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生殺与奪の権を他人に握らせるな!

と言ったのは富岡義勇ですが、転職やキャリアについても同じことが言えます。

転職において「自分のやりたいこと(できること)が分からない」「求人で何を見たらいいのか分からない」という声はよく聞きます。

もっともだと思いつつも、本当は多くの人はすでに自分の中に答えはあるのです。

転職を考えているITエンジニアに建設現場の大工になりませんか?と言っても、ほとんどの場合、答えは決まっています。「No」です。

・できれば、今までの経験を生かしたい
・体力仕事はちょっと、、、
・まったくイメージができないし、興味もわかない

返答の理由はこんなところでしょう。すでに自分のやりたいこと、やりたくないことが自分自身の中にあるから、こんな返答をするのです。

もし、本当に自分の中に答えがない人は「なぜ大工が自分に合うと思うのですか?」と尋ねます。それがヒントになるかもしれないからです。

転職を本気で考えている方は、他人の意見は参考にしてもよいですが、まず自分に問いかけてみてください。

そのうえで何を優先するのか、その順番を決めます。仕事の面白さを優先するのか、家族を優先するのか、働きやすさや一緒に働く人を優先するのか。

この判断は簡単です。なぜ自分が転職を考えているのか。その理由を考えればいいからです。ただ、気をつけるべきは思いついた理由をもう一段階、深めること。

例えば、給与が安いと答えた方はそれが本当に最優先ですか?年収2000万円もらえる代わりに、月300時間(一日あたり15時間)働いてもいいですか?お客さんや上司からプレッシャーをかけ続けられ、ストレスフルな環境でもって大丈夫ですか?

「No」と答えた方は給与が原因や最優先ではありません。「○○なのに、給与が安い」と考えていることがほとんどです。多くは「こんなに頑張っているのに、給与が安い」「こんなに長く働いているのに、給与が安い」と思っているケースです。

その人たちは正当な(納得できる)評価を求めていたり、労働時間と給与のバランスを求めているのです。

ほら。自分の中に答えはありましたよね。

友人や転職エージェントのアドバイスを聞くのは有効だと思います。しかし、それは自分の知らない情報を得たり、外から見た自分を知るためであって誰かに決め手もらうためではありません。

転職の迷路に迷い込んだ方は、まず立ち止まり、自分の内側を見つめてみたらいかがでしょうか。

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似非教授
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