工業高校に多いタイプについて!
はじめに
私は、工業高校の出身である。2年前は、現役工業高校生だったが、このときはまだmbtiを知らず、色々と戸惑っていた気がする。あとからこれを知り、腑に落ちた。工業高校は、普通科や大学の文系学科に比べて、極めて独特の空気感を放っており、自分と価値観の合う人間が極めて少なかった覚えがある。
実際に、このときは、今では考えられないほど、人間関係にくすぶり、コミュニケーション能力は最底辺クラスだったし、クラスで最も孤立していた。
今回は、高校時代のクラスメートの性格特性を思い出しながら、体感的に多かったタイプを考察していく。
異次元に多かったタイプ
INTP
おそらく最も多いタイプだっただろう。というか、工業高校はもはやINTPの為の学校だった気がする。特に、私の母校は、比較的偏差値が高く、工業高校の中では全国的に優秀な部類だったため、暴君やヤンキーはほとんどおらず、無口な人やオタク系が多かった。あまり社交性がなく、多くは語らないが、興味のある範囲ではハイテンションになるタイプが多かった。また、しばしばめんどくさがりな面が目立ち、持論立ててサボろうといった風潮もあった。
それに、私の母校は、明らかにI型.N型.T型.P型との適性が高く、全て揃うINTPはかなり有利だった。
E型のように目立つ必要がなく、かえって目立たない方が生きやすかったし、NT型でないと工業の専門分野を理解できない。逆に、NT型にとって工業とは楽勝そのものだったらしく、直感的に呑み込んでいる様子だった。また、求人方式による就職や、総合型選抜や推薦系を中心とした入試で受ける人が大多数だったため、就職するにも進学するにも、コツコツと徹底的に勉強し続けるガリ勉タイプよりも、地頭が良く、要領良く定期テストだけ高得点を取り、評定平均の高さから進学するタイプが有利だった。
そのため、明らかにP型の方が性に合った環境だった。逆に、私のようなESFJタイプなどは、このような適性が一つもなかったため、ただただ空回りばかりする3年間となった。
ENTP
ENTPもまたINTPに次ぐ多さだった。クラスの中で、比較的目立つ饒舌なタイプだ。陽キャという陽キャはクラスにほとんどいなかったため、だいたいクラスで中心を握ったり、面白がられたりするタイプはENTPだったと思う。彼らは、要領良く好成績を取る反面、教師や周囲の大人に反抗的な面も強く、実際に喧嘩をしてしまう人物もいた。しかし、とにかく成績優秀で、要領良く進めることに長けていたため、急な進路変更にも強く、かなり充実した進路選択をしている印象だった。母校の生徒会長や学級委員といったリーダー的ポジションは、ENTPが最も有利だっただろう。
ENFP
ENFPもまた人数が多いように感じた。とにかくNP型のカタマリのようなクラス編成だったため、こちらもかなり多い様子だった。ENFPの印象は、どこの集団でも比較的目立つ陽キャ予備軍といったところだった。ほとんどは、世間がイメージする陽キャ像からはかけ離れており、各集団で最も目立つ代表格といったところだった。ゲームオタクばかりの集団であっても一番目立つし、比較的声がでかい集団にいてもかなり目立つ。私のクラスは、総人数の35%が女子生徒であり、9クラス中2番目に女子生徒の比率が高いクラスだったため、比較的目立つ女子にも多かった。特有のあざとさで男子を魅了しまくる反面、裏表が激しく、気分屋すぎる一面があったため、同性の人間関係ではしばしば難を抱えていた。また、頻繁に授業妨害したり、真面目な場面でもふざけた言動をする者も多く、クラスを最もめちゃくちゃにしている存在でもあった。影響力は、ENTP以上に大きく、教師はしばしば悩んでいた。
それなりに見かけたタイプ
INFP
INFPは、NP型では最も見かけにくく、目立たない存在だった。彼らは、決まったコミュニティに固執していることが多く、積極的でなかったため、ほとんど印象に残ることなく終わる場合が多かった。また、対人関係の悩みを抱えやすく、しばしばストレスを溜め込んでいる様子もあった。工業高校は、大半がNP型の生徒だったため、NP型だけで半数以上だった気もする。そのくらい、NP型以外は少数派なのだ。
ISTP
NP型以外で最も多かったのではないか。理由はおそらく、男性に多いタイプだからだろう。ISTPは、男性に非常に多いタイプであるため、男性が多い工業高校で自ずと集まりやすいのだと思われる。実際に、工業をやりたくて工業高校に来る人は、意外と半数程度で、あとは、漠然と面白そうだと思って入学していたり、成績順で単純な偏差値のみで判断していたりするため、一定数は強いギャップを覚え、ミスマッチを起こす。そのような系統の学生に一番多いのだろう。ただし、ISTPは多いと言っても、数えられる程度にしかおらず、やはりNP型に比べて、極めて少数派になっていることだろう。
ISTJ
ISTJもそこそこ見かけたタイプである。特徴は、真面目一辺倒で、ただただ真面目で寡黙なタイプだ。
時々話すと、言葉がキツく聞こえて驚くことが多かった。しかし、本人はほとんど怒っておらず、単純にクールで人見知りなだけであることが多かった。
