「これぞ、広告だ」、といえる広告
東西線は昨今「オフピーク通勤」をしきりに呼びかけています。その啓蒙広告として、ダンディ坂野さんがポスターに登場してきました。
直近では糖質オフビールの広告のような形のポスターでしたが、今回はより直接的。
「ピークを知る男。」ーーやりたいことは分かるのですが、よくやったなと。
ダンディ坂野さんや小島よしおさんといったチョイスが上手いのが、一つ。広告主である東京メトロの勇気が、一つ。そして、広告代理店のアイデアが、一つ。
まず芸能人の件ですが、一発屋としてピークは過ぎたものの、現在も活躍されているから「ピークを知る男。」と言っても、本人もこちらも笑って終われます。これが波田陽区さんや藤崎マーケットさん当たりであれば、こうはいかないでしょう(失礼)。
また、こういう人を(ある種)バカにした広告は、一般的に広告主は好みません。八方美人な広告を好み、あらゆるところからのクレームを避けようとします。その点で、これを東京メトロがやったということは、すごいことだと感じています。
そして、広告代理店のクリエイティブ・ディレクターのアイデア力には完敗です。ピークという言葉がすんなり入ってきますし、ボディー文のダブルミーニングがうまく効いています。印象が強いから、(実際に行動を起こすか別ですが)記憶に残りやすい、まさに広告の本分です。
まさに芸能人、広告主、広告代理店の三者が一体になって生まれた秀作ではないでしょうか。
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