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【社員のホンネ】SEは探求心を持って仕事ができるかどうかです

結婚を機に浜松へ移住し、遠鉄システムサービス(以下、ESS)に入社したインフラエンジニアのK.Nさん。東京でのSIer企業、ソフトウェアベンダー勤務を経て、新しい環境で見えてきた浜松ならではの働き方やESSのサービス品質、お客様のご要望の地域性について伺いました。



結婚を機に実家に近い浜松へ

― これまでのキャリアを教えてください

1社目はESSと同業種のSIer(エスアイアー)企業でサーバを中心とした設計、提案、構築業務に4年半ほど従事していました。2社目では自治体向けソフトウェアベンダーとして要件定義、基本設計、詳細設計を中心とした上流工程の業務に3年半ほど従事しました。どちらも勤務地は東京でしたが、結婚を機に実家から近い浜松市へ移住し、ESSに転職しました。

 

― 現在のお仕事について教えてください

私は民間企業及び自治体向けに、システムの基盤となるITインフラの提案・設計・構築・運用保守を行うテクニカルサポート課で、インフラSEとして勤務しています。インフラSEの仕事は、営業がお客様から伺った経営課題・事業課題を整理・分析し、導き出した解決策に対して具体的にどのような機能を実装する必要があるのかを定義する「要件定義」から始まります。それから機器を調達し、機器の設置や通信ケーブルの配線、ソフトウェアのインストールやネットワーク設定などを行うのが主な業務となります。また新しく取り扱う商材は、メーカーからデモ機をお借りして我々が以前から扱っている商材と比べてどちらに優位性があるかを検証したり、導入手順を確認したりすることもあります。



地域のお客様を大切にするサービス品質

― 他社を経験したからこそ気づいたESSの良さとは?

SIer企業としての業務内容自体は、他社と大きな違いはありません。ただ、これまで働いていた会社では、保守契約を締結してないお客様からの問い合わせには全く対応せず、すぐに突き返していました。ところがESSでは、保守をしていないお客様からの問い合わせに対しても、すぐに突き返すことなく、まずお話を伺ってから対応方法を考えています。そういったところに地域との結びつきの深さや、地元に貢献してきた遠鉄グループならではの企業文化を感じます。

 

― 移住・転職でプライベートや仕事に変化はありましたか?

浜松では車に乗りますので、休日の過ごし方の選択肢が広がりましたね。また仕事でも、東京ではクライアント先まで電車で移動していたので、機材は導入の約一週間前に発送していましたが、浜松では社用車に機材を積んで移動します。そうすると直前まで準備や手直しができますので、業務を進める上では結構大きな変化でした。

 

― 企業を取り巻く環境や働き方が急速に変化した今、どのような案件が増えていますか?

浜松はものづくりの街なので、最近では工場内でスマートフォンやタブレット端末を使って生産性向上を図りたいというご要望を承ることが多いです。また場所を選ばず、会社のネットワークを利用して仕事ができる仕組みが欲しいというご要望も多いです。これは静岡市方面になればなるほど多くなりますね。こういったご要望内容にも地域性が出るのだなと思いました。ネットワークの無線化も、外部から社内ネットワークにアクセスする仕組みも、セキュリティ対策が鍵になりますので、お客様の規模や環境に合わせた最適なネットワークやセキュリティの方法を考えるのが私たちの重要な仕事になります。



SEもコミュニケーションスキルが大事

― インフラエンジニアとして普段から心がけていることは?

私たちが要件定義をする際には、まず営業がフロントに立ってお客様の課題を吸い上げます。そのため、営業を通してSEに話が届くので、どうしても伝言ゲームのようになってしまうんですね。情報の抜け漏れが発生したことに気づかないまま導入まで進めてしまうと、お客様の要望との乖離が生じてしまいます。お客様と営業とSEの三者で情報を共有するというのが、簡単そうに見えてなかなか難しいのが実情です。ですから、情報連携には一番気をつけていますね。

抜け漏れのない情報連携のためには、やはりコミュニケーションスキルが重要になってくると思います。お客様によっては、根気良くヒアリングを行わないとお客様の本当にやりたいことが見えてこない場合もあります。そういった場面でSEが専門用語を多用すると、更にお客様と上手くコミュケーションが取れなくなるんです。SEは業務上、どうしても専門用語を多用しがちですが、私は会話の中から相手に正しく伝わっているかを慎重に判断しながら使うようにしています。また、こちら側もできるだけ専門用語をかみ砕いで説明するようにしています。

 

― インフラSEとしてやりがいを感じるときは?

我々はシステムを利用した方の声を直接伺う機会はほとんどありませんが、クライアントの担当者を通じて便利になった、生産性が上がった、といったお声をいただいた時は、やはり達成感・充足感を感じますね。



SEに必要な職能は仕事に対する探求心

― SEに必要な才能や適性はありますか?

SEは探求心を持って仕事ができるかどうかに尽きますね。我々は技術者なので、分からない事を分かるまで突き詰めることができる人でなければ務まりません。「この設定をした時にどうしてこういう動きをするのか、理由は分からないけれど、とりあえず動いたからいいや」という人には向かないですね。例えば「AをBに接続しなさい」と言われても、なぜCではダメなのか、Dだとどうなるのか、と考えられる人が向いていると思います。

 

― 分からないことを突き詰める探求心があれば、文系出身でもSEになる道を拓けると思いますか?

全く問題ないと思います。私自身も今の仕事に必要な知識や技術は働きながら身に付けたものです。これから新しくチャレンジする人にとっては、難しいと感じることもあるかもしれませんが、仕事に打ち込むことができれば、業務をこなす中で少しずつ知識や技術を身に付けることができると思いますよ。

 

― 今後やってみたいことは?

私は「○○ができるようになりたい」といった希望はあまりないのですが、後進のために働く環境の整備をしたいとは思っています。先ほど、業務の中でいつの間にか仕事を覚えたと言いましたが、それでも働き出した当初は分らないこと、戸惑うこともありました。そういった自分の経験を活かして、新しく仕事を始めた人の不安要素をできるだけ解消して、効率良く業務を進められる環境を整えたいですね。

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