意外と工業高校に馴染んでおり、あまりミスマッチを叫んでいる印象はなかった。
ISFJ
ISFJも見かけていた。私のクラスで最も成績が優秀だった女子生徒はおそらくISFJだと思われる。とにかくガリ勉気質で、休み時間なども常に勉強しているタイプだった。あまりにも無口だったので、つかみどころがなかったが、話してみると意外にも優しく、思いやりが深そうな印象だった。他にも数人見かけており、例外なく生真面目で、進学に向けてコツコツと努力していた。ただし、成績1位の女子生徒の場合、かなり重度の吃音を患っていたため、それで無口になってしまった可能性は高い。もしかすると、休み時間の気まずさから勉強をして凌いでいただけで、本来は目立ちたくはないものの、人と話すことが嫌いではなさそうだった。
ESTP
ESTPもそれなりにいた気がする。どちらかというと、機械やコンピューターに強い関心があり、そういった知識を網羅している様子だった。かなり結論を急いだ様子で、何かあるととにかく前に出たがるタイプだった。また、かなり早口で勢いで話すタイプだったため、やたらとイジられやすい印象だった。
INTJ
INTJは進学クラス限定で多く見かけていた。9クラスのうち1クラスは、進学校と同じ位置づけのクラスで、偏差値や学力が残り8クラスよりも圧倒的に高く、全員が進学するクラスだった。近年は、旧帝大や東工大といった一流大学への進学者も増えており、そのクラスに限定した場合、かなりの多数派であった。同じクラスには、おそらく存在せず、進学向けクラスの上位層にたくさんいた気がする。成績1位で有名だった生徒は、全国的にもトップクラスの成績を維持して、東京工業大学に進学したが、間違いなくINTJだったと思われる。
ESTJ
あまり多くはないが、ESTJもいた。主に、部活動で活躍していたり、大学進学に興味がなく、即戦力での就職希望者に存在した。社交性があり、人見知りしない上に、T型なので、クラスメートとの話題に折り合いをつけやすく、かなり存在感のあるタイプだった。成績も優秀であることが多く、就職に成功しやすいタイプだった。
あまり見かけなかったタイプ
ENTJ
NT型だが、意外にも見かけなかったタイプである。おそらく、ENTJは野心が強く、成績優秀であるケースが多いため、他校の進学校に流れた可能性が高い。彼らにとって、工業高校のトップからそこそこの国公立大学へ推薦で行くよりも、進学校から難関大学の理系学部に進む方が賢明なのだろう。工業との相性が極めて良いにも関わらず、意外にも見かけないタイプだった。
ESFP
稀にいた。受験勉強が苦手すぎて、勉強を極端に嫌った結果、普通科の堅苦しい雰囲気よりも、工業高校の少し勉強オンリーではない空気感に憧れて、成績基準で来た生徒だった。なんとなく、勉強しなくても良さそうだという理由で来たものの、感覚神経の良さから意外にも実習科目は難なくこなしており、そのまま就職していた。また、INTPとの相性が良く、親友まで作っていた。SF型では珍しく、工業高校との相性がいい、隠れ理系タイプだった。
ENFJ
ほとんどいなかった。しかし、1人だけクラスに存在しており、極めて強い存在感を放っていた。実習をあまり得意とせず、結局、工学系以外の進路に進んだが、サッカーに一筋の体育会系タイプだったため、体育教師などを中心に、非常に人望が厚く、クラスに難なく溶け込んでいた。ただし、スポーツ推薦で高校入学したため、真面目に授業を受けていても、成績が下位クラスから抜けられないと嘆いていた。とにかく、授業は一度も寝たことがなかった。
見かけなかったタイプ
ESFJ
ESFJは極めて存在しないタイプだった。私が知る限り、私以外に女子生徒で1人いたのみだった。とにかく、ESFJは工学系との相性が最悪であり、工業高校の人間関係に弱いのだ。まず、SF型なので、抽象的な概念をほとんど理解できず、J型なので、がむしゃらに本気を出しすぎるため、要領がいいP型にどうしても及ばない。しかも、E型なので、INTP的な閉鎖的な空間に耐えられず、バーンアウトを起こしてしまうのだ。結論を急ぎまくる話し方には全くついていけず、なんとなく疎外感を感じやすいだろう。ESFJは工業高校よりも間違いなく商業高校が向いている。
ISFP
ISFPもまた見かけることはなかった。人口比率が高いにも関わらず、ISFPはほとんどいなかった様子だった。ISFPは、論理的な分野に苦手意識が強いことが多く、工業のようなThe論理といった分野をあまり喜ばないのだと思われる。とにかく、見かけることはなかった。
INFJ
こちらも見かけたことがない。N型にも関わらず、
工業という極めて抽象的な学問にあまり興味を示さないのだ。やはりこちらも、NJ型特有の受験体質により、他校に流れたと考えられる。
まとめ
今回は、工業高校の独特の空気感について話した。正直なところ、工業高校は、非常に人種が偏っていたため、全体的な視野が狭く感じられた。
昨年、工業高校→文系大学に進学すると、本当にいろいろな人がいて、驚いた覚えがある。実際に、全タイプ見かけている気がするし、逆に、INTPのような人物はあまり見かけない。工業は、極めてINTP向きであり、NP型のための学校だと改めて実感した。