まずは相手を理解する努力をしよう!
人の話を深く聴けるようになると、捉え方は人によって大きく異なることがわかってくる。
そして、その違いこそが相互依存の状態において、他者と力を合わせて何かをする時に、ポジティブな効果を与えることもわかってくる。
同じ一枚の絵が、若い女性に見えたり、老婆に見えたりする。
その両方が正しい。そう思えるようになる。
あなたは、配偶者中心の眼鏡で世の中を見ているかもしれない。
私は、経済やお金中心に眼鏡で見ているかもしれない。
あなたは、豊かさマインドに脚本づけられているかもしれない。
私は、欠乏マインドに脚本づけられているかもしれない。
あなたは視覚的、直観的、全体的に物事を捉える右脳タイプで、私は分析的に系統立てて考え、論理的に物事を捉える左脳タイプかもしれない。
あなたと私は、これほどものの捉え方が違うかもしれないのである。
それでも、あなたも私もそれぞれのパラダイムで何年も生きてきて、自分に見えていることが事実だと思い、その事実が見えない人は人格や知的能力に欠点があるのではないかと疑ってしまう。
人はそれぞれ違いがあるのに、家庭でも会社でも地域社会の奉仕活動でも、決められたリソースをうまく使って、結果を出す為に力を合わせなくてはならない。
そのためには、どうしたらいいだろうか。
自分のものの捉え方の限界を超え、他者と深いコミュニケーションをとって、協力して問題に取り組み、win-winの解決策に到達するにはどうしたらいいだろうか。
それが、win-winに至るプロセスの第一歩。
たとえ、相手がwin-winのパラダイムを持っていなくとも、むしろそのような相手であればこそ、こちらがまず相手を理解する努力をすることが大切なのである。