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クリエイターの母親業 #03 2019年振り返り -ワーママ1年生になって思ったこと-

気づけば2019年も暮れ!
むすめは1歳6ヶ月を迎え、毎日歌って踊って元気に歩き回っています。

わたしは4月末から職場に復帰して、working mother、いわゆるワーママ1年生になりました。
初っ端からフルタイム勤務でしたが、戻ったときには周囲から「子育てしながらフルタイム大丈夫?」「時短じゃなくていいの?」と言われたものです。わたしもまだ家族を持っていなかった頃は『子供ができると今までのように働けない』と思い込んでいて、まだ挑戦したいことがたくさんある自分に子育ては到底ムリ!と思っていました。

どうにかできないものかと産前から旦那さんと話し合いを重ね、今の形に落ち着いています。決して楽とは言えませんが、結果的に我が家はフルタイム共働きです。
とはいえ、やってこられた理由にはいくつかの恵まれた状況や条件があることは確かです。それらの前提も踏まえた上で、我が家がどのように2019年を過ごしてきたかを今回書き留めたいと思います✍️
また旦那さんの仕事の関係で、3ヶ月間だけ時短勤務に切り替えた期間がありました。その時のことも振り返ります。

こんな家庭もあるんだなあ、と眺めていただけると幸いです。

約1ヶ月かけた慣らし保育

慣らし保育とは、子供が保育園という新しい環境に馴染めるように設けられた期間のこと。初日は午前中1時間だけ、3日後はお昼まで、1週間後には初めてお昼ご飯の給食を食べるところまで…と、段階を踏んでチャレンジします。子供があまりに泣いてつらそうだったり、ご飯を食べなかったりした時は、園から呼び出されて早めにお迎えに行くこともあるようです。

入園が決まった当初、わたしは4月頭から仕事に復帰しようとしていました。意気込んで決めたわけではなく、認可保育園に正式に入園するには一定期間内に職場に復帰して復職証明書を発行してもらう必要があり「月頭に戻らざるを得ない」と捉えていたからです。
しかし、勤め先の労務の方がメールで「4月頭復帰で本当に大丈夫ですか?証明書の手続きは始めますが、復帰日は余裕を持ってもらって大丈夫ですよ」と声をかけてくださったので、最終的にはお言葉に甘えました。通勤には片道1時間弱かかり1〜2時間後にお迎えだととんぼ返りになってしまうので、正直とても助かりました。

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実際に慣らし保育が始まって実感したのですが、慣らし保育は子供の親離れだけでなく、親の子離れのために大切な期間だったと思います。妊娠中からず〜っと子供と一緒にいる生活だったからか、初日は家に戻ってきても終始ソワソワ。わたしはもともと単独行動が好きで制作のための1人の時間を大事にしてきた人間ですが…それでも、最優先にしてきた対象が無くなり、どうしたらいいのか分からなくなったんですよね。
幸いむすめは登園しても全くグズらず淡々と遊び始めるタイプで、慣らし保育の登園時には一度も泣きませんでした。クラスの他のお母さんがたに比べれば、楽な方だったかもしれません。それでも、拍子抜けしながらわたしは「ああ、むすめの社会生活がとうとう始まったのか…」と、登園の帰り道にしんみり泣いてしまいました。
むすめが初めてお昼ご飯を保育園で食べる日も落ち着かず、園の近くのモスバーガーで昼ごはんを食べながらお迎えの時間まで過ごしてしまうほどでした。傍にいないと不安になってしまうのは、むしろわたしの方だったんです。
慣らし保育が終わる頃には「むすめが頑張っているんだから、わたしもしっかりしないと」と気持ちを切り替えられるようになっていました。

これから慣らし保育を控えている方。職場が許してくれる限りは、慣らし保育と同時に無理に復帰しなくてもいいと思います。自分のメンタルのためにも!

定時で帰れる環境

わたしは産休前から引き続き同じ部署に所属していますが、全社的に見ても『最も残業しないチーム』のため、定時ダッシュが気兼ねなく出来てとても助かっています。フレックス制度を利用して「今朝ちょっと体調悪そうだったし、心配だから早くお迎えに行きたい」「夜中に何回も起きて対応したから体力が限界」という時にも抜けやすいです。自分で仕事量とスケジュールさえ管理できていればという前提はありますが、融通が効く環境です。
それに加えチームメンバーには子育ての先輩が数人いて、肩身の狭い思いをせずに過ごせています。急に休まないといけなくなった時に「あるよね、わかるわかる」と言ってくれる人がいるだけで、だいぶ空気が違います。
仕事だけでなくプライベートを大切にする人たちが集まっているので、理解があるってありがたいなと感じています。

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旦那さんも同様に定時に帰れる職場で、残業がありません。だからこそ今の生活サイクルが回せている、と言っても過言ではないと思います。
旦那さんは基本的に早番(8:00外出〜17:30帰宅)で、18時に保育園のお迎えに行ってもらっています。わたしは9時にむすめを登園させる担当です。旦那さんがどうしても遅番になってしまう曜日だけはわたしがフレックスで17時に退勤し、お迎えに行きます。
旦那さんの職場でも女性の子育て経験者が何人もいるようで、理解があって助かっています。

