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日本のスモークサウナ?八瀬のかま風呂。
昔、日本のお風呂文化を海外の人に紹介する機会があり、
その時にネットで調べた時に、
「古来の日本のお風呂は蒸し風呂だった」
ということを知りました。
それまではてっきりお風呂と言えば湯を張るのがお風呂だと思っていました。
しかし実際に温かいお湯をはるお風呂のスタイルが確立したのは歴史的に見てもつい最近。それまではお風呂=蒸気浴だったのです。
考えてみればそうですよね?
自然に湧き出ている温泉ならまだしも、水を大量の燃料(焚き木)を使って温めることは大変な作業だけでなく効率も悪いですし、保温効果も少ないので、そんなことをできるのは超裕福な一部の人間だけだったはず。
時代によって様式に変化はあったものの、
火を焚いて、熱・蒸気をつくり、その蒸気によって
発汗を促し、汚れを落としていた。というのが常だったようです。
あれ?それってサウナじゃない?
ガンガンに熱された石にお湯をかけロウリュする。
というスタイルではないにしても、
スチームサウナに近いものがあったと思います。
そう考えると、日本のサウナの歴史もエストニアやフィンランドにも負けないくらいかなり古いものであることがわかります。
いろんな様式の蒸気浴がある中、気になったものがひとつ。
八瀬にある竈(かま)風呂です。
写真はこちらのサイトからお借りいたしました。
なんかもっこもっこしてかわいい。
下部の方は石を積み上げていて、その上は土壁。
竈の中で青い松葉 、アオキを長時間焚きます。
そして壁や床が十分熱されてから灰をかきだし、
床に塩水をまいたり、塩水をひたしたむしろを床に敷くようです。
四つん這いになって竈の中に入った人は、床に横になり、
陶器や木でできた枕を使い、寝転びながらリラックスするのが
竈風呂の楽しみ方なんです。
煙突無し。中で火を焚く。
あれ、これスモークサウナと同じような原理じゃない?
エストニアが世界に誇るスモークサウナはユネスコの世界無形遺産にも登録されているほど歴史があり、文化的にも重要なものです。
そんなスモークサウナも煙突がありません。
中で火を焚き、石はもちろんのこと、
壁、ベンチ、全てを温めます。
焚き終わったあとは窓や専用の通気口のようなところから煙を外へだし、人が中に入れるように通気します。
竈風呂では石を温めるということをしないので、
大きな違いはありますが、それ以外は案外同じじゃないのかな?と思います。
ちなみに👆の写真のものは現在展示用で、使用は不可。
実際に利用ができるのは👇のものです。
写真は再びこちらのサイトからお借りしています。
なんかめっちゃかまくらに似てますね。
しめ縄、しめ飾りがあるところがなんとも日本らしくて素敵。
現在は重油を使って下から窯を焚いている。と体験談に書いてありました。
ウィキ情報によると現在日本でこのかま風呂を体験できるのは、
「平八茶屋」と「かま風呂ふるさと」のみのようです。
後者はホームページのリンクがきちんと機能していませんでした。
(もしかして閉店したのかな?)
平八茶屋の方はとてもモダンに仕上げていて釜風呂の内部もとても素敵ですので、是非ホームページから見てみてください。
現在の使用方法ではスモークサウナというよりは岩盤浴に近い気もしますが、日本が誇れる古式サウナですので、機会があればいつか挑戦してみたいです。興味のある方はぜひ!
岩盤浴で思い出したけど、韓国のオンドルサウナも気になる・・・・
やっぱりトコロ変われど、みんなやることは似たり寄ったりなんですねー。
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