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灯つきぬ、いざ生きめやも。

わけてもらった灯を、使うあてのない身体の中で未だに抱えている。歪で不器用なわたしだけど、最後の賭けをしているみたいに、必死で、消さぬように、忘れないように。

新年、明けても何も変わらないけど、節目は大事にしたいと思って意識的に文章を書いておく。

今年は言葉を大事にしたい。
ずっと大事にしてきたけど、自分の方から誰かに言葉を伝えるということも、誰かからの言葉を受け取るということも、より大切にしていきたい。疲れてしまうかもしれないけど。

言葉があるからいろいろ考えられる。人間の目に見えないことを想像できるし、人間に対してならどうにか伝えられる。伝え方は、言葉という記号的な部分だけじゃなくて、トーンとか間とか、音楽的な部分と、字体とか色とか表情とか、絵画的な部分もある。なかなかに面白いものだけど、後半ふたつは厄介だと思う。広がりを持たせて感動をもたらすのは多分それらの部分。でも、バックグラウンドや発達の程度、感性のずれでその広がりは凶器にもなる。わたしがわたしに向けた凶器を生成するのはこの部分。わたしが壊してしまったのもこの部分。そして、わたしがわたしを救いたいのもこの部分。

今のわたし。手元に何があるかわからない。でも、世界には美しさがある。優しさもある。大丈夫なこともある。全部平和じゃなくても愛はある、幸せはある。
大事にしたいものはまだある。まだ見たい世界がある。1人になっても、誰かがいても、変わらないものがまだある。怖がって、一回全部感じないようにしてしまったのはわたし自身だった。治るかわからないけど、自分をゆるしたら、少しずつまた見つけていけるものかもしれない。見つけたものを素直に受け止められるようになれるかもしれない。そのきっかけは去年見たい映画から受け取った小さな灯だった。

今年はこの灯を道標に生きていきたい。忘れないように、嘘にならないように。

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