ノーベル賞に輝いた〇〇の研究成果!
人間の体には、概日リズムと呼ばれる自然なリズムがある。
太陽と同じだいたい24時間周期のリズムで、朝一番に光を浴びた時にリセットされる。
食べたものを消化する時間も、眠くなる時間も、このリズムによって決まる。
それだけでなく、血圧や代謝、ホルモンの生成、体温、細胞の修復までも、この概日リズムがコントロールしている。
もちろん皮膚の細胞も例外ではなく、日々のスケジュールに沿って修復と再生を繰り返している。
さらにいえば、腸内に住んでいる細菌の数も時間によって大きく変化する。
ある種の細菌は日中に増殖し、そして別の細菌は夜に増殖する。
人間の体は、まさに1時間ごとにその機能を変化させている。
細胞も体のシステムも、やるべき仕事が時間ごとに決まっている。
たとえば、睡眠がもっとも深くなるのは、だいたい午前2時で、体温がもっとも低くなるのはだいたい午前4時。
さらに血圧がもっとも急激に上がるのは午前6時45分頃で、お通じがあるのは午前8時30分頃だと言われている。
午前10時頃に頭の働きが一番良くなり、消化機能がもっとも活発になるのは、だいたい正午。
そして午後になると、筋肉の動きや反応時間、心血管機能はピークを迎えるが、消化機能は衰えていく。
日が暮れると、今度は血圧と体温が一日の最高値を記録する。
午後9時頃になると、脳内では睡眠ホルモンのメラトニンが分泌され、消化の速度は半分まで減速する。
午後10時半頃には、腸の動きはほぼなくなり、消化の速度はまさにノロノロ運転となる。
人間の体は、毎日このリズムで活動している。
または、活動すべきなのである。