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農園おばさん、小屋を建てる その1

田舎暮らし20年の わだま です。家庭菜園を始めたお話をしました。
畑のある場所に小屋を建て始めたので、今日はそのことについて書きます。

小屋を建てよう、自分で建てようと思いついた。紆余曲折があって、結局大工仕事は農家でありながら大工仕事も得意な友だちにお願いすることになった。軸組工法(在来工法)で材を刻んでもらい、私と娘で弁柄をぬって、それをいよいよ組み立てて設置という最初の山場。その友だちの家族もてつだってくれた。田舎暮らし仲間で畑を挟んだお隣さんという間柄。信頼できる友だち一家の助けを借りて小屋づくりがスタート。プロに頼らない手づくりの小屋だ。小屋づくりにもいろんな段階とストーリーがある。そのことはまた別に綴りたい。

ではなぜ、50もとうに過ぎたおばさんが自分で小屋をたてようとおもったか。それは1年半前にさかのぼる。

20歳も年下の素敵な友だちがいて、ある新月の日に彼女の家に遊びに行ったことから始まった気がする。彼女は私にとって宇宙からのメッセンジャー、私は勝手にそう思っている。私の転機には何度か彼女がいて、私にはない感性で、ヒントをくれるから。

その日は彼女が住む小さな古民家で、何気ない話をするような雰囲気のだったが、子育てのことから始まって環境問題の活動にお互いにかかわっていた過去があったことや、今は日々の暮らしの中で自分がやりたいことをやることが大事だ、ということにお互いいきついたことを共感し、確認しあうような日になった。

その日から私は何をしたいか考えていた。農家として毎日農作業をする日々。だけど、夫からの指示で働く日々に、実はあきあきしていた。自分から農業を始めたいと言い出し、移住し、一生懸命やってきた。農作業、子育て、、、楽しいこともたくさんあった。でも20年近くたつと状況も心境もかわるもんだ。

建築物が好き、木工作業が好きで椅子や机を作ったりするのも好き。ちょうど近県の山間でアースシップという持続可能な小屋づくりのwsをしている話を耳にはさんだり、、、そんな私に降りてきたのが「小屋づくり」だった。

農園内の広場や母屋で大小さまざまなマルシェや上映会、ライヴなどのイベントをやってきた。ちょっと形をかえて小屋を中心にシェアカフェやミニライヴや面白い企画をできたらいいなあ、ゲストハウスとしても使えそう。ひとが楽しいことを持ち込んで共有し楽しみ合える場所にしたい、、、そして、小屋を作るという作業そのものを楽しんで、やり切った感を味わいたい。そう思ったのだ。

それから、私は夫の同意も得て、ひとりで基礎作りにとりかかった。ひとりでやる、というのが結婚していた当時のわたしとしては、とても大事なことだった。子育ても一息つき、なにか自分のためにやりたいことをしたいとおもった。

建物の水平をとるための基準となる丁張づくり、基礎となる石をはこび、据える作業、斜面ゆえ高床になる部分の計測など、素人ながら本や小屋づくり経験者のブログなどを見て、見まくって勉強し、基礎をつくることからはじまった。

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丁張は大工仕事。水平、直角を出すのに注力。そのあと前の農園主が残していったブロック廃材を運び(これが無茶苦茶おもい)29個、水平と位置を合わせながら設置。セメントも数か所いれる。初めての作業ばかり。でも、田舎暮らしではちょっとした大工仕事、土方仕事はつきもので、初めてとはいえ、なじみもあるし道具もそろっている

2019年4月に基礎ができあがった。ところが、私自身まったく予想もしていなかったリコンという大事件に突き進むことになり、小屋づくりはストップしてしまった。

つづく。。。

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