パワハラか?指導か?
あなたは、仕事でちょっとしたミスをやらかした部下に「しっかりしろよ」声をかける。
意図としては、「今回のことは反省して、また次からしっかりやってくれ。期待してるぞ」という気持ちを込めて、前向きにハッパをかけたつもりだ。
しかし、当の部下の表情は硬いままで、萎縮しているようだ。
あなたと部下の普段の関係性次第だが、場合によってはこれもパワハラ扱いされてしまうかもしれない。
理由は普段からのコミュニケーション不足だ。
パワハラが発生する職場に共通する特徴として最も多かったのが、上司と部下のコミュニケーションが少ない職場である。
たしかに職場に限らず、普段から信頼関係が築けている相手であれば、多少説明不足であっても、発せられた言葉の文脈からその意図までくみ取れることもあるだろう。
逆に普段あまり会話もない関係性であれば、言葉一つ一つに対して「それはどういう意図で言っているんだろう」「非難されているのかな」と疑心暗鬼になってしまうことさえあり得る。
もちろん上司であるあなたにそんな意図はないのだが、普段仕事に忙殺され、業務上必要な指示をしているだけの関係性では、相手によってはあなたの態度や言葉をネガティブに受け止めてしまう可能性が高い。
逆に言えば、日頃から手厚くコミュニケーションを取り、相手にとって適度に構い続けることができていれば、あなたの言葉の受け取り方は180度変わることになるだろう。