免疫力を高める方法!
免疫力はどうすれば高めることができるのか。
そのカギを握るポイントが、腸内環境。
腸には、身体の中の免疫細胞の7割が生息している。
血管の中にいるのではと思うが、もちろん血液の中にもいるし、リンパ管を通るリンパ液の中にもいる。
それらを移動手段として、目、鼻、口、気管などの粘液や脳を始めとする全身の臓器にもいる。
その上、7割の免疫細胞が腸壁という腸の内側の表皮の中に集まっている。
それだけ、身体にとって腸という器官が重要だということ。
腸は食べ物から栄養を吸収し、血液に乗せて全身の細胞へ送り出す器官である。
しかし腸には、食べ物と一緒にたくさんのウイルスなどの病原菌も運ばれていく。
腸を守らずにいたら、食べ物の栄養と一緒にウイルスも全身に送ってしまうため、免疫細胞が腸の守りをガチガチに固めている。
腸壁は絨毯のように絨毛という細かい突起で覆われている。
これは表面積を広げることで、食べ物の栄養を漏れなく吸収できるようにするためである。
その表面はすべて、粘液をガードされている。
絨毛の間には、パイエル板という無数の免疫細胞の居場所がある。
ここで侵入してくる病原体を見張り、IgAという粘液専用の抗体で、病原菌を攻撃して守っている。
いわば、中世の城壁と衛兵をイメージするといいだろう。