新人採用担当が知っておきたい、ITシステムの仕組みとエンジニアの職種について

新人採用担当が知っておきたいITシステムの仕組みとエンジニア憧れのIT企業に入り、これから人事として活躍するぞ、とやる気に満ちていた4月。が、気がついてみれば、5カ月経過しても、エンジニアのことはおろか彼らの言っていることが満足に理解できない。そんなことはないでしょうか。

このnoteでは、IT初心者でもITエンジニアが何を言っていて、採用活動で必要な最低限の知識をまとめました

もちろん、この知識“だけ”で十分なわけではありません。しかし、広大なIT知識のどこから学べばいいのかわからない。そんな人に向けて、ここからスタートすれば、社内のITエンジニアとまともに会話ができる、エージェントや媒体に説明できるレベルになれる情報を体系化しました。

ここで大事なことは、100%正しい知識を、完全に覚えようとしないこと。これから説明することは簡略化しています。説明の中には、ITエンジニアが「そうなんだけど、ちょっと違うんだよなぁ」という点もあります。

ですが、採用担当はそのような些細な違いを理解する必要はありません。エンジニアと話せて、必要な情報を理解できればいいのです。

エンジニアが開発するITシステムとは

ITエンジニアとは、「ITシステムをつくる技術者」のことです。ITシステムと言われても、分かったような分からないような…。

ITシステムとは、端末(パソコンやスマホ)、ネットワーク、サーバを組み合わせて、一つのサービスや仕組みをつくることです。たとえば、みなさんが使っているLINE。スマホで操作していますが、やりとりしているチャットの情報はどうやって相手に届くのでしょうか(あるいは相手の情報が自分に届くのか)。

それをまとめたのが、この図です。

端末(スマホ)から送った情報はネットワークを伝わって、いったんLINE本社にあるサーバという情報の貯蔵庫に送られ、そこから、またネットワークを伝わって相手の端末に情報が送られます。

例えるならば、自宅(=端末)から荷物(=情報)を郵送するとき、クロネコヤマトが集荷に来て、道路(=ネットワーク)を通って、いったん配送センター(=サーバ)に送られ、そこからまた道路を通って、相手先に送られるのと同じ仕組みです。

必ず、端末→ネットワーク→サーバ→ネットワーク→端末、という流れになります。どんなITシステムでも、この仕組は変わりません。

この図は青色の部分とグレーの部分で大きく分かれています。青色は物理的な機器(=ハードウェア)を表しています。スマホも電子機器で物理的に触れますよね。

一方、グレーの枠で囲われた部分は機械の中身(=ソフトウェア)です。触ることも取り出すこともできません。しかし、LINEアプリやメルカリアプリ、Googleマップ、Word・Excelなど、私たちが日常的に使っているものです。

まとめると、ITシステムは端末・ネットワーク・サーバで構成され、さらにハードウェアとソフトウェアに分けられます。どの領域を担当するかが、エンジニアの職種の違いになります。

○○エンジニアが多すぎて、理解できない

ITエンジニアは、「Webエンジニア」や「アプリエンジニア」「ネットワークエンジニア」「クラウドエンジニア」「リードエンジニア」「Javaエンジニア」「AWSエンジニア」など、さまざまな名前で呼ばれて、区別がつかない人も多いはずです。

しかし極論すれば、ITエンジニアは4つに分類できます。

・アプリエンジニア
・インフラエンジニア
・マネジメント
・そのほか

アプリエンジニアとは、図の「アプリ」と書かれている領域を担当するエンジニアのことです。おそらくみなさんが一番イメージしやすいエンジニアでしょう。普段、スマホやネットで使っているアプリを開発しているのが、アプリエンジニアです。

OSを扱うこともなくはないですが、ビジネスで使われるOSの90%以上がWindowsで、スマホのOSもiOS(Apple)かAndroidしかないので、気にする必要はありません。

インフラエンジニアは、青色のネットワーク・サーバ、グレー(サーバ側)のミドルウェア・OSを担当するエンジニアのことです。我々ユーザーからすると、裏方のような存在です。

アプリエンジニアと比べると、担当する範囲が広く、さらに細分化されるのが一般的です。ですが、多くのインフラエンジニアは、(多かれ少なかれ)すべての領域に携わっていることがほとんどなので、初級編では気にする必要はありません。

マネジメントは、その名の通り、アプリエンジニアやインフラエンジニアを管理し、ITシステム開発を指揮するエンジニアです。一般的には「プロジェクトリーダー(PL)」や「プロジェクトマネージャー(PM)」と呼ばれています。そのほか、担当する内容によって名称が異なりますが、誰かを管理・指揮することは変わりません。

この3つに当てはまらないのが、そのほかです。メジャーなところでは「社内SE」「ITコンサルタント」「データサイエンティスト」でしょう。現状で分からなくても問題ありません。

よく出てくる用語を、アプリ・インフラ・マネジメント・そのほかにまとめました。これらの用語が出てきたら、「Webエンジニアは、つまりアプリエンジニア――アプリを開発する人なんだな」と理解すればOKです。

エンジニアに、そのように聞き返すと、「まあ、ざっくり言えばそうかな」という返答が返ってきます。(細かい人だと「正確には…」と続くと思いますが)

ここまで理解できれば、IT3級レベル

ここまで理解すれば、IT3級レベルです(英検3級や漢検3級を想像してください)。とはいえ、まだITの基本を理解したくらい。

実際に使えるレベルになるためには、もう少しだけ知識が必要です。具体的には仕事内容について。後半戦(IT2級レベル)はまた後日アップしたいと思います。

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似非教授
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