「管理職」という名前を変えてみたらどうだろうか?■□下田コラム□■vol.74
「管理職」
当たり前に使っている言葉ですが、何を管理しているのでしょうか。
人でしょうか?
人の何を管理しているのでしょうか?
世の中全体が、工業化社会から情報化社会に変わって久しいですが、マネジメントのスタイルも変わってきています。
工業化社会での管理職は、人を通して「もの」の管理をしていたのだと考えます。
「工場のラインが適切に動くように」
「決まった時間に決まった数量の在庫が届くように」
「一定数の営業活動ができる仕組みが滞りなく機能するように」
人を通して「もの」の管理をしているのです。
しかし、今の時代は情報化社会になっています。
情報化社会は、中心が人そのものです。
前述のようなものは、ロボットやIT・AIが行ってくれるようになります。
人間は、人間にしかできないことにより注力することが求められます。
つまり、人間の頭、思考、構想力、そのものが重要になり、それがいかんなく発揮されることが求められます。
そのための、物理的環境と心理的環境をマネジメントすることが求められるのです。
つまり、マネジメントする対象が、「人を介したもの」から「人そのもの」へ変化しているのです。
それに伴い、マネジメントスタイルも変える必要があります
「もの」を管理するときは、「結果」と「行動」だけに焦点をあて、結果が出なければ、ノルマや賞与など外発的動機付けで行動を変えさせれば良かったのです。
しかし、「人」を管理するとなると、それではうまくいきません。
「思考」や「発想」、「マニュアルを超えた行動」というのは、ノルマのような恐怖やニンジンをぶら下げるような方法では生み出すことができないからです。
行動に影響を及ぼすのは、目に見えない「思考」と「感情」です。
「 ”どんな考え方” で ”どんな気持ち” で働きますか?」ということがとても大切になってきます。
これを専門用語でいれば、「内発的動機付け」と言います。
そこに焦点を当てるマネジメントが必要となってきます。
ここに必要なのは、「意味づけ」です。
「その仕事は、その人の人生にとってどんな意味があるのか?」を自ら気づかせてあげること。
そして、自分の感情を自分でマネジメントできる方法を身につけさせてあげることです。
こういったことを会社・上司は部下に関わりながらサポートしてあげることです。
「管理」と言っていますが、情報化社会において、大切なことは、「管理」ではなく、部下に伴走しながらチームをまとめていくのが、上司の役割になると考えます。
そう考えると、「管理職」という言葉は、現代の社会にはなじまないのではないかと思うのです。
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