ライターは在宅でできるから楽な仕事なのか?
ライター歴が何年か分からなくなってきてたら、9年目だったらしい。
ライター歴だけだったらもう少し長いけど、本格活動してからだと9年。
長いのか短いのか、ちっとも分からんw
わたしは会社員を20年やってから独立した。
片道1時間半かけて通っていた会社もあったし、15連勤なんてのも体験した。
一時期リモートもやっていたけど(コロナ前に)朝6時から夜中2時まで振り回されるので疲れた。
独立も「よし!やっていける!」というものが100%ではなく、 脳に異常があったから(生死に関わる話ではない)。
独立せざるをえなかった理由、脳が異常。
側から見たら笑える話ではないので、あまり話さないけど。(ちなみに普段の生活には支障がない)
在宅は楽?
会社員20年。
ライターとして独立して家で仕事ができるようになった。
わぁ!通勤しなくていいから楽!!はあまりなかった。
吉祥寺在住の頃は総武線使って四ツ谷勤務。
(中央線は怖くて乗れなかった、なんであんなに人がいるんだ??)
世田谷在住の時は田園都市線と半蔵門使って半蔵門勤務と、田都とJRで池袋勤務もあった。
(田都の混み具合は異常だった)
会社に行って同僚と話すのが好きだったのもあり、家でポツーンは寂しかったのだと思う。しかも家の前に高いビルが建ったため、日光が当たらなくなり、心が風邪を引いた。
軽い風邪だと思っていたけど、元通りになるのに半年以上はかかったと思う。
在宅ライター業の「楽」とは何か?
在宅勤務のメリット
自分のペースで働ける
時間と場所の自由度が高い
自分のペースはでかい。記事を書くのであれば、夜中だろうが朝方だろうが関係ないし。
「楽」の裏にある現実
常に自己管理が必要
クライアントとのやりとりや締切のプレッシャーもあるけれど、これは別に会社勤めしていてもあるので、在宅だからのマイナスにはならないし、締切なけりゃ書けないw
ただ、自己管理だけは誰かに言われるわけじゃないので必須。
理系出身ライターは珍しい?
わたしは京都府立大学 農学部 森林科学科 木質材料学研究室 を卒業した。
たまに「京大?」と聞かれるけど、京大は京都大学で国立で、うちは公立大学だ。京大の農学部の方が当然レベルが高く、学科の合格に必要な偏差値は高くなかったが、京大に落ちた人が来るので賢い人が多かったw
ライターに文系が有利と言われる理由
一般的な認識
文系出身者が文章を書く機会を多く持っているというイメージ
語彙力や文章表現力が磨かれている印象が強い
実際のところ
文系だから必ず有利とは限らない
文章力は経験やトレーニングで補えるスキル
ちなみに文系の友だちは「英語や国語が得意だから文系じゃない。数学や化学が苦手だから文系なんだ!」と言っていた。
高校のとき、ぶんこちゃんという友だちは数学で学年369人中1位を取り、英語で369人中369位を取った。彼女はもちろん理系に進み、ウミウシを研究していた。
理系出身者だってライターに向いている理由
理系出身ならではの強み
論理的思考力が高く、明快で説得力のある文章が書ける
専門的な分野での知識を活かして専門ライターとして活躍可能
データを正確に扱い、リサーチ力が高い
というのも挙げられるが、別に理系だって理系が得意なわけじゃない。文系が苦手だからと言って来る子もいる。
よって、文系とか理系とか出身によるライターへの不向きは関係なくね?というのがわたしの意見。
在宅ライターに向いている人
自己管理能力が高い人。
要するに締め切りが守れる、打ち合わせの日に寝坊しないとか。
あと食生活とか乱れないとかもね。
好奇心が強い人。
学び続けられる人が強い。
読者の視点に立てる人。
好奇心が強く、言葉もたくさん知っているであろうが、「普通の感覚を持った読者を置き去りにしない」ことが求められる。
わたしの大好きなゆる言語学ラジオで、校正の仕事について語られていた。
校正者に求められるのは「どこまでいっても普通の人の感覚」らしい。
結論:楽かどうかは何を求めるか次第
自分で仕事は取りに行かなきゃいけないし、全ての管理は自分の肩にかかっている。
苦手な上司や同僚がいない、電車通勤しなくていい、働く時間は自由といったプラスの代わりに、当然マイナスがあるのだ。
でも、どの仕事も一緒なので、結局は誠実に仕事をこなすだけだよな〜と思う。
余談:クライアントとのチャットはテンション高く!が結構多い
若手が多い企業さんと仕事をすると「ありがとうございます!」「お世話になります!」といった「!」が多い印象がある。
こちらは仕事をいただいている身なので、かしこまって挨拶をしていたのだが、どうやら「フランクに接してほしい」らしい。
チャットでしかやり取りが発生しないため、お互いの感情がわかりにくいため、相手は指摘したとしても「指摘しただけで、あなたのことを否定していません!」というのが必要なんだろうな。
チャットが発達したことによる企業文化なんだろうな、と思いながら、昔の会社で同僚とやり取りをするときは必ず丁寧な言葉遣いを使っていたことを思い出した。しかし、敬語を使うだけで、文句を言わないわけではない。
「⚪︎⚪︎、聞いてください」
「エス子、どうしましたか?」
「弊社のクソ上司なのですが、このようなことを言ってきたのです」
「それはクソですね、脳みそがお腐りになっているのでしょう」
「一発ぶちこまさせていただいてもよろしいでしょうか」
「かまいません。息の根を止めてさしあげましょう」
こんな感じで。
同じチャットにいた人たちはいつも笑っていた。
会社を辞めた今も彼女とやり取りをするときは丁寧語だ。
ちなみに丁寧に指摘はするので、あくまで口だけの話。
ライターは在宅でできるから楽だ、というよりは、自分の興味のあることや好きなことについて書けるから楽しいよ、なんだと思う。
わたしは知らないことが知れるのが面白いので、クライアントさんから自分はまったく興味のない分野を言われると楽しい。知らない世界を知れるから。