1年ののち
母が見えなくなって1年が経った。
亡くなった、も居なくなった、も相応しくない気がしている。
姿が、見えなくなった。
でも全くあなたが居ない気がしない。
写真の中のあなたはいつも通りの優しい、優しい笑顔。
それでも、二度とはその姿を見ることができない現実を
日々突きつけられる。
昔、誰かが言ってた
生きていればいつかは逢える
なんとなくその言葉の意味が分かる。
もう、逢えないんだ。
もう、その声を聴けないんだ。
寂しい。
日にち薬という言葉があるように
時間がたてばどうにかなると思っていた。
時間が経つほどに、寂しさは増して、涙の数は多くなる。