これはどちらか片方だけだと厳しかったかもしれません。

期間限定の時短勤務

冒頭でも触れましたが、7〜9月の3ヶ月間は時短勤務でした。理由は、旦那さんの資格取得のためです。
旦那さんは3年ほど図書館に勤めていて、度々「いつかは司書の資格を取りたい」と話していました。普段あまり積極的に行動する人ではないので、なかなか具体的に話は進みませんでした。

転機は、旦那さんの昇進です。館長代理という名刺を持つ役職になって、旦那さんは司書の資格を持っていないことを今まで以上に気にするようになりました。わたしは知らなかったのですが、各図書館ごとに勤務している人の中の何%が司書の資格を持っているか算出されているようで、一定の割合を満たしている必要があるそうです。その割合に貢献したいという想いもあったと記憶しています(うろ覚え)。

司書になるためには、大学で単位を履修する道筋のほかに集中講義の司書講習を受けて資格を取得する手段があります。まずは司書講習を行なっているいくつかの大学から資料請求をしてみました。申し込めば誰でも受講できるわけではなく事前に書類選考があることが分かり、旦那さんはそのための作文を用意することになりました。

旦那さんが司書講習を受講するか迷っていた理由は、大きく2つあります。
1つ目は、司書講習のために休職できる職場の理解と環境はあっても、その期間は無給になる点です。
2つ目は、むすめの送り迎えが出来なくなる点です。司書講習は朝から晩までみっちり授業があり、家から大学まで距離もあって通学にも時間がかかりお迎えの時間に間に合わないことが分かっていました。

わたしの答えは初めからずっと「司書の資格取っちゃいなよ!」でした。
自分自身も普段から一番気にしているところですが、後から『子供が出来たせいで◯◯できなかった』と言い訳する親にはなりたくないのです。僅かでもそういう考えを持っていたら、いずれ子供には伝わってしまうと思っています。だからわたしは子育てとは別に、自分の人生は自分でカタをつけたいし、出来るだけ自力で解決できる状態でいたい。
決断できない理由が先程の2点ならわたしが何とかカバーできる範囲だったので、3ヶ月と期間が決まっているのであれば尚のこと早く片付けたほうが後々楽だよ〜と、ほぼ押し切る形で説得し、旦那さんは受講に踏み切ってくれました。

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そういう訳で夏の間、わたしは3ヶ月間時短に勤務形態を変更し、保育園の送迎・ご飯の支度とむすめの食事、入浴までをこなす毎日でした。今思えばなかなかの挑戦でハードスケジュールでしたが、子供と過ごす時間は単純に増えましたし、充実感がありました。
時短(〜17時)になった途端に給料が3分の2まで減ってしまうのは正直痛手ですが、一家の稼ぎ頭としての自信には繋がったと思います。貯金に回せる余裕はまだまだ厳しいものがありつつも、なんとかやっていける実感を持てたのは大きかったです。
少なくとも、いま旦那さんが倒れたり働けなくなったとしても何とか家族を養っていける(かも)くらいのシミュレーションをすることができました。
旦那さんも無事に司書の資格を取得し、今は仕事に復帰しています。

張り合わない

我が家も初めから上手くバランスをとってきた訳ではありません。仕事から帰ればわたしも旦那さんもそれなりに疲れていて、その日の業務によっては疲弊しきって動けない時も普通にあります。
特に時短の3ヶ月間を挟んだことにより、家事育児で改めて考えさせられることはたくさんありました。時短だからといって決して楽ではないし、育児は当然楽ではないし、かと言って仕事する方が楽だとも思わないです。どちらもそれぞれ違う苦労が伴っていて、責任を持って取り組んでいるのなら大変なことには変わりないと思います。

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わたしは自分の収入で家族を養うのが趣味のような側面があるので、支出の比重が高くなってもそこに不満を感じません。どこか不公平な気がして衝突してしまう時はいつも、仕事と育児の比重とは別のところに原因があります。これまで何度か大きめのケンカもしてきました。溜め込まないように小出しに不安不満は伝えているつもりですが、気づけば爆発するレベルに達しているのが育児の難しいところ…
普段から「ありがたいな」と感謝の気持ちがあっても、不安や不満が別軸で発生してしまうことは避けられない。それを複雑に捉えてしまうと「仕事の方が楽」「家事育児の方が楽」という張り合いに発展してしまうのかなと思っています。
相手に分かって欲しいところは本来そこじゃなかったはずですが、伝えるタイミングを逃すと自分でも何をどうしたいのか把握するのが難しくなってしまうんですよね。

これがベストという答えにはまだまだ辿り着けない新米ワーママですが、今のわたしには「張り合っても仕方ない」がしっくり来ています。

来年の目標

長くなってしまいましたが、今年もお世話になりました。来年の家族目標は、もっとデリバリーサービスに頼ろう!です。良いお年をお迎えください〜。



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