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日本語人のためのニホンゴ講座 VOL.1「セイイキ」

NIHON-GO!!
私たちは日本語人だ。

「日本語人のためのニホンゴ講座」

英語を話す人が英語人であるように。
中国語を語る人が中国語人であるように。
ロシア語を解る人がロシア語人であるように。
僕たちは、ニホンゴをOSとする日本語人なのだ!

この世界を多彩で繊細なグラデーションとして映し出すコトバ、ニホンゴ。
自然と人間、ひとともの、内と外、曖昧な境界線を緩やかに受け入れるコトバ、ニホンゴ。
ありとあらゆる地球の営みと柔軟に響きあうコトバ、ニホンゴ。

presented by 【エッセンシャル出版社・価値創造部】
エッセンシャル出版社の公式部活「価値創造部」。
自分を、人生を、世界を、学び遊びながら探求し、
「次代の物差し」という価値を創造していくプロジェクト集団です。

講師:ISOO(イッソー)
世界中を旅しながら、「コトバの神秘」を探求している、編集プロデューサー。上智大学外国語学部出身。エッセンシャル出版社価値創造部員。

「ニホンゴノート」.001

文字/もじ/モジ/MOJI
【ニホンゴの文字】=世界を4通りに表現する手段。

漢字・カタカナ・ひらかな・ローマ字
ニホンゴには、4種類の文字がある。

ひとつの言葉に4つのカタチ。

幸運なことに、日本語人は、この世界を様々な形で豊かに表現できる手段を既に持っている!

「私のケータイの調子はOK!」
例えば、こんな言葉を日本語人は、当たり前のように使うことができる。
同じ文章の中で、文脈やイメージに合わせて、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字を普通に混じらせ融合しながら、扱うことができる。


「・・・ひとつの言葉に対して、4つの文字を覚えていただきます。
その言葉をどう使うかは、その時の状況や内容によって変わってきます」

もし、何か知らない外国語を学ぶときに、最初にそう言われたら、愕然としないだろうか?
それをほとんどの人がいとも簡単に扱っているなんて知ったら、何と高度な言語能力を持った人たちだと思わないだろうか?
何と繊細で豊かで、言葉に敏感なセンスだと感じないだろうか?

絵を描くのに、モノクロの鉛筆1本の人たちと、4色のクレヨンを持っている日本語人。
しかも、その色は、日本語人しか見えない独自の世界。
外国語は苦手かもしれないが、意味や状況を読み解き、繊細に表現する言語感覚は、世界最強であることは間違いない。

「あなたの名前を4種類で書いてあげますね〜」
そもそも、自分の名前でさえ4種類に書き分けられるなんて、
それだけで、海外では「芸」になる。

右脳も左脳も駆使する、この高度な情報処理能力が、日本語人の「ものづくり」の力の根本にあるのかもしれない。

VOL.1
「セイイキ/せいいき/SEIIKI」

ANCODE BOOK元版.001

聖域・生域・静域・声域・星域・清域

セイイキ・・・
それは「地球」そのものであり、
「日本」のことであり、
「あなた自身」のことである。

美しい風景、懐かしい自然、聖なる場所、
一面の星空、鎮守の森、青い海。

セイイキ・・・
そこはインスピレーションを
感じ尽くせる大切な空間。

人間の心の声から、
宇宙の星のささやきまで、
日本語人は、あらゆる美しい「音」を受信して、
様々な音色を持つ「声」として
発信する高感度のアンテナとスピーカーを持っている。

セイイキは、決して聖なる特別な地という意味だけではない。
子供の寝顔、公園の談笑、家庭の団欒、動物園の象の昼寝、
セイイキを感じる場所は、日常の至るところにある。


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