『21Lessons』に対する私の答え
『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』
著:ユヴァル・ノア・ハラリ
こちらの本、知ってる人は多いかもしれない。私自身これほど読んで良かったと思う本は初めてであり、教訓になった。
ここから先、こちらの本がいかに素晴らしいかの説明はしない。本の内容が少しでも気になる人はぜひ今すぐ購読してほしい。おすすめです。
これから書くことは、ハラリ氏のある言葉に対する私なりの答えだ。
「人生は意味を持たない。物語などない。」
この言葉を目にした時2種類の感情を持った。【救い】と【生きる活力の消失】だ。
「そうか、意味なんてものはないのか」とホッとさせられ、次の瞬間に「それでも生きていかねばならないのか」と突き放された様な気持ちになった。
そして「人生が意味を持たないならば、なぜ私達は生きていくのか」の理由を考えた。
意味が無いと言われてしまったので、次は理由を考える。私は諦めが悪いのだ。
そして私なりの生きる理由を見つけた。
私達は過去の人間が作り上げてきた世界の中で生きている。電気を使う。電車に乗る。音楽を聴く。朝起きてから夜寝るまで、寝ている間も、過去の人間達の偉業によって創られたモノで私達は生活している。本当に知らず知らず恩恵を受けている。今の人間界が在るのは、その時生きる事を諦めない人達がいたから。何かを信じていた人達がいたから。だからこの世界に少しでも感謝をしているならば、何か恩返しをしたい。その思いは、個人としての物語や人生の意味は求めない。
これが今の私の生きる理由。
人間界への恩返し。
シンプルかつなんだかスケールが大きそう。いや小さい?でも自分を納得させられる理由にたどり着けた。
こちらの本をお勧めしてくれた父親に、上記の考えを伝えた。すると父は
「結局、人間って死ぬ間際に色々分かるんだと思うんだよね、人生に意味があるとかないとか。」
その言葉に私は頭が上がらなかった。