1日に何回くらい決断を下しているだろうか?

些細な選択まで計算に加えると、その数は想像を上回る。

私達は1日に最大で3万5000回に決断を下しているそうである。

しかし、決断はどんな内容であってもストレスを伴い、脳に負担をかける。

その疲労が積み重なると、決断ミスが生じるようになっていく。

よく重要な意思決定は起床後から午前中にするべきと言われるのは、睡眠によって脳がリフレッシュし、十分な決断力を発揮できるから。

7時台に起き、9時台に仕事を始め、ランチタイムを挟み、夕方に疲れたと感じるのは、脳の決断疲れが大きな要因となっている。

これは、決断力がある人も、ない人も同じ。

決断というストレスにさらされる回数と時間が多ければ、どんなに優秀な人でもミスをする。

実際、圧倒的な技術を誇るトップアスリートも全ての試合に勝てるわけではないし、飛びぬけて優れているとされる創業経営者が重要な判断でミスをして批判されることもある。

つまり、決断力を高めるために欠かせないのは、システマティックに意志決定できる決断のルールを決めて決断で生じる負担を減らすこと。

決断のルールに照らし合わせて決めることで、ストレスを感じずに物事を決められるようになり、脳の負担が軽くなる。

すると、決断疲れが起きにくくなり、決断ミスを減らすことができる。

さらに、システマティックに意志決定できるから、決断のスピードはおのずと速くなる。

これが、決断力が向上する仕組みである。

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