見出し画像

しあわせな年越し

2023年の仕事を納めた。

月変と離職票は終わらなかった。

別にいいさ。
年末調整が終わったのだから。

あとは来年の私に任せよう。


家に帰れば
やなせたかしとチャップリン、
鄭和さんに古銭が待っている。

ちょっといいおやつも買った。

ずっとこの日を待っていた!
さぁ、好きなだけやりたいことをやろう!!



なんてことができる現代人
どれだけいるのだろう。

掃除に洗濯
年越しそばの天ぷらと
おせち料理の準備がはじまった。


買い出しの途中、
母から妹宅への差し入れについて
相談された。

実は今年、
甥っ子が生まれた。

母にとっては初孫で
妹夫婦にとっては第一子。

かわいい孫と新米両親のために
手作りのベビーグッズと料理を
届けたいという。

母は70歳。
妹宅まで車で1時間。
運転手くらいしないとバチが当たる。


出迎えてくれた妹夫婦と
ベビーベットで眠っている甥っ子は
疲れていた。

そりゃそうだよね。
お互いに慣れないことばかりだもの。

義弟は産後パパ育休(出生時育児休職)を取っている。
いつもは手続きするだけの制度を
身内が利用しているのはとても嬉しい。
そういえば、制度開始1周年だ。
おめでとう!


妹夫婦の連携プレーは見事だった。
「ダーウィンが来た!」に登場する
鳥や魚を思い出す。

妹が母乳をあげている間に
義弟は粉ミルクをスタンバイ。
吸いつかれた赤子が寝落ちする前に
さっと乳首から哺乳瓶に切り替える。

飲み終わったら小さな背中を
さすってげっぷを促し、
妹がトイレに行ってる間に
いそいそとおむつをチェックし
あやして寝かしつける。

義弟よ…
いつのまにそんなことが
できるようになったんだい?
妹もすごいけど。

甥っ子よりも
妹夫婦の成長ぶりがすごい。
これが産パパのチカラ!!


祖母とおばにお茶を淹れながら
いかに息子が可愛いかについて義弟が語る。
そこに妹が加わり親バカ漫才がはじまる。

離れていれば
「何言ってんだか」と思うことも
可愛すぎる実物がそばで寝ているから
祖母バカ、おばバカ(略しておばか)も発動する。


大人たちのやりとりが
聞こえているのかいないのか。

夢の中の甥っ子は
笑ったり、しかめっ面したり。
寝息もぐずり方もバリエーション豊か。

それがまた可愛くて
ついつい長居してしまう。


けっきょく歳末の休みは
妹夫婦にさしいれを届け
甥っ子の寝顔を見たり
抱っこの練習をしていたら終わった。

自分のやりたいことは
一切できなかったけど
こんなにしあわせな年越しは
はじめてだ。



ご覧いただきありがとうございました。
2024年も、皆さまにとって素晴らしい一年となりますように🍀

いいなと思ったら応援しよう!