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サテン地のプリーツスカート
今日も4月並みの温かい晴天。この陽気に誘われて、買ったばかりのサテン地のプリーツスカートを履いてみることにしました。
このテのスカート、去年頃から若い女性に人気で、素敵に着こなしている人を見かけると気になっていました。でも自分は絶対に買わないと遠ざけていたのです。私は、落ち着いて分別がある大人だから、若い子の流行を追ったりしないと自負をして。
ところが・・・
先日銀座の三越で用事を済ませたあと、パステルカラーの薄手のブラウスやスカートに彩られた、レディースフロアをぶらぶら歩いているうちに、気がついたらあのサテン地のスカートを買っていたのです。しかも、黒やネイビーならまだしも、明るいミルクティー色。
女心は本当に不可解そのもの。
この新しいスカートに綿素材の白いニットをあわせ、Gジャンを羽織って寄植えにするパンジーを買いにでかけました。
分厚いコートや100デニールのタイツ、その上に重ね着していたパンツから解放されて、体中がのびのび、袖口や、スカートの裾あたりで、日光あたたまった空気を感じます。
スカートのプリーツが、一足ごとに足にまとわりついたり、ふわっと離れたり。そのたびにサテンの光沢が柔らかい陽射しをちらちら反射し、薄手の生地はかすかな空気の動きも逃さず、南風の形にひるがえります。
冬がそろそろ終わる頃、さあ、春物のスカートを履こうと思うとき、それが私にとっての春一番です。