【リアルビジネスファンタジー】『エッセンシャルマネージャー』VOL.13「健康パビリオン」VOL.14「いい会社を作りましょう」VOL.15「カンジーの正体」
【リアルビジネスファンタジー】
「エッセンシャルマネージャー〜賢者カンジーに尋ねよ〜」
園田ばく著/大久保寛司監修
経営の本質って、何だろう?いい会社の本質って、何だろう?これからの未来に悩む企業の経営者が、偶然、出逢った仙人のような賢者「カンジー」に連れられ、訪れた先の「天国に一番 ちかい会社」で驚きの体験をした後、自分のあり方を見つめ直し、企業を立て直していくリアルビジネスファンタジー。
【著者】園田ばく
作家。「あり方研究室」主席研究員。企業の取締役として、「一般社団法人100年続く美しい会社プロジェクト」理事の顔も持つ。
【監修】大久保寛司
「人と経営研究所」所長。「あり方研究室」室長。多くの経営者から師と仰がれ、延べ10万人以上の行動を変容させてきた伝説のマスター。著書に「あり方で生きる」など多数。
【実験的コミュニティ小説】
「エッセンシャルマネージャー」は、
オンラインコミュニティから生まれる「コミュニティ小説」の実験プロジェクトです。コミュニティ内で生まれるエピソードや対話が、小説内に、オンタイムで組み込まれていきます。
〜どんな展開になっていくのか、まだ誰にもわからない。
それはコミュニティ内の化学反応と、リアルとファンタジーが融合した先に見えてくる。令和の時代の「みんなで作る小説」=「エッセンシャルマネージャー」〜
collaborated with オンラインラボ「あり方研究室」
オンラインラボでは、こちらの小説がいち早く会員限定で、無料でお読みいただけます。
詳しくはこちらからどうぞ↓
https://arikata-lab.jimdosite.com/
これまでの「エッセンシャルマネージャー」はこちらから↓
【VOL.13/VOL.14/VOL.15 あらすじ紹介】
VOL.13「健康パビリオン」
「弊社の転職離職率はほぼゼロです。やむない事情で退職された方はいますが、辞表を提出して他社に退職された方は過去1名しかいなかったと伺っています。少なくともわたしが総務人事で確認した限りは間違いないです」
イイナ食品・矢部さんの説明に、自分の会社のことを思い比べ、胃が痛み出す近藤。
〜そうこうしているうちに、ガーデンから、今朝掃除を見学した本社の方に戻ってきた。
研究練には、「健康パビリオン(R&Dセンター)」と書いてある。
「弊社は基礎研究に毎年全従業員の1割を投じています。基礎研究は、10年先、20年先の課題解決につながる大切な研究ですが、一般企業でそこまでの基礎開発費を投入するのは大変珍しいとお聞きしています」と矢部さんが説明すると、石崎社長が、間髪入れず反応した。
〜
以下、本文につづく。
VOL.14「いい会社を作りましょう」
「な、なんだって?この怪しいおっさんは、何度もツアーに参加してるのか?
出張というのは、このことなのか?しかも本社ビルに、下駄で?
いや、そもそも、フクロウのおじさま?りっちゃん?」
近藤は、電車で出会った下駄を履いた不思議な男・カンジーと、思いがけないところで再会し、動揺する。
〜イイナ食品の本社の中を矢部さんが案内してくれている。
わたしは、しっかりと観察しながら歩いた。
オフィスは普通のオフィスだ。フリーデスク中心でペーパレスにしている弊社ガルスピードとは違う雰囲気があった。紙資料もしっかり机の上にあるし、重要書類をいれておくトレイがデスクの上にある。我が社には今は個人の机の引き出しはないが、ここには個人個人に机も引き出しも普通にある。いわゆる標準的なオフィスだ。だが、なにかが違う。
意識の浸透という視点でも見てみた。社内にパウチされてある標語を見つけた。しかし、そう大きなものでもなかった。
これで、本当に社員意識の浸透など図れるのだろうか?
〜
以下、本文につづく。
VOL.15「カンジーの正体」
「人は理屈や理由だけで動くのではない。気持ちで動く。」
会議室は、不思議な男・カンジーになぜか導かれながら、一行のイイナ食品を見学した感想と質問を共有する場になっていく。そこにいた誰もが、このやりとりを一言一句逃がしてはいけないと感じていた。
〜「あ、肩書ですか。いわゆる肩書は普段名乗りませんが、こちらのイイナ食品と同じ研究職をしています。研究所の所長ですね。ただ、研究対象が食品ではなく、「人と経営」ということは少し異なるかもしれません。会長とは同じ研究をしているような気もしますが」
カンジーと名乗る男は、話を続けた。
研究所の所長?「人と経営」?
コンサルタントか何かなのか?
「私はいわゆるコンサルタントというものでもありません。金融や政府機関などの幹部研修などもしていますが、小さな勉強会に呼ばれて行くことがほとんどです」
なんかいちいち心を読まれているような気もする。後ろで田中律子が手旗信号を送っているのか?
いやそういう気配もない。いや、田中律子が心を読むというはずもない。
わたしは何をかんがえているのだ?〜
以下、本文につづく。
■VOL.13「健康パビリオン」
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