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子は親の背をみて育つと言うけれど・・・

子は親の背を見て育つという。

でも実際に子どもができ、子どもの成長を見続けている親になってみると、果たして本当にそうだろうか?と思う。

大半の家庭では子どもが親の働く姿を見ること自体少ない。

親の背を見る機会というのもそんなに多くないのではないだろうか?

それよりも、親が子の背を見ることの方がずっと多いと思う。

1人立ちをマスターし、歩けるようになればヨチヨチ歩きがばたばたダッシュになるまでそう長くはかからない。

そうなれば子どもは親の前を進んでいくことがしょっちゅうな気がする。


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初めのうちは一緒に。

でも興味深々な幼児期はあれやこれやを発見するたびに走って駆け寄る。

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ちょっとまってぇ~!

が、いろんな場面での口癖となってしまう。

特に年子などがいてもう一人をベビーカーで押してると特にそうなる。


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そしてとにかく登る。

なぜそんなに登るのか理解できないくらい登る。

もちろんボクが小さいころもよく登った。

なぜ登るのか?

そんな質問されると登山家のように、

そこにあるから

と答えてしまうのだろう。

登り切ったあとにはこちらを振り返って、
これ以上にないドヤ顔を見せるようすは恐ろしくかわいい。

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まるで何かに引き寄せるられるかのように前にばかり進んでいく。

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時折足を止め、遅い親の足を遠くから囃し立てる。

そのうち振り返る回数もどんどん減っていくんだろうなー。

そして振り返ることすら忘れる時期もいずれやってくる。

そうすると親であるボクたちは子の背を見る時間がもっと増えるのだろう。

泣きじゃくりながらも側転に何度も何度も挑戦したり、

縄跳びが上手に飛べずに怒りで縄を地面にたたきつけてそれが跳ね返って自分の顔にあたり更に泣きじゃくり、抱っこを求めてくるような機会も稀な出来事になってくる。

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その背中からは本当に色んなことを学ばせてもらっている。

ボクたち親がみせてあげることより、子に見せてもらっていることのほうが圧倒的に多い様に思う。


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今、この瞬間を大切にしっかり体全体で感じていきたい。


この小さな背中たちがボクたちの背中を押してくれている。

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たろう@エストニア暮らし
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