はじめまして「MAGARI」です。
MAGARIって何ですか? っていうことをよく聞かれるようになったので、自己紹介をしてみたいと思います。
レストラン内でリモートワークするのがMAGARI
MAGARIは、料理人付き編集者という新しい職業を作ろうとする僕の取り組みに賛同してくれた青山一丁目のレストラン「The Burn」のシェフ、米澤文雄さんと、六本木のレストラン「ラ・ブリアンツァ」のシェフ、奥野義幸さんと始めた、レストランを利用したリモートワーク・プロジェクトです。The Burnでは週に1回、ラ・ブリアンツァでは休日の不定期に、店内の一角を間借り(MAGARI)して、僕が仕事をするというものです。
最初のMAGARIは、2019年の7月4日にThe Burnでスタートしました。
MAGARIを開催する曜日は、お店の予約の状況や、シェフの予定などいよって変動があるため、定まっていませんが、The Burnでは、だいたい毎週水~金曜のどれか1日、ラ・ブリアンツァでは不定期で日曜になっています。
開催日の告知はTwitterがメインで、開催の2日くらい前にtweetして、それをプロフィールに固定しています。また、tweetの内容をFacebookのストーリーに流していますので、Facebookでつながっているかたは、気にしてみてください。
MAGARIで何をしているのか?
The Burnでは、お店に入って左のカウンター、ラ・ブリアンツァでは、カウンターや奥の個室を使ってMAGARIをしています。
そこで僕は、基本的に本業の紙媒体の編集作業をしています(レストラン内リモートワークなので)。原稿を書く時もあるし、レイアウトの素材をまとめることもある。資料を積んでゲラのチェックをしていたこともあります。
いま、そこでシェフが近くにいることで、僕自身「こんな企画考えているんですがどうでしょうかね?」とか「このニュースどう思います?」みたいな話だったり、レストランにいらっしゃるお客さんの様子を観察して、今のトレンドを考えてみたりというようなことで、自分の個人的な仕事にうまく繋げていきたいという思いがあります。
シェフの皆さんにとっても、編集者がいることで、それぞれのシェフたちの活動(新店やイベントの情報など)を共有して僕のできることになるのですがフォローしたり、イベントを企画したりなどができないかと思っています。
MAGARIは何を目指しているの?
上のnoteに書いたとおり、レストランは未来には、食を通した最高のメディアになると思っています。レストランがラジオをやったり、洋服や本を売るようなカルチャーの発信地になったり、MAGARIのように編集部がその中にあったりするようになったら、めちゃめちゃレストランが面白くなるんじゃないかと思っています。
奥野さんは、これを「レストランがサロンになる」と言ってくれました。まさにその通りで、MAGARIというレストラン内にある編集室が人を集めて、そこからプロダクトが生まれたり、新しいサービスが生まれたりする。MAGARIがきっかけでレストランが、クリエイティブ(前例を乗り越える発想)な場所になればいいなと思っています。
MAGARIはどんな活動をしているの?
開かれたレストラン、会いに来れる編集室「MAGARI」には、これまでいろいろな方がいらっしゃってくださいました。
飲食店コンサルタントさん、Twitterフォロワー11万人の人気作家さん、YouTuberを目指す方、食べるのが大好きな方々、SNS上でしかつながってなかった方がふらりと、地域創生を目指す方、若手料理人、これから飲食業界で起業しようという方々、リアルの友人がふらりと。
たまに、The Burnに来ていらしたお客さまの中にも久しぶりに会う知人もいたり、会社で仕事をしているだけでは絶対に会えない方にたくさん出会うことができ、前職の雑誌編集者時代とはまた違ったつながりをたくさん得ました。
そのなかで、MAGARIの基本的な取り組みのベースにある「料理人、食のプロたちを編集の力でサポートしたい」ということに共感してくれて会いに来てくれた人もいます。世界中を食べ歩くFoodieで本職はメーカーの事業担当をしているharukaさん(@hrk_ttn)と、音大生で将来はオペラの演出家を目指す かなめさん(@KanameArte)です。
彼女2人は、TwitterでDMが来て、会いに来てくれて(この時点でかなり行動力がある)、さらに話や考え方も合ったり、それぞれのもっている得意分野が重なりながらも、違う部分もあるっていう感じで、うまくMAGARIを個人の活動でなく、編集室というチームとして動けそうだと思い、MAGARIのメンバーになってもらいました。
そのMAGARI編集室の大きな仕事が11月23日(土)に青山の国連大学で開かれた「CRAFTSMAN × SHIP」のイベントでした。
僕が料理人付き編集者としてつかせてもらっている「CHEESE STAND」の藤川真至さんが主催するイベントの運営とそのイベントの公式noteの編集・執筆・撮影全般を3人で担当しました。
僕は現在、料理人やクラフトマンたちと一緒に食のリアルイベントをしながら、メディアを運営していく料理編集者の仕事の仕方にすごく興味をもっているので、今後もこうしたモデルのコンテンツ作りを目指していきたいと思っています。
そこで、編集者さん、ライターさん、カメラマンさん、ディレクターさん、デザイナーさんなどなど、コンテンツ作りのプロのみなさんのなかで、MAGARI編集室に興味がある方がいらっしゃれば、一度MAGARIに来てください! お話ししましょう!
ちなみにMAGARIへの参加条件は「食を愛していること」です!
また、7年間食の専門誌を17年間紙媒体の編集をしてきたスキルを活かしたメディアディレクションや食に関連した事業のコンサルやアドバイザー、食イベントの企画などもどんどんやっていきたいので、企業や自治体の方々などもお気軽にMAGARIに起こしくださいませ。
どうしたらMAGARIに参加できるの?
The Burnとラ・ブリアンツァで開催しているMAGARIへの参加も、編集室MAGARIプロジェクトへの参加も、TwitterのDMやFacebookのmessengerなどで連絡をくださると助かります。お店の混雑状況によってはお席を事前に用意していただくようにしないといけませんので。
https://www.facebook.com/erokumae/
お昼時期であればランチを一緒に食べながらや、夜でしたら少し飲みながらじっくりとお話することもできます。お互いが考えるより良い食の未来像をディスカッションして、協創できるようなことがあれば、ぜひ一緒にお仕事ができるところまでもっていけると最高ですよね。
もちろんMAGARIをやっていると米澤さんや奥野さんも話に加わって、さらに可能性が広がることもあるのが、レストラン内リモートワークの醍醐味です。
MAGARIはイタリア語で「~だったらいいなぁ」みたいな意味があるそうです。僕は、まったくそのこと知らなくて、奥野さんに言われて気づいたのですが、これってすごくMAGARIのコンセプトにあっていると思っています。
こんなレストランになったらいいなぁ
こんな飲食の未来になったらいいなぁ
MAGARIは「レストランをメディアにする」という目標のもと、2020年もレストランの内側からさまざまな発信をしていきたいと思っています。
最後にThe Burn、ラ・ブリアンツァへの御礼
MAGARIをやらせていただくには、米澤さん、奥野さん両シェフのほんとうにありがたい支援と、新しいことを応援する文化を理解してくださらないとできないことで、本当に感謝しています。
そして、それとともに各お店のスタッフの方々のご理解がないと成り立ちません。ただでさえ貴重な1席を売り上げにもならない男に使わせているのですから、冷ややかな目で見られてもまったく文句もいえません。
しかし、どちらのお店でも快く迎えてくださり、名前であいさつまでしてくださる。
そういったみなさんへの感謝を、レストランをおもしろくすることでお返ししていきたいと思っています。
この記事が参加している募集
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