Work|#チーズの薄い本 ようやくお届けできます
2度目の緊急事態宣言、しかもピンポイント飲食店狙い撃ちの要請が発出されて、東京だけでなく、日本全体の飲食業がも大変なんです。
しかしながら、世界中どこも飲食店は大変というのも事実で、レストランの聖地と言えるフランスは、11月から2月まで店は休業規制がはいっています。もちろん、日本と財政や文化、社会価値が違うので、単純に比較はできないのですが、「料理人が料理できない」という状況は、メンタル的には本当に地獄のような日々を過ごされているんじゃないのかと心を痛めております。
カーニュでお店を出されている日本人シェフの神谷隆幸さんも、フランスのどんなシェフたちと同じく、4カ月近くお店の休業を強いられています。幸い日本向けに販路を持つ妻・クレールマリさんのコンフィチュールブランドがあって、手を動かす機会はあると思うのですが、それでもお客さんに料理を出せないのは本当につらい時間だろうな、と心を痛めずにはいられません。
シェフと編集者が作った”同人誌”
新型コロナウイルスのパンデミックが起こって、世界が混乱する中、フランスと東京で離れた場所にいながら、24ページのレシピブックの製作を始めたのは4月のことでした。最初に手掛けたのは、旬を迎えて取り寄せたものの店の休業で行き場を無くしてしまった「アスパラガス」(現在はkindle版を販売)でした。
それ以来、Twitterを中心に「 #薄い本 」の愛称で2作目の「トマトのレシピ」と続いて楽しんでいただいているレシピブックの3冊目「チーズのレシピ」(#チーズの薄い本)がようやく完成、1月20日にご注文いただいた皆様の元に発送できるようになりました。
過去、 #アスパラの薄い本 と #トマトの薄い本 (近日kindle版発売) を発売してきましたが、過去2冊の初回注文の2倍をいただいております。Twitterで1.9万いいねがついた「柿とブルーチーズ、グラノーラのサラダ」のレシピも収録しています(神谷さんの拡散力すごい)。
もちろん表紙も柿とブルーチーズです。
今回は、10種類のナチュラルチーズを使った11品とおまけ1品のレシピを収録しています。巻末には、神谷さんおすすめのチーズショップも紹介されているので、それぞれのお店のオンラインで商品を購入もできます。
いつも品切れになってしまうので、今回は多めに印刷しますので、慌てずにお買い求めくださませ。
フランスに行って神谷さんのお店がないのは嫌だ!
それでここからが本題なんです。
今回は、制作費や発送費などの実費を引いた売り上げのすべてを、コロナ休業で困っている神谷さんにお渡ししようと思っています。300冊以上売れたら、製作費と発送費がペイできるので、それ以上の販売分が売り上げになっていきます。
現在は600冊を目前にするところ。初回は1000部を目標にして最低でも売り切りたいと思っています。
売れても僕のギャラは増えないんですけど、だからこそ恥ずかしげもなく、自分が作った本を思い切って宣伝できる!
じっさい神谷さんがカーニュにいてくれないと、僕が南仏に旅行にいく理由がなくなってしまうので、ぜったいこの危機を乗り越えてほしいんです。
なので、みなさん、ぜひ「たくさん」買ってくださいませ!
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明日は、「Human」。
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