、なんとミャンマー独自システムでした!日本語のページは、PDFのようなファイルのページをめくりながら、画面の曲を押すと2000年代前半くらいに作られたカラオケ映像が出てきます。
とても懐かしいです!
しかし、その分、曲もその時代で止まっていて、数百ページを見ないと分からないので、選べる曲はかなり限られてきます。しかも、歌手名がない曲がかなりあります。ラルクはないと思いきや、じっくり探したら大好きな曲「snow drop」がありました。昔、本を見ながら歌ったあの時代のカラオケを感じさせてくれます。
そんな感じで1時間1000円。1人だと歌うので精一杯だったので、食べるのは少しで後は持ち帰らせていただきました。数人でも1部屋1000円だそうなので、4人とかだとかなりお得です。
システムが分かったので、これでもうミャンマーカラオケ店に入るのが怖くなくなりました!
⑥テッテッユァ(北口)
(その後、Google Mapで調べたら「テッテッユァ」になっていました。3月にお店に行って聞いたら、そっちがあってるとのこと。2023年4月修正)
ということで、ずっと気になってたこっちも、もう怖くない!
「テッテッコア」と言う店で、駅の繁華街を歩いていって、大通りも渡り、その先の小さな商店街を進み、駅からおよそ徒歩6分くらい。開店オープンの花がなければ、日本語表記も英語表記も分かりませんでした。ミャンマー文字は分かるので、ミャンマーカラオケの店だと推測できます。
実は、この場所、以前「バガン」というレストラン&カラオケがあった場所で、その時は、なかなか躊躇していて入らずに終わっていました。
ここは、その店を居抜きで手に入れた若いミャンマー人の方が全面改装して頑張っている店です。当初ボックスだけかと思っていたのですが、飲食スペースとボックス両方あって、そこそこ広いです。こちらのスペースでは、チャージなしで、料理を頼めばカラオケ無料!
しかも、ジョイサウンドが入っており、最近覚えた髭男の「ミックスナッツ」もありました!
ただ、ここもメニューはミャンマー語のみ!翻訳こんにゃくの出番です!
ダメだった…フォントの問題?この反射がよくないんでしょうねえ。仕方がないので、お店になんかご飯ものとおかず下さいと注文。オーナーのお姉さんが結構、日本語しっかり出来る方なので、その辺りは安心です。
「ンガピ(発酵した魚の調味料)食べられますか?」と聞かれたので「大丈夫、ミャンマーっぽいの持ってきて!」と返します。出てきたのがこちらの「ンガピチャーハン」。少しンガピを減らして作ってくれました。ほんのりンガピ。生のニンニクが横についてて、良い仕事していました。奥は、無難な唐揚げです。もっとクセあった方が良かったなあ。
こちらは「牛すじのサラダ」。かなりサッパリ味で辛さもパンチが効いてて良い感じです。ミャンマー料理にしては、かなりフレッシュ感溢れる味わいで、ベトナム料理にありそうな料理という印象です。
この店、かなりオーナーの方がご親切で…というか、ミャンマーの人は基本親切なので甲乙つけ難いのですが。この方の素晴らしい所は、日本語がかなり堪能で、そのお陰で心遣いがさらに丁寧に感じられました。看板に日本語が表示してないのがもったいないくらい。おそらく日本人は、ほぼ入れないのではないでしょうか?なので、これ見た方も安心して階段を降りてみてください。私も、これからすごく贔屓にしたい店にしようと決めました!(つうか、私が安く美味しく歌いたいだけw)
⑦バガン アジア料理&カラオケ
さて、ミャンマー料理を出すレストランは、こんなもんかなあと思ったその頃…なんと、あの子が何かとんでもない情報を持ってきました!
「大塚と言えば、ミャンマー料理のバガンが、南口に移動してましたね〜!てへぺろ☆(・ω<)!」
noteで有名なじょいっこさんが、大塚新情報を持ってきました。じょいっこさんは、大塚にそんなに来ているわけでもないのに!そんな新情報をもとに、私は、教わったその場所に恐る恐る向かいました。すると…
あった…「バガン アジア料理&カラオケ」です。南口のこんな場所に、あの子はいったいどうやって…
「じょいっこ・・・恐ろしい子ッ!」
しかも、前の店舗だったテッテッコアと階段の雰囲気まで一緒!?これ、移転する意味あったのだろうか?!
中をのぞくとこんな感じ。新店舗なのに、やや寂れた感じ。ここ本当に新店舗?で、オーナーさんに聞いてみたところ5年前にオープンした店だとか。単純に北口の店は、閉店して他の人に場所をゆずったということでした。
で、この店の情報って食べログにもないから、ここもミャンマー人以外、日本人客は皆無に等しいかと思われます。もう少ししたら綺麗に改装すると言ってました!
奥までみなかったけど、その先も矢印が見えるから、もっと部屋ありそう。廊下の途中で撮影しているので、広さはこの倍以上はあります。
部屋の中も広い!これで平日だとなんと1部屋1時間500円!!(金土日は1000円)これは、もっと大勢で、また来るしかないですね。
メニューは、他の店と同じで日本語ありませんです…
でも、この店のフォントは読みやすいみたいなので、翻訳こんにゃくが抜群の力を発揮します。大体どんな料理か想像できそうです。
1枚目のマラカレーが気になったので頼んでみました。あと、魚のサラダってのがあったので、そちらも注文します。
ベトナム方式ではない、ミャンカラ方式の冷蔵庫ビールです。他にも烏龍ハイとか、ハイボールはキッチンで作ってくれますが、料理と一緒に持ってくるので、まずはこちらで一杯やるのが良いと思います。
さあ、歌うよ!もう今日はボックスだし、ジョイサウンドで新曲もあるから、容赦なく1人歌うよ!
そう!ここは、今までで一番日本の曲がしっかり入っており、音も綺麗に聞こえる素敵システムだったのです。ちなみに、この曲は、難しくて途中で演奏停止しました。でも、髭男歌った!バンプ歌った!
で、何曲か歌ったら喉乾いてきて、注文した烏龍ハイを待ちきれず、ビールを冷蔵庫から出しました。しかし、そのすぐ後に料理と烏龍ハイ到着…
料理は、いかにも居酒屋っぽい雰囲気。魚のサラダは、薩摩揚げのようなものをサラダ化した和え物でした。ほんのり辛くて美味しいです。
で、マラカレー登場!え、ご飯ついてないの?そしてカレーっぽくない…
なんか見るからに中国のマーラータン的な…
あ、なんかリャンピ入ってた!これ、中華だ。。。
後で聞いたら、中華料理ですと店の方も言っていました。でも、ミャンマー人の間でも人気の料理なんだとか。味は、かなり辛くて、パンチの効いた料理です。後半はこいつの辛さにやられ、歌うの断念しました。
壁に貼ってあった文章も、翻訳こんにゃくにかざしてみました。なんか、お店もっと行って応援したくなりますね!
ここ、部屋も大きいから大勢パーティやるなら最高の店だし、ミャンマー料理は頼めるし、料金激安で美味いし、カラオケ好きにはたまらないスポットですぞ!大塚ほんとヤバい!俺のためにあるような街です!
ちなみに以前のバガンの情報は、じょいっこさんのこちらのページに掲載されています!高田馬場店情報もあるので、料理などもこちらと併せてチェックすると良いかもです。そして、このページにもあるように…
⑧バガン アジア料理(北口)
この街には「バガン」の食材店があります。先ほどのテッテッコアの近所です。外に出ている看板も他の店舗と一緒のデザインで統一されているのに、こだわりを感じます。中に入ると…
なんだか懐かしいような雰囲気の店です。昭和の雑貨屋さんのような。私の世代からすると、なんか駄菓子屋さんみたいでとても親しみを感じます。
この辺りの置き方は、駄菓子屋っぽくてすごく好きです。
店では、惣菜なども販売しています。オープン間際に行くと数種類あるようです。この日は、夜に行ったので2種類くらい売っていたものを購入。オーナーの女将さんは、在日30年。すごく笑顔が素敵で、日本語もペラペラの明るい方なので、話しかけてみてください。色々ミャンマー料理や、店のことなど教えてくれると思います。
こんな感じで1パック250円と格安!
家でご飯炊いて、食べてみました。
野沢菜ちっくな漬物と炒め物の間のような感じ。味は濃いめです。
こちらは、さらに濃いめの味付けの辛い肉和えみたいな感じ。脂が結構あるので、ご飯が進みます。正直、この惣菜二つは味付けが濃いので、1回では食べきれませんでした。1合炊いたご飯がするっとなくなりました。
いかにもミャンマーの家庭的な味で、かなり気に入りました。実は、店に入ったのは、この日が初めて。私の家の帰り道なので、これから女将さんのこうした料理を買って帰る日々が続きそうです。
⑨ビルの中の食材店2軒(北口)
駅を出て線路沿いの坂道を少し登ると…
ミャンマー食材の店の看板と、ビル上の窓をよく見るとミャンマー国旗が突き出ているのが分かります。「MIN MYANMAR STORE」です。写真は1年前のもので、今は看板はビルの中にあります。で、この時は、1店舗のみだったのですが…
2022年11月現在2つの食材店が入居していました。もう一軒は「Shwe Myeik Thu」という店です。403〜405号室がミャンマー食材店。うち1部屋は、同じ食材店の倉庫のようでした。
狭いスペースを生かして、ミャンマーの様々な商品を販売している模様。販売している商品の違いは、よく分からなかったです。
高田馬場の駅前にあるビルも、これに似たようなタイプの店が沢山あります。そちらは10数店舗もあり、まだまだ大塚は追いついていませんが、ここもそんな感じになるのかもしれません。ワクワク!
⑩MM-MART (北口)
最後に紹介するのは、北口から徒歩5分。先ほどのバガン食材店のちょっと手前にあります。小さな商店街で、一際目立つ「MM-MART」です。
もともと南口にあったのですが、2021年2月に移転したようで、その頃、駅からこの道を歩いて家路に向かっていたら、この店に出会い目を疑いました。新大久保のハラール系の店よりも立派な食材店がこんなに綺麗な佇まいで出現していたからです。今まで、ちょっとさびれ気味だった昭和な雰囲気の通りがパァーっと明るくなりました。
中をのぞくと、凄まじい数の食品の種類。ミャンマー人のオーナーさんの店なのですが、世界各国のハラール食品を扱っています。冷凍の肉や食品から、米や穀類、スパイス、缶詰、スナック、野菜など、たいてのものは手に入ります。本当に見るだけでも楽しい店です。食品には、東南アジアや南アジア各国のハラール食材が並びます。
当初トルコ食品が充実していた時がありましたが、今では、そこにミャンマー食材が拡充されていました。とにかく、ここに来れば、大体のエスニック系食材は手に入るのではないでしょうか?店員の方は、大体バングラデシュや南アジア系の方がいつもとても親切に対応してくださるので、私の大好きな普段使いしている店となっています。
あとがき
今回の移民の町巡りで感じたことは、この大塚という町におけるミャンマー人たちのパワーです。カラオケを何軒も周ったことで、多くの若いミャンマー人たちの歌声を聞きました。そこには、ミャンマーの若者たちが、この街で青春を謳歌していることが見てとれます。こうした若者たちが大塚で活躍することで、街に新たな商売や移民たちの活動がこれから見られるのではないかと、個人的にワクワクしています。
最後に紹介したMMマートの隣には、立派なベトナム食材店も誕生したことから、他の町にはない移民たちのパワーを感じました。隣でハラール店にない豚肉やお酒も買えるようになっているので、同じエスニック系の食材店でありながら、他店にない商品を補完しあっている並びとなっています。このベトナム食材店は、野菜類やベトナムのフルーツ類も充実しています。
そこに目をつけたのか、2022年になると中国人が経営する八百屋も近くに出来ました。このMMマート周辺が、民族は違いますが、新大久保のイスラム横丁のような発展をし始めているのです。しかも、このエリアにもともとあったのが、ミャンマー食材店のバガンだというのも興味深い移民たちの営みの歴史を感じました。
ベトナム人たちの店が北口からなくなり、南口に集中し始めているのも、このミャンマー人の動きと関係がありそうな気もします。またネパールの名店やバングラデシュの料理店や食材店があること、モスクがあることなども、この大塚が今後様々な変化を期待出来る要因であるのは、間違いないと思います。これからも大塚からは、目が離せません!
さて、次回の「ニッポン移民の町ツアー」は?ふたたび北関東のことを書きに「体験王国いばらき」へ旅に出たいと思っています。こうご期待!
カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。