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【GIU 52】日本語解説 付加疑問文(Questions Tags)「〜だよね?/ですよね?」【知っておきたかった!英語文法】

付加疑問文の基本イメージ

付加疑問文は、文の最後に追加される短い質問文です。その目的は、話し手が自分の意見や情報に自信を持っているか、相手の同意を求めるか、確認をするかなど、文の内容に対して追加の反応を引き出すことです。

Grammar in useでは「Question Tags」と呼ばれています。

付加疑問文には、肯定文には否定の付加疑問文が、否定文には肯定の付加疑問文が一般的に使用されます。具体的な形式は以下のようになります。

Grammar in use, Unit 52より抜粋

肯定文への否定の付加疑問文
You like coffee, don't you?(コーヒーが好きですよね?)
He can swim, can't he?(彼は泳げますよね?)
否定文への肯定の付加疑問文
You don't know her, do you?(彼女を知らないんですよね?)
They won't be late, will they?(彼らは遅れることはないでしょうね?)

付加疑問文では、文の最後の動詞に一致する助動詞(do, can, willなど)が使われ、主語の人称や時制を反映します。また、日本語での「〜だよね」と同様に、相手の同意や確認を促す意図を持って使用されます。

日常生活で頻繁に使用される

アメリカ英語では、会話や日常のコミュニケーションで相手の同意や確認を求めるために、付加疑問文がよく使われます。

例えば、友人との会話や日常のやり取りで以下のような形式の付加疑問文がよく使われます。

You're coming to the party, right?(パーティーに来るんだよね?)
He's a great singer, isn't he?(彼は素晴らしい歌手だよね?)
We should go see that movie, don't you think?(あの映画を見に行くべきだと思わない?)

付加疑問文は、話し手が相手の意見や同意を確認したり、自分の主張に自信を持っていることを示したりするために使用されます。アメリカの英語話者は、日常の会話やコミュニケーションで付加疑問文を積極的に使う傾向があります。

英文法書でしか教えられず、実際には使われていないんじゃないの?という印象を持つ日本人英語学習者が多いとは思いますが、実際にはかなりの頻度で使われていますので、文法ルールを理解することをおすすめさせてください。

付加疑問文をもっと練習したい

オンライン英会話のネイティブキャンプにはSIDE BY SIDEというテキストを使いながら付加疑問文を練習することができます。

文法ルールを理解していても、実践英会話になると使えないことがほとんどんです。ぜひ、口が慣れるまで反復練習をしてみてください。
付加疑問文は、8チャプター分 129p 〜144pものページが費やされています。

SIDE BY SIDE 130p

AとBのモデルカンバーセーションを参考にしながら、演習問題それぞれの状況に従って文章を瞬間的に作って英作文をしていきます。

質問文や否定文を瞬時に作っていきますので、基本的な文法理解が必要です。

付加疑問文の使い方

付加疑問文は、基本文に対して疑問の意味を持たせるために使用されます。一般的には、以下のパターンに従って作られます。

肯定文への否定の付加疑問文

主語 + 動詞 + 補語 + 肯定的な助動詞 (do, does, did, can, will, would, should, etc.) + 主語 + 否定的な助動詞 (don't, doesn't, didn't, can't, won't, wouldn't, shouldn't, etc.) + 該当する主語の代名詞

例: You like coffee, don't you?(コーヒーが好きですよね?)

肯定文 "You like coffee" に否定的な付加疑問文 "don't you" を追加しています。

否定文への肯定の付加疑問文

主語 + 否定的な助動詞 (don't, doesn't, didn't, can't, won't, wouldn't, shouldn't, etc.) + 動詞 + 肯定的な助動詞 (do, does, did, can, will, would, should, etc.) + 主語 + 該当する主語の代名詞

例: You don't know her, do you?(彼女を知らないんですよね?)

否定文 "You don't know her" に肯定的な付加疑問文 "do you" を追加しています。

付加疑問文では、主語と動詞の形を助動詞に合わせる必要があります。また、付加疑問文は話し手の確信や同意を問いかけるためのものであり、相手に対して答えを促す役割を果たします。

付加疑問文の注意点

下げ口調、上げ口調で意味が変わる

下げ調子

語尾を下げて、下げ口調の場合「聞き手が自分に同意してくれることを期待しています」

It's a nice day, isn't it? ⤵︎ Yes, beautiful.
今日はいい天気ですね。⤵︎ はい、きれいですね。

Paul doesn't look well today, does he?'⤵︎ 'No, he looks very tired.'
ポールは今日は調子が悪そうだね?⤵︎
いいえ、とても疲れているようです。

Lisa's very funny.
She's got a great sense of humor, hasn't she? ⤵︎ 
’Yes, she has.
リサはとても面白いね。彼女はユーモアのセンスがありますね?⤵︎
はい、彼女はユーモアのセンスがありますね。

English Grammar in Use 5th edition Book without answers English Edition by Raymond Murphy, Unit 52 

上げ調子

語尾が上がればシンプルに質問をしていることになります。

'You haven't seen Kate today, have you?'⤴︎
'No, I haven't.'
今日、ケイトを見かけませんでしたか⤴︎
いいえ、見かけていません

(= have you seen Kate today?)
(=今日、ケイトを見かけませんでしたか?)

English Grammar in Use 5th edition Book without answers English Edition by Raymond Murphy, Unit 52 

否定文+肯定文 = 依頼

否定文 + 肯定文 で付加疑問文を作ると、物や情報を求めたり、誰かに何かをお願いしたりすることができます。

例文

You didn't find my wallet, did you? Can you please help me look for it?
あなたは私の財布を見つけなかったのですか?見つけていただけますか?

She didn't receive the email, did she? Can you please forward it to her?
彼女はそのメールを受け取っていなかったのですか?彼女に転送していただけますか?

They didn't buy the groceries, did they? Can you please pick them up on your way home?
彼らは食料品を買っていなかったのですか?帰りに取ってきていただけますか?

He didn't book the hotel room, did he? Can you please make a reservation for us?
彼はホテルの部屋を予約していなかったのですか?私たちのために予約していただけますか?

We didn't get the concert tickets, did we? Can you please try to buy them online?
私たちはコンサートのチケットを手に入れていなかったのですか?オンラインで購入していただけますか?

Let's ~ の付加疑問文は Shall we?を使う

堅い感じのする表現ですので、家族・友人同士ではあまり使わない印象がありますが、文法ルールだけでも覚えておきましょう。

Let's go for a walk in the park, shall we?
一緒に公園で散歩しましょうね。
Let's watch a movie tonight, shall we?
今夜は映画を見ましょうね。

Don't...の後は、will you..?

Don't forget to lock the door, will you?
ドアの施錠を忘れないでくださいね。
Don't be late for the meeting, will you?
ミーティングに遅れないでくださいね。
Don't tell anyone about the surprise party, will you?
サプライズパーティについて誰にも話さないでくださいね。
Don't eat all the cookies, will you?
クッキーを全部食べないでくださいね。

I'm…の後は、aren't I…?

I'm...の後、否定疑問文はAren't I? (= am I not?)となります。

I'm doing a great job, aren't I?
私は素晴らしい仕事をしているでしょう?

I'm pretty lucky, aren't I?
私はかなり幸運でしょう?
I'm not making a mistake, am I?
私は間違っていないでしょうか?
I'm being helpful, aren't I?
私は役に立っているでしょう?
I'm not bothering you, am I?
私はあなたに迷惑をかけていないでしょうか?

こちらは、日常英会話でよく使われる表現ですので、口慣らしをしておくとよさそうです。